犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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マイペースとマイスペース

2018年06月15日 | 介護ウチのバヤイ
母85歳パーキンソン病、年のかわる頃に室内での転倒が何度も有り、
ケアマネさんの考えで、定期巡回が入るようになり、
3月4月には介護老人保健施設に入所した。

2ヶ月あまりの入所期間の間、私は家の掃除と修繕をした。(完了はしていない)
どこかを開けたまま作業したり、物を移動させたり、ドタバタとした事のあれこれは、
心身の動きの悪い母がいると、やりにくい。

家具をこっちの部屋からあっちの部屋へ移動させ、
床全体を掃除して、風通し良く保ってしっかり乾かして、
ワックスを掛けて、風通し良く保ってしっかり乾かして、
二度塗りして、風通し良(以下同文)
なんてなことは、一人でないとやりにくい。

母の家事にはいくつか困った点が有った。
これは、年を取ったからということではなくて、若い頃からのことだ。
見た目の良さを優先する。
洗濯機から出した物を、まず干すというよりは、洗濯かごにきちんと畳んで入れる。
そして、すぐには干さないことが多い。
きちんと畳んだのがアダになり、洗濯物は蒸れる。
臭くなるなら良いほうで、カビることもある。

ウチはどうも虫が多い。
ゴキブリはもちろんのこと、アリやナメクジもちょくちょく家の中で見かける。
よほど多いのかな、やっぱり自然豊かなご環境なおかげかしら
などと思っていたが、そうでもないことが分かってきた。
入所中にばっちり掃除した後、ゴキブリもナメクジも見ることが激減した。

入所中、砂糖はまるで使わないからしまっていた。
お茶やコーヒーに入れないし、料理にも使わない。
2ヶ月あまり、困ることは無かった。
退所して来て、砂糖を再び置くようになり、アリが早速入って来た。
もちろん、5月半ば退所という季節的なタイミングも関係してはいる。
それにしても、餌が無ければアリが列をなして入って来ることは無い。

シンクの片隅に三角コーナーを置き、母は大概の生ごみはそこに入れる。
水もかかる場所なのに。
さらに、食品のプラの空き袋などもそこに置く。
プラ袋に水が溜まる。
袋の中に他のプラを入れる。
要するに、シンクの中に生ごみジメジメぐちょぐちょコーナーが常に有る。

そりゃあ、虫も寄って来るわい。

きっと、若い頃はこのやり方でも、なんとかなっていたのだろう。
ゴミ箱へまとめることもしていたのだろうけれど、今はしない。
今できないこと自体は、しかたない。老いたということだ。
けれど、そもそものやり方が、虫を呼ぶやり方だったのだ。
清潔さのために合理的なやり方や考え方をしていれば、
どこかの段階がやりにくくなっても、もうちょっと結果はマシなのではないか。

いや私は潔癖ではない。
むしろ、かなり平気なほうだ。
けれど、一昨年、洗面所の壁にシロアリが巣食ったのも、
壁の木材が朽ちていたからで、朽ちる前にはカビていたからで、カビていたのは、
部屋の片隅の風通しの悪い場所に乾いていない雑巾を畳んで重ねて置いていたからだ。

何度も説明する。
ここにこういうものを置くとこれがこうなってこういうわけでこうなりますよ、と。
しかし、母は行動を変えない。
「それは分かる。でも」とあくまで見た目にこだわる。
見た目きれいで壁紙の裏でシロアリのわいてる家にしたくないよー。

他にも有るそんなこんなで、
日々は、母が使った場所の掃除だけで終わる。
自分の場所として台所を使うことができていない。
こういう状態は、もう何年か前から続いていた。

入所するときと、入所中に思った。「退所してきた時にイライラが高まるかもしれない」。
母のいない時間を経験していないと、毎日はただ追われて過ぎてゆく。
しかし、入所中に私は自分のペースで自分の場所としての家を整えて使うことの快適さを味わった。
それは確かに一時的な"レスパイト"にはなったけれど、
退所してきたら元の木阿弥、と言うよりも、喪失感も加わっていらだちも募る。
現状、予想は当たってしまっている。

まずい。愚痴だ。
このままでは家で私はくつろげなくなってしまう。
あからさまに「ストレス→ごほうびの餌→デブ」のルートも邁進しているし。
捉え方を変えるなり、自室でできることを増やしたり、
なんぞ工夫しよう~

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