[あらまし] 飼い犬ジーロくん去勢オス15歳癲癇の既往有り慢性腎不全。
毎日、自宅で皮下点滴をしている。
翼状針も輸液のパックも無くなった。
今日のうちに動物病院に行って、出してもらわなきゃ、
夕方やっと寝かし付けて、車で飛んで出たが、
金曜日?祝日?もう閉まっていた。
翌日の土曜日はフツウの土曜日で、世の中は動いている。
朝一で行って、点滴セットを受け取った。
この日は15歳の誕生日だ。
おかげ様で15歳まで生きられました。
※
2,3時間おきに目を覚ます。
起きたタイミングで外に連れ出すと、必ずオシッコをする。
気持ち良かろうね。
そのまま調子良く歩ける日も有る。
400メートルほど先の、幼馴染の家まで行ければ上等。
友達が家にいれば、オヤツをもらうことができる。
爺のささやかな楽しみである。
散歩中にウンチも出れば、さらに気分良い。
※
台所から続いた三畳間に、犬のトイレを設けている。
トイレシートの上にうまくできないことが多いので、
次第にトイレ域が拡大した。
トイレシートから外れたオシッコが、床板に浸み込んでしまう。
においが付いてしまうのも困るが、
床板が湿り気でたわんで傷んでしまうのはもっと困る。
尿臭を掃除するためにも、濡れ雑巾で拭いたり、
クエン酸をスプレーしたり、消臭剤をスプレーしたりする。
解決法も水分だから、板が傷む。
これ以上にならないよう防ぐために、
大判の透明シートを貼っている。
流れた先から床に浸みないように、端っこは壁面に数㎝上げて貼っている。
ところが、この透明シートがちょっと滑る。
エンボス加工になってはいるけれど、老犬の足には滑る。
濡れたらなおのこと滑る。
そこで、その上に滑り止めのマットを置いて、
そしてトイレシートを敷いている。
なんたる厳重。
※
三畳間には、箪笥が2棹と細長いクローゼットが1本置いてある。
細いクローゼットには、亡父のスーツが未だに入っている。
母が家にいなくなったので、これは処分のチャンスである。
よく見れば、ちょいとカビている。
一つの箪笥には、母の服が入っている。
長年、教員をしていたことも有ろうけれど、服が多い。
とても多い。何人いるんだ?ってくらい多い。
もう一つの箪笥は、引き出しの多い古い型の箪笥だ。
つまり、着物が入っている。
母は、一切着なかった。
祖母の物ばかりである。
どうしますのこれ。
※
その箪笥どもの間が、老犬ジーロくんのトイレ、というわけだ。
※
隣の台所で作業をしていると、犬がいそいそと三畳間に行く。
ほどなく、「ジョジョジョジョジョ」と聞こえる。
というのが、若い頃。
今は、三畳間に行っても、すんなりと排泄に至らない。
奥の壁に寄り掛かってハアハア言っていたり、
座り込んで眠そうにしていたりする。
※
景気よく「ジョジョジョジョ」が聞こえてきた。
上手にシートの上でできている。
これなら、一枚だけ交換すれば済みそうだ。
と思って見ているうちに、一歩二歩と前に出始めた。
オシッコしている間は歩かないで欲しいのですが。
※
隣の台所で、音楽に関わる作業をしていると、
何かかすかな金属音が聞こえる。
遠くでチェーンソーを使っているのだろうか。
いや、
気付いて立ってトイレを見ると、
老犬ジーロくんが自分のウンチの上に尻餅をついて動けなくなり、
かすかに鼻を鳴らしている。
呼ぶならはっきり呼んで欲しいのですが。
犬にしか聞こえない犬笛という物を飼い主が持つということは有るが、
飼い主にしか聞こえない犬の鼻笛といったところか。
試される聴力と可聴範囲。
※
ガサガサガサッという音が聞こえることも多い。
ウンチに尻餅とか、横倒しになってしまってとか、
とにかく立ち上がれなくなって、慌ててしまって後肢をバタつかせる音である。
ウンチ後の場合、塗り広げることになってしまうので、
飼い主は現場に急行する。
※
雨が降っていたり。止んだら晴れたで異様に蒸し暑かったり。
なかなかタイミング良く散歩に出られない。
うまくいくと、散歩中に便意が到来する。
地面をよく嗅いで吟味して、2,3遍回ってからしゃがんで気張る。
のは、若い頃の話。
今は、歩きながら突然しゃがみ始め、排便が始まる。
排便ポーズは重心が後ろになるので、尻餅をついてしまう。
だから、後ろから腰のところをそっと支えてやる。
後ろに重心が寄ってしまうのを解消するため、犬自身は前へ向かう。
結果、歩きながらウンチをボトボト。
出しきるまで、15メートルくらい歩くこともある。
通行人が踏んでしまわぬよう、はるか後方のウンチに気を遣いながら、
犬の腰を支えつつ、中腰で進む。
※
歩けるうちは歩きたいだろう。
いましばらくは。
毎日、自宅で皮下点滴をしている。
翼状針も輸液のパックも無くなった。
今日のうちに動物病院に行って、出してもらわなきゃ、
夕方やっと寝かし付けて、車で飛んで出たが、
金曜日?祝日?もう閉まっていた。
翌日の土曜日はフツウの土曜日で、世の中は動いている。
朝一で行って、点滴セットを受け取った。
この日は15歳の誕生日だ。
おかげ様で15歳まで生きられました。
※
2,3時間おきに目を覚ます。
起きたタイミングで外に連れ出すと、必ずオシッコをする。
気持ち良かろうね。
そのまま調子良く歩ける日も有る。
400メートルほど先の、幼馴染の家まで行ければ上等。
友達が家にいれば、オヤツをもらうことができる。
爺のささやかな楽しみである。
散歩中にウンチも出れば、さらに気分良い。
※
台所から続いた三畳間に、犬のトイレを設けている。
トイレシートの上にうまくできないことが多いので、
次第にトイレ域が拡大した。
トイレシートから外れたオシッコが、床板に浸み込んでしまう。
においが付いてしまうのも困るが、
床板が湿り気でたわんで傷んでしまうのはもっと困る。
尿臭を掃除するためにも、濡れ雑巾で拭いたり、
クエン酸をスプレーしたり、消臭剤をスプレーしたりする。
解決法も水分だから、板が傷む。
これ以上にならないよう防ぐために、
大判の透明シートを貼っている。
流れた先から床に浸みないように、端っこは壁面に数㎝上げて貼っている。
ところが、この透明シートがちょっと滑る。
エンボス加工になってはいるけれど、老犬の足には滑る。
濡れたらなおのこと滑る。
そこで、その上に滑り止めのマットを置いて、
そしてトイレシートを敷いている。
なんたる厳重。
※
三畳間には、箪笥が2棹と細長いクローゼットが1本置いてある。
細いクローゼットには、亡父のスーツが未だに入っている。
母が家にいなくなったので、これは処分のチャンスである。
よく見れば、ちょいとカビている。
一つの箪笥には、母の服が入っている。
長年、教員をしていたことも有ろうけれど、服が多い。
とても多い。何人いるんだ?ってくらい多い。
もう一つの箪笥は、引き出しの多い古い型の箪笥だ。
つまり、着物が入っている。
母は、一切着なかった。
祖母の物ばかりである。
どうしますのこれ。
※
その箪笥どもの間が、老犬ジーロくんのトイレ、というわけだ。
※
隣の台所で作業をしていると、犬がいそいそと三畳間に行く。
ほどなく、「ジョジョジョジョジョ」と聞こえる。
というのが、若い頃。
今は、三畳間に行っても、すんなりと排泄に至らない。
奥の壁に寄り掛かってハアハア言っていたり、
座り込んで眠そうにしていたりする。
※
景気よく「ジョジョジョジョ」が聞こえてきた。
上手にシートの上でできている。
これなら、一枚だけ交換すれば済みそうだ。
と思って見ているうちに、一歩二歩と前に出始めた。
オシッコしている間は歩かないで欲しいのですが。
※
隣の台所で、音楽に関わる作業をしていると、
何かかすかな金属音が聞こえる。
遠くでチェーンソーを使っているのだろうか。
いや、
気付いて立ってトイレを見ると、
老犬ジーロくんが自分のウンチの上に尻餅をついて動けなくなり、
かすかに鼻を鳴らしている。
呼ぶならはっきり呼んで欲しいのですが。
犬にしか聞こえない犬笛という物を飼い主が持つということは有るが、
飼い主にしか聞こえない犬の鼻笛といったところか。
試される聴力と可聴範囲。
※
ガサガサガサッという音が聞こえることも多い。
ウンチに尻餅とか、横倒しになってしまってとか、
とにかく立ち上がれなくなって、慌ててしまって後肢をバタつかせる音である。
ウンチ後の場合、塗り広げることになってしまうので、
飼い主は現場に急行する。
※
雨が降っていたり。止んだら晴れたで異様に蒸し暑かったり。
なかなかタイミング良く散歩に出られない。
うまくいくと、散歩中に便意が到来する。
地面をよく嗅いで吟味して、2,3遍回ってからしゃがんで気張る。
のは、若い頃の話。
今は、歩きながら突然しゃがみ始め、排便が始まる。
排便ポーズは重心が後ろになるので、尻餅をついてしまう。
だから、後ろから腰のところをそっと支えてやる。
後ろに重心が寄ってしまうのを解消するため、犬自身は前へ向かう。
結果、歩きながらウンチをボトボト。
出しきるまで、15メートルくらい歩くこともある。
通行人が踏んでしまわぬよう、はるか後方のウンチに気を遣いながら、
犬の腰を支えつつ、中腰で進む。
※
歩けるうちは歩きたいだろう。
いましばらくは。
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