[あらすじ] 母85歳パーキンソン病。
お誕生日おめでとうございます。
お昼ご飯は、近所のスーパーで買ったお寿司三昧。
ぜーたくー
「鮪に始めて鮪に終わるらしいわね。」
と言いながら、そのとおりにしていた。
しまった!最初に言えば良かった!それ、本鮪ですから!!!
「おいしいわね」
そうでしょうとも。
※
お昼が終わったら早々に、ロウケンを見学。
夏まで、週に一回だけデイケアに通ってリハビリをしていた施設だ。
偶然、通っていた曜日だったので、スタッフだけでなく、
利用者さんの中にも、憶えてくれている人たちがいた。
ちょっといい感じの男性が手を振ってくれてるのに、
母は気付いていないし、言っても見向きもしない。えーもったいない。
「名札の名前を読む時間が無い。」
相手の名前を知りたいなら、名札を読まないでも、名前を聞いたっていい。
よく見えないなら、聞くことは失礼にあたらない。
それに、時間なんていっくらでも有る。何を急いでおるのだ85歳。
来週からしばらく生活するフロアも見た。
ベッドは窓際だそうだ。
何か聞いておきたいことはありますか?
「いびきをかくので、他の方にご迷惑なんじゃないかと、それが一番心配。」
ふっ。
ご本人に自覚は無いようだが、母の場合、いびきなんか問題にならないくらい、
寝言がひどい。
「むにゃむにゃ」なんてのじゃなくて、
はっきりとした言葉で、しかもかなり大きな声で、叫ぶ。
始めて聞いた人は皆びっくりする。
ま、そんなことも含め、お互い様ってところだろうと思う。
4人部屋の他の人の様子を見て、それを受け入れながら
自分のことも受け入れていければいいんじゃないでしょうか、85歳。
※
転倒の危険があるので部屋から出ないように言われたり、
片手に物を持って歩いたりすることを制止されることに、納得がいかない。
まず安全に歩くことを考えることが、今は必要になっている、
ということがどうも受け入れられない。
ちょっと前までは「たくさん歩いて外にも出ましょう、郵便受けの新聞を取りに行きましょう」
と言われてがんばっていたのが、
「外に一人で出るのは危ない、物を持って歩いたら危ない」と止められるのが、
理解し難い。
その変化になかなかついていけないのも分かるし、
やりたい気持ちもやろうとする気持ちも分かる。
が、こちらがそれを分かって踏まえつつも、でも今は危険だからやめとけ、と言っているところまでは
分からないようだ。
「挑戦するのは自由にさせて」と言う。
挑戦は、しちゃダメです。
できることを広げていくのがいいです。それがリハビリです。
似ている、いや、同じことだと思うかもしれないけれど、
かなり違います。
そのへんを、リハビリ合宿所で学んできてくださーいまーせー
お誕生日おめでとうございます。
お昼ご飯は、近所のスーパーで買ったお寿司三昧。
ぜーたくー
「鮪に始めて鮪に終わるらしいわね。」
と言いながら、そのとおりにしていた。
しまった!最初に言えば良かった!それ、本鮪ですから!!!
「おいしいわね」
そうでしょうとも。
※
お昼が終わったら早々に、ロウケンを見学。
夏まで、週に一回だけデイケアに通ってリハビリをしていた施設だ。
偶然、通っていた曜日だったので、スタッフだけでなく、
利用者さんの中にも、憶えてくれている人たちがいた。
ちょっといい感じの男性が手を振ってくれてるのに、
母は気付いていないし、言っても見向きもしない。えーもったいない。
「名札の名前を読む時間が無い。」
相手の名前を知りたいなら、名札を読まないでも、名前を聞いたっていい。
よく見えないなら、聞くことは失礼にあたらない。
それに、時間なんていっくらでも有る。何を急いでおるのだ85歳。
来週からしばらく生活するフロアも見た。
ベッドは窓際だそうだ。
何か聞いておきたいことはありますか?
「いびきをかくので、他の方にご迷惑なんじゃないかと、それが一番心配。」
ふっ。
ご本人に自覚は無いようだが、母の場合、いびきなんか問題にならないくらい、
寝言がひどい。
「むにゃむにゃ」なんてのじゃなくて、
はっきりとした言葉で、しかもかなり大きな声で、叫ぶ。
始めて聞いた人は皆びっくりする。
ま、そんなことも含め、お互い様ってところだろうと思う。
4人部屋の他の人の様子を見て、それを受け入れながら
自分のことも受け入れていければいいんじゃないでしょうか、85歳。
※
転倒の危険があるので部屋から出ないように言われたり、
片手に物を持って歩いたりすることを制止されることに、納得がいかない。
まず安全に歩くことを考えることが、今は必要になっている、
ということがどうも受け入れられない。
ちょっと前までは「たくさん歩いて外にも出ましょう、郵便受けの新聞を取りに行きましょう」
と言われてがんばっていたのが、
「外に一人で出るのは危ない、物を持って歩いたら危ない」と止められるのが、
理解し難い。
その変化になかなかついていけないのも分かるし、
やりたい気持ちもやろうとする気持ちも分かる。
が、こちらがそれを分かって踏まえつつも、でも今は危険だからやめとけ、と言っているところまでは
分からないようだ。
「挑戦するのは自由にさせて」と言う。
挑戦は、しちゃダメです。
できることを広げていくのがいいです。それがリハビリです。
似ている、いや、同じことだと思うかもしれないけれど、
かなり違います。
そのへんを、リハビリ合宿所で学んできてくださーいまーせー
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