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犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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訪問看護師

2017年07月26日 | からだ

[あらすじ] 老母84歳。パーキンソン病。
左股関節全置換手術以降、脚長差。両足爪先に3つずつウオノメ。
右の靴に2cmの補高をした。
http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/dec39724b162fcaa86f089d4ae382052


脚の長さの違いがあると、立ちにくい。
片方の足に2cmの補高をすると良いということは、普段は、
フツウの人が片足だけ2cm厚底の靴を履いているようなものだ。
当然、足元を確認しながらうつむいて立ち歩くことになる。
そこに、パーキンソン病特有の前傾姿勢が加わる。 足の裏の前方に重心がかかる。
爪先側の足の裏の角質が厚くなる。
ウオノメもできる。

補高をした靴を履くことで、前傾姿勢が緩和するのだから、
重心も変化し、長い目で見ればウオノメも減ってくるだろう、という期待ができる。

まずは、靴を履き慣れるのに時間がかかる。
重心が今までと変わるので、立つことにも歩くことにも慣れが必要だ。

しかし、変化は受け入れにくい。
今つらいことはやりたくない。
靴を履きたくない。
それに、靴を履いてもやっぱりウオノメは痛い。
靴でウオノメが改善するなんて思えない。
と、母はなる。

いや、だから、みなさん説明していたとおり、
慣れるために時間はかかる。
そして、今少しでも楽であるようにと、靴の補高をしてくれた装具士さんが、
靴の中敷の、ウオノメのある箇所に穴をあけるという方法を教えてくれた。
これを当座の処置として、したらいいじゃないか。

皮膚科の先生に相談したほうがいいんじゃないか。
じっくり検討してからやりたい。
と、母は言う。

長い取り組みはいや、当座の処置もいや。
訪問看護の担当者が、皮膚科の先生に手紙を書いてくれた。
状況を説明し、助言というかゴーサインを求めたものだ。
しかし、母はそれを医師に見せなかった。
「自分で説明すべきだと思って」というのはご立派な理由だが、
持って行かないためのうまい言い訳だ。
結局、自分でも言わずに帰って来た。
医師がゴーサインを出してくれないからやらない、
という状況をうまく作り出している。

それくらい、あれもこれもやりたくない。
でも痛い。痛いと訴える。

看護師さんが、ついに私に相談してきた。
「どうしましょう。」
あれれ。
ボスの説明によれば、母がうじゃうじゃ言ってきたら、
「専門家に相談しようね。」と言ってパスして
ご家族(私)の負担を軽減できるはずじゃなかったのか?

「ボスにも相談したんです。須山さんとどう接したらいいんでしょう、って。
難しいですね・・・。」
担当の方になつくのにも、何ヶ月か掛かったりしますから、
ゆっくり付き合っていただけたら。
マッサージだと刺激が強過ぎてだるくなるからタクティールケアというのは とてもいいと思いますし、
気持ちいいところを探してくださっているので、 ありがたいです。

「娘さんもプロなんですよね。 お母様がおっしゃってました。」
げげえっ。
しし鍼灸師です。
でも、そうは言っても、家族の言うことは聞きませんからね。
お医者さんやケアマネさんや看護師さんが言うと聞くんですが、
私が言っても、所詮は"娘"ですから、ダメですね。
「ああ、家族ってそうですよねー、うちもそうです。
うちの母も、あ、何かうるさいこと言い出したな、って感じで電話を切っちゃいます。」
でしょー。

プロだとかひとにしゃべるくらいなら、
プロの言葉として私の言うことを受け止めてほしいもんだが。
こんなジレンマに陥ると、自分の専門知識がうらめしくなってくる・・・
ええい、やめちまえ!鍼なんか何になるのだ!
・・・というのは、婆の罠にはまることになるので、避けたいものだ。



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