[あらすじ] 一年ほど前からサンスクリットを独習し始めた。
一人で勉強していると、とにかく分からないことだらけなので、
教えてもらえるところを探した。
チャンティングと言って、なにやらの経文を唱えるための講座は
いくつか見つかった。
どれも、ヨガ教室がやっているようなところばかりで、
発音主体で文法は学べないとか、いやに高価であったりとか、
私めに向いたものはなかなか見つからない。
そんな中、東大仏教青年会という東大の沿革団体らしき所で
サンスクリット講座を開いているのを見つけた。
今年度の初級を受講してみている。
上村勝彦・風間喜代三著『サンスクリットその形と心』というテキストを一年でやる、
というのだが、
半年経過した今、んんー、まだ3分の1といったところか。
終わるのか?
これとは別に、受講前から始めていた平岡昇修著『サンスクリットトレーニング』の
シリーズもやっている。
こちらで練習問題を重ねつつ、講座で復習する、というペースがうまくでき上がっている。
『トレーニング』には、動詞が冒頭から登場し、名詞と並行して進んでいく。
講座は『形と心』に沿って進んでいるので、まだ名詞しかやっていない。
先生は、「終わらせるためにペースアップします。」と宣言している。
半年で3分の1来たということは、今後は倍速になるということだ。
しかし、私には動詞を進めてある分という貯金がある。
なんとか取り残されずに行けるのではないか。
いつも、教科書をサラーリと読み、かるーい説明があり、
宿題が配られる。
サンスクリットの短文9つを和訳する。
まだ名詞しかやっていないので、どれも名詞だけでできている名詞文だ。
サンスクリットは名詞の格に8種類あり、それが役割を果たし、意味を作る。
ついでに、単語と単語のつながりの部分に、サンディという現象が起こり、
音が変化する。
文を見たら、どんなサンディが起こっているのかを読み解く。
すると、元の音は何かが分かる。
元の音が分かると、その名詞の格が何であるか、いくつかの候補があがる。
こっちの語の候補とそっちの語の候補を見比べて、
全体の意味の通る組み合わせを見つける。
ここで、「この形だったら格はこれだろ」とタカをくくって進めると、間違う。
「全部の可能性を考えてみることが非常に大事です。」と、先生は言う。
※
格変化は、語尾に起こる。
写真の表は、その格語尾の表だ。
変化を起こさない、単語の軸の部分を、語幹と呼ぶ。
ただし、格変化をする際に、2、3種類の語幹を使う名詞、というのがある。
強語幹、中語幹、弱語幹が登場する。
「この教科書はおかしくって、大事な説明をしていないんですよね。
まあ、意図的に避けているのかもしれませんが。」
と先生は言う。
サンスクリットのテキストは、10種類以上出版されているが、どれも一長一短だ。
初学者にはその良し悪しは分からない。
説明や勉強の仕方をこそ書いておいて欲しいが、
文法事項が多いので、とにかく表が並んでいるという本が多いように思う。
「板書させてください。」と先生は、ホワイトボードに格語尾の表を書いて、
色ペンで囲んだ。
ちょうど、自分でこの表を作ろうと思っていたところなので、
このままイタダキだ。
「単数・主格で特殊な形を取るものがけっこうあるので、そこは憶える必要があります。」
ああ、そういうポイントを教えてもらえると助かる。
「私が勉強した時はこんな説明も無くってただ片っ端から憶えましたが。」
と先生も恨み節。
※
色分けは見やすい。
しかし黒インクだけの教科書だって、工夫はできる。
『トレーニング』では強語幹のところは枠で囲み、中語幹のところはメッシュが掛けてある。
2017年に出た同じ平岡著『新初心者のためのサンスクリット文法I』も同様。
2015年に出た吹田隆道著『実習サンスクリット文法』では、
墨がけの濃淡で強弱語幹を表示している。
どちらも視覚的に分かりやすい。
菅沼晃著『新・サンスクリットの基礎』は表の中に強弱を文字で示していて、
見にくい。
湯田豊著『サンスクリット文法』は文中での説明のみで表には何も表されていない。
私は最初に『基礎』で始めて、あまりにも分からないのでもう一冊と思って探して
『文法』を買い、講座で使うからということで『形と心』を買った。
あまり説明や表現の上手でない教科書ばかりを初めに見てしまったわけだ。
おかげで何冊もテキストを持っているという結果になった。
うっぱら///講座の同志にお譲りしようかしら。
一人で勉強していると、とにかく分からないことだらけなので、
教えてもらえるところを探した。
チャンティングと言って、なにやらの経文を唱えるための講座は
いくつか見つかった。
どれも、ヨガ教室がやっているようなところばかりで、
発音主体で文法は学べないとか、いやに高価であったりとか、
私めに向いたものはなかなか見つからない。
そんな中、東大仏教青年会という東大の沿革団体らしき所で
サンスクリット講座を開いているのを見つけた。
今年度の初級を受講してみている。
上村勝彦・風間喜代三著『サンスクリットその形と心』というテキストを一年でやる、
というのだが、
半年経過した今、んんー、まだ3分の1といったところか。
終わるのか?
これとは別に、受講前から始めていた平岡昇修著『サンスクリットトレーニング』の
シリーズもやっている。
こちらで練習問題を重ねつつ、講座で復習する、というペースがうまくでき上がっている。
『トレーニング』には、動詞が冒頭から登場し、名詞と並行して進んでいく。
講座は『形と心』に沿って進んでいるので、まだ名詞しかやっていない。
先生は、「終わらせるためにペースアップします。」と宣言している。
半年で3分の1来たということは、今後は倍速になるということだ。
しかし、私には動詞を進めてある分という貯金がある。
なんとか取り残されずに行けるのではないか。
いつも、教科書をサラーリと読み、かるーい説明があり、
宿題が配られる。
サンスクリットの短文9つを和訳する。
まだ名詞しかやっていないので、どれも名詞だけでできている名詞文だ。
サンスクリットは名詞の格に8種類あり、それが役割を果たし、意味を作る。
ついでに、単語と単語のつながりの部分に、サンディという現象が起こり、
音が変化する。
文を見たら、どんなサンディが起こっているのかを読み解く。
すると、元の音は何かが分かる。
元の音が分かると、その名詞の格が何であるか、いくつかの候補があがる。
こっちの語の候補とそっちの語の候補を見比べて、
全体の意味の通る組み合わせを見つける。
ここで、「この形だったら格はこれだろ」とタカをくくって進めると、間違う。
「全部の可能性を考えてみることが非常に大事です。」と、先生は言う。
※
格変化は、語尾に起こる。
写真の表は、その格語尾の表だ。
変化を起こさない、単語の軸の部分を、語幹と呼ぶ。
ただし、格変化をする際に、2、3種類の語幹を使う名詞、というのがある。
強語幹、中語幹、弱語幹が登場する。
「この教科書はおかしくって、大事な説明をしていないんですよね。
まあ、意図的に避けているのかもしれませんが。」
と先生は言う。
サンスクリットのテキストは、10種類以上出版されているが、どれも一長一短だ。
初学者にはその良し悪しは分からない。
説明や勉強の仕方をこそ書いておいて欲しいが、
文法事項が多いので、とにかく表が並んでいるという本が多いように思う。
「板書させてください。」と先生は、ホワイトボードに格語尾の表を書いて、
色ペンで囲んだ。
ちょうど、自分でこの表を作ろうと思っていたところなので、
このままイタダキだ。
「単数・主格で特殊な形を取るものがけっこうあるので、そこは憶える必要があります。」
ああ、そういうポイントを教えてもらえると助かる。
「私が勉強した時はこんな説明も無くってただ片っ端から憶えましたが。」
と先生も恨み節。
※
色分けは見やすい。
しかし黒インクだけの教科書だって、工夫はできる。
『トレーニング』では強語幹のところは枠で囲み、中語幹のところはメッシュが掛けてある。
2017年に出た同じ平岡著『新初心者のためのサンスクリット文法I』も同様。
2015年に出た吹田隆道著『実習サンスクリット文法』では、
墨がけの濃淡で強弱語幹を表示している。
どちらも視覚的に分かりやすい。
菅沼晃著『新・サンスクリットの基礎』は表の中に強弱を文字で示していて、
見にくい。
湯田豊著『サンスクリット文法』は文中での説明のみで表には何も表されていない。
私は最初に『基礎』で始めて、あまりにも分からないのでもう一冊と思って探して
『文法』を買い、講座で使うからということで『形と心』を買った。
あまり説明や表現の上手でない教科書ばかりを初めに見てしまったわけだ。
おかげで何冊もテキストを持っているという結果になった。
うっぱら///講座の同志にお譲りしようかしら。
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