犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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クチャラー

2018年10月24日 | 日々
どうしても気になる他人の振る舞いがいくつか有る。
体調だとか精神状態だとか様々なご事情もございましょう。
そう思い含めても、気になるもんは気になる。



サンスクリットを学習する中で、祈りの言葉も学んでいる。
オーム、シャーンティヒ、シャーンティヒ、シャーンティヒ。
と「平穏」を三回唱える。

一つ目の平穏は、自分の中が平穏であることを祈る。
二つ目の平穏は、周囲の他の生き物が平穏であることを祈る。
三つ目の平穏は、自然現象など自分の力ではどうにもならないものが平穏であることを祈る。



勉強していたら隣の席の人がシャーペンをカチカチカチカチやって鬱陶しい。
やめたかと思うとまたやる。
癖なのか。
イライラする。

なんていうのは、自分の中の問題だと思っていた。
そんなことでイライラしてしまう、自分の側の課題なのだと
私は考えていた。
気にしなければいいじゃないか。

実際、それが気にならない人もいる。
誰もが気になる事ならば、カチカチやっている人がいけない。
けれど、気にならない人もいるなら、自分も気にならなくなればいい。
気にならなくなりたい。
気にならない人がいるのだから、気にならなくなれるはずだ。

隣の人がシャーペンカチカチするから集中できない、と言うのは、
なんだか、自分のイライラを他人の行為のせいにしているだけのように思えるのだ。



私は、シャーペンカチカチは気にならない。
しかし、他にいろいろ気になることは有る。

その中で、一番、多分一番不快なのは、
口を鳴らすことである。

静かな図書館で、背後のほうの席から、「クチャ」
と聞こえる。

小さな音なのだから、うるさくて邪魔なわけもない。
ただ、生理的に不快なのだ。

「クチャ」
……
「クチャ」
……
「クチャ」

思わず時計を見て、間隔を数えた。
およそ40秒に一回クチャっている。



サンスクリットの祈りの解説をする先生が言う。
隣の人がシャーペンカチカチしないことも、
平穏に必要なことだ、と。

そうか。シャーペンカチカチが無ければシャーペンカチカチにイライラすることも無い。
隣の人がシャーペンカチカチしませんように、と
祈ることは、悪いことではない。



「クチャ」を発するのは年配の男性が圧倒的に多い気がする。
これで控えめな表現をしているつもりだ。と言うくらい。

年を取って、たとえば歯周病になるとか、入れ歯が合わないとかいった
ことは有ると思う。
しかし、それだけの要素ならば、性差はさほど無いのではないかと思う。

それでも男性のほうに多いならば、ここに大いに
ジェンダーの問題が絡んでくる。

公共マナーと性差については、ねちねちとあらためて書きたい。



13歳雑種の飼い犬ジーロくんが
最近、クチャクチャするのである。
40秒に一回ということはないが、
気になるとしばらくクチャクチャしている。

歯石が付いてしまって、上唇が少しめくれていることもあるから、
何かそのせいで歯ぐきが乾いたのを潤すとか、
そういったことが起きているのかもしれない。
犬の歯医者に連れて行こうと思う。

他人の爺ぃのクチャは不快でたまらないが、
飼い犬のクチャクチャは平気なものだ。

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