十日くらい前にも書いたが、
これは花留めとして私が作った陶器の「鬼の手」です。
決して、地中から半死体が彼岸花を掴んでいるわけではない。
そんなふうに見えるようにあしらう意図の作品です。
そもそも意図が怖い。
https://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/77fe6ad5ebc0c9a02648e3f27b2c98ef
※
ホラーはたいへん苦手だ。
オカルティックなものだろうが
サイコだろうが
バイオレンスだろうが
とにかく怖いものは怖いので怖くてイヤだ。
ギリギリ、読むのはなんとかできるか。
いやそれでも、暴力系のものは不快だし、
暴力の対象が犬だったりすると気持ちが傷付いてしまう。
作品の意図がどこか別の良いところに有ったとしても、
途中の手段としてそういった表現が有ると、読むのはつらい。
※
小説を映画化というのはよく有ることだけれど、
余計なお世話だからやめてくれと言いたくなることがしばしば有る。
ホラー小説が読めても、それを映像化されるととてもじゃないけれど怖くてたまらない。
頼むから五感に訴えないでくれ、と言いたくなる。
ということは、私はホラー小説を読む時は、
あまり鮮明に想起しないようにしているのかもしれない。
言葉を言葉のまま読み、脳の中で映像化する作業は極力避けているのではないか。
※
そんなことを考えるにつけ、
この陶器の花留めの写真を地面に置いて撮った写真は怖過ぎるので、
そのまま法螺話を添える気になれなかった。
何かの台の上に、板を置いて、その上にこの花留め「鬼の手」を据えて、
ひなげしかなんかを持たせたら、良いかもしれない。
自分の命と引き換えに少女に花を贈る悲しい鬼の物語でも書けそうだ。
でも、地面はいけないわ。
開花する前の蕾の状態のうちに通しておいて、
彼岸花を咲かすのはいけないわ。
怖いわ。
予想以上に怖いわ。
作品展ならまだしも、
ブログで投げちゃヤバいわ。
というわけで、毎月馬鹿の日ですが法螺は吹かず、
このような述懐としました。
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