犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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ヒロヘリアオイラガの繭

2023年04月07日 | イキモノタチ
近所のドッグランは、平坦な広場であり、
ポツンポツンと5メートル程の高さの木が植えられている。
5本あるうち2本はシイノキの類だと思うが、詳しくは分からない。

そのうち1本に、毎年「毛虫」が付く。
夏になると、その木の周囲に柵を立てて「立入禁止」なんて札が掲げられる。

昨年の夏、よく見たらそれがヒロヘリアオイラガだと分かった。
「毛虫」というよりは、棘虫だ。
このトゲに触れると、電撃の痛みで、
人によっては火傷のようなミミズ腫れができる。



我が家では、チャンチンの木と柿に付く。

高くなり過ぎたチャンチンはこの冬に伐った。
上のほうの枝は枯れていたが、ヒロヘリアオイラガによる食害も
影響したと思われる。

柿は低いので、イラガの付いた枝を切り落として退治したり、
昨年は遂に殺虫剤のスプレーを使ったりもした。

殺虫剤を買ったのは、
玄関前の桜の高い枝にクロイラガの幼虫が付いてしまったからだ。
高枝切鋏で切るには難しいし、
枝の下に入って切っていて幼虫が落っこちてきたらコトである。
仕方ないのでスプレーに頼った。



イラガが付くと言えば、ブルーベリーだ。
ブルーベリーを摘む時には、イラガの幼虫に気を付けなければいけない。
我が家のブルーベリーにもヒロヘリアオイラガが付いたことが有る。

相原のブルーベリー農園に行ったことが有る。
ここはイラガがいない。
農園主は、「イラガの生態について調べて、繭のうちに捕ってるんです。
木の根元のほうに付くんですよ。」
と語っていた。
なるほど。

動き回る幼虫よりも、じっとしている繭のほうが見付けやすい。
包まれているから殺虫剤は効かないが、逃げもしない。



このことを思い出して、ドッグランの木を見てみた。
すると。
有った有った。
わー。
有った有った有った有った。


羽化したあとの古い繭の殻が一杯ある。
繭に穴があいているので、過去のものだと分かる。

古いのが有る。
そして昨年も幼虫が出た。
ってことは、成虫が帰ってきて、産卵もしただろう。
ってことは、越冬した今年の繭も付いているはずだ。

そういう気持ちになって、あらためて木を見る。
すると。
有った有った。
わー。
有った有った有った有った。


樹皮とそっくりそのままの色と質感である。
が、ポコポコと出っ張っているので、見える。
見えると続々見えてくる。

塊りで繭になる習性が有るようだ。
ひー。
幹を眺め上げると、あちこちに塊りが有る。
けっこう高いほうまで有る。




足元の小石を拾って、
一つの繭を破ってみた。
繭はわりと軟らかく、簡単に割れた。

中には鮮やかな黄色い幼虫がいた。
まだ蛹になっていないのか?
蛹になって越冬するものだと思っていたが。
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