犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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偏見のつくりかた

2017年05月23日 | LGB&T
[あらすじ] 私はここで、FTXトランスジェンダーで女性が好きな自分について書くけれど、
それは私がFTX女性好きの代表という意味ではない。

たったひとつの私の例から、他のFTXがみんな同じようだとか、
多かれ少なかれそんなもんでしょとか、思うのは間違いだ。

具体的な例をあげたほうが分かりやすいのかもしれない。

私は、今までに数人の人と恋愛経験がある。
何年か続く。
子どものいる人と同居していたこともある。
でも今は別の人と付き合っている。

「同性愛のひとの恋愛関係って、長続きしないんでしょ」
という偏見がある。
「結婚とか、子育てとかいった責任が発生しないからじゃない?」
というのがセットで付いてきたりする。

悪いことに、私というサンプルは、こういった偏見を助長する
格好の例に当たると言える。あーあ、すんまへん。

結婚しても、子どもがいても、別れる
シスジェンダー(生まれた性のまま自認)かつヘテロセクシュアル(異性愛)のカップルは
いくらでもいる。
子どもというかすがいが無くても続く夫婦も多いし、
結婚していなくても長く付き合っているカップルもいくらでもいる。
でしょう?

それでも言う人がいる。
「そういう人たちが結婚しないのには、なんかワケがあるんじゃないの?」
追って反論する元気も失せてくる。
そこには異性愛者を縛っている価値観があるのだが、その話はまたあらためてねちねちと書くことにする。

同性だから今の日本では結婚できないけれど長く続いてともに老いていっているカップルは
存在する。
同性カップルで子育てをしている人たちも、たくさんいる。

私がここで、「48歳女性、自転車と昆虫と犬が好きです。」と書いても
たぶん誰も「48歳の女性はたいがい自転車と昆虫と犬が好きなんだな。」とは思わないだろう。
それなのに、「FTXで女性が好き、今まで何人かと付き合ってきたけど長続きしません。」と書いた途端に
「同性愛カップルは長続きしないのか。」と受け取ったとしたら、何かおかしい。

それだけのことだ。

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