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ご自由研究 蝉の脱け殻篇

2019年08月16日 | イキモノタチ
[あらすじ] ニイニイゼミの脱け殻を一本の木でたくさん(100超)見た。
高木の低めの枝の葉先に、セミの脱け殻を見つけた。

さて。
ユリノキの3m超えの高さの葉先に付いていた脱け殻は、
何蝉なのだろうか。

大ぶりで、透明感の有る飴色だ。
深大寺の辺りにクマゼミはいない。
まあ、ミンミンゼミかアブラゼミだろう。
多いのはアブラゼミだ。

ミンミンゼミとアブラゼミの脱け殻は似ている。
見分けるポイントは触覚で、
アブラゼミのほうが毛深く、第3節が第2節の1.5倍の長さになっているという。

毛深いかどうかは、毛深くないものと比べねば分からん程度の毛深さなのか、
ああもうモジャ!っと一目瞭然に毛深いのか。

全体に、アブラゼミの方がミンミンゼミよりも飴色が濃いようだが、
それも、二種類を並べてみないと分からない。

比較で区別するという方法は、両方が無いと比較にならないので
なかなか難しい。



インターネットで調べてみると、
脱け殻の見分け方というと、大きさ、形、色で見分けるということは見つかる。

しかし、ニイニイゼミの脱け殻であれば、最大の特徴は乾いた泥が着いているという点だと思う。
泥と言ってもドロドロのではなく、脱け殻として見つける時には乾いている。

また、木の幹の低い所や、家の塀などといった、垂直面でしか脱皮しないと
私は思っていたが、そんなことも無い。
3m以上の枝先の葉の先で脱皮する、というのも、脱け殻の同定のひとつのポイントだろう。

地面に落っこちている脱け殻を拾ったら、
ぜひ、周囲を見回して、どこから落ちてきたのか、
落ちていない他の脱け殻は無いか、見たら良いと思う。



さて、ニイニイゼミの脱け殻はなぜ泥まみれなのか。
細かい毛が生えているからとか、幼虫が土の湿ったところを好むからとか、
毛が生えているのは湿った土の中でも空気を蓄えるためとか。

ほんまかいなと思って、愛用するカメラTG-4で撮ってみた。
しかし、毛らしい毛は生えていない。

表面を観察するために、脱け殻をまずよく洗った。
しばらく水に浸け、洗剤を付けて、やわらかい毛の歯ブラシで
今までこんなに優しくブラッシングしたことは無いというほど優しく洗った。
それでも毛をもいでしまったのだろうか。
(写真はパソコンのカメラで撮ったもの。左二つが洗ったニイニイゼミ。右がたぶんアブラゼミ。)

どうもわからない。
泥の着いていない脱け殻だって、節々に毛は生えている。
では、やはり幼虫が潜っていた土がよほど湿っていたのだろうか。



ニイニイゼミがやたらとたくさん付いていたのは、メタセコイヤの木だった。
数本生えている木の中でも、ある一本が突出して多かった。
それはなぜだろう。

アブラゼミの脱け殻は、隣の木にも少し付いてはいたが、
またすぐ隣の木にはちっとも付いていなかった。
枝が長すぎるのだろうか。なぜだろう。

葉先なんて、脱皮するには不安定な場所だと思うのだが、なぜそんな所を選ぶのか。
幹だと猫などの敵に襲われるけれど、梢なら安全だからか。
梢なら風がよく通るから、脱皮した後に翅が乾かしやすいからだろうか。



蝉の気持ちになって仮説を立ててみる。
あとはまた来年、観察するか。

地面から這い出てくる所を見てみたいものだ。
何時頃出て来るのだろう。

蚊取り線香をたくさん焚いて、虫よけスプレーしまくって、
地面を眺めながらビールでも飲んで、待つか。

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