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ポケットにパク・ヒョシン 🥨

ルートヴィヒ2世とファントムのボート

2017-01-20 11:00:05 | ファントム
このボート、ファントムに出てくるボートと似てないですか^ ^





ドイツ郊外リンダーホーフ城にある人工池、ヴィーナスの洞窟に浮いているボートです
背景に絵🖼がかけられているところもとっても似ていますよね。

オペラ座の怪人に出てきそうな感じだと評判の場所ですが、19世紀末にルートヴィヒ2世が建てたものなので時代考証的にみてもPhantomの世界と一致します。
貝をモチーフにした形が独特の存在感を放ってますよね。何よりもファントムの世界が現実に存在するっていうことにも驚きます

他国のPhantom作品のお写真も載せているEMKのファントム公式ウェブサイトを見てもこれだけ豪華なボートのお写真はないので、ヴィーナスの洞窟を参考にしたボートは韓国オリジナルなの鴨です。ボートの縁に飾られている花はロマチックな感じもしますし、クリースティーヌのドレス👗の色とも相まって、暗い地下の世界で感じる春のような、クリースティーヌの暖さが感じられる気もします

ちなみに映画や舞台に出てくるファントムのボートはこんな感じです。










優くんが演じたPhantom はシンプルで後ろには木が刺さってるのです。こちらはエリックの内面にフォーカスした感じですかね。孤独さが際立ちますよね。ボート一つで、作品から受ける印象が違ってきます



ルートヴィヒ2世が作ったこのボートの事はいつか記事にしたいと思っていたのですが、やっと記事に出来ました。きっかけはこちらのニュース。こちらは見た目ではなく操縦についての記事でした



東亜日報 2016.01.16

車輪の付いた230kgのボート🚤に1馬力モーター搭載…
スイッチ、方向キーのついたオールで俳優が実際に運転


ミュージカルファントムのボート🚤



 ミュージカル‘ファントム’の主人公ファントムは醜い顔を仮面で隠したままパリオペラ劇場の地下に隠れて暮す。 2幕の初場面である‘君の音楽がなければ’のナンバーでファントムは倒れたクリスティーヌをボートに乗せて隠れ家に移動する。この時ドライアイスが暗い舞台に降りてきて霧立ち込めた湖畔の姿を演出し、ファントムのボート🚤はその上で悠悠自適に流れゆく。

 ファントムのボート🚤は舞台の上から下に垂直に落ちる‘シャンデリア’とともに作品の主要小道具である。 そのためだろう。ファントム役を引き受けた俳優(パク・ヒョシン、パク・ウンテ、チョン・ドンソク)がキャスティングされた後に一番先に演習に入るのは演技や歌ではなく‘ボートの運転’である。ボートを移動するためにスタッフが力をつくすとか、自動化されているのではなくファントム役の俳優が運転して移動させるのである。

 チョン・ドンソクは“俳優が実際に(ボートを)運転するときいた時、嘘だと思った”と“どのやって歌と演技をしながら小道具であるボートを移動させることができるか疑問だった”と言った。

 以後ボートの運転を経験した彼の説明はこうである。 “2幕最初の場面に登場する時ボートはS字を描きながら動きます。ここで下手をすると舞台前のオーケストラピットに落ちてしまうことにもなるので正確な計算が必要なんです。 演習室でボートの運転演習からさせるんですよ。 ハハハ。”


実際のボートの作動原理はどうかな。 ボートのセットを作った舞台セット製作会社‘初めて舞台’のチェ・インソン代表によればファントムのボートにはバッテリーで操縦出来る1馬力のモーターが装着されている。 ファントムが握っているステッキ形のオールにスイッチと方向キー、進むなどがついている。チェック代表は“ボートの下にタイヤが付着されていて舞台の上で自然に移動することができる”と“ボート形の耕運機、あるいはバイクだと思えば理解しやすい”と言った。

 ボートは横2.4m、縦1.1m、高さ1.3mの大きさに重さは230kgに達する。 大人3人まで乗ることができる。フレームは鉄で構成されている。構造的にタイヤが回転できる範囲に限界があるため、急回転が容易ではない、この為俳優が回転半径を大きく描きながら運転することが重要である。

 公演中発生したくらっとするエピソードもある。 チョン・ドンソクが“ボタンを間違って押してボートが止まらずにそのまま動き続けセットが押されて大惨事が起きる所だった”と、“スタッフが(ボート)を後に移動させなさいと手で合図してくれたため、急いで舞台裏へボート移動して危機を乗り切った”と言った。