[あらまし] 母87歳パーキンソン病ヤール4要介護5認知症状少々、
6月末に特別養護老人ホームに入居。
クーラーを使わなくとも、窓を開けていれば
涼しい風が通るようになった。
数年前に、道を挟んだ隣に建売住宅がニョキニョキ生えて、
家族が引っ越してきた。
その家々は、どこも閉め切って、クーラーを使っている。
以前、住んでいた場所からの習慣なのだろうか。
一方、何十年とここに住んでいる、我が家 . . . 本文を読む
「面白いから笑うんじゃないんです。
笑うから面白くなるんです。」
定席で落語家がよく言う言葉だ。
※
同じように、「笑うのは健康に良い」というのも
枕でよく話される。
「科学的に証明されたそうです。」と言う。
たぶん、草分けである村上和雄さんの研究のことを言っているのだろう。
今は認知症リスクと笑いの回数の研究なども進んできているようだ。
※
ある研究では、笑顔を作るだけで良い、という . . . 本文を読む
[あらまし] 飼い犬ジーロくん15歳去勢オス癲癇の既往有り慢性腎不全のため毎日皮下点滴。
[あらまし] 母87歳パーキンソン病ヤール4要介護5認知症状少々、6月末に特別養護老人ホームに入居。
[あらすじ] 特養の相談員さんからのメールに、介護スタッフからの母の症状について報告メモが添付されていた。
来週の大学病院受診は、新型コロナや猛暑が有るので、母本人を連れて行かない予定だが、
そのことについ . . . 本文を読む
[あらまし] 母87歳パーキンソン病ヤール4要介護5認知症状少々、
6月末に特別養護老人ホームに入居した。
母の席の背後に、戸棚が在る。
そこは、母の生活圏であった。
おそるおそる、開けてみる。
おおう。
物が一杯詰まっている。
※
上の方の段には、空き袋が一杯。
デパートの紙袋だとか、書店の丈夫な平たいポリ袋だとか、
ちょっとステキな包み紙だとか、
の、
古くなってベタベタするのが、一杯 . . . 本文を読む
[あらすじ] 母87歳パーキンソン病ヤール4要介護5認知症状少々、
6月末に特別養護老人ホームに入居した。
食べかすのよく混じった垂涎のあとや、お手々で触ったあとが、
後日、長梅雨の中、順次カビてモコモコ。
アルコールで拭く。
拭き残しがまたモコモコ。
モーコリゴリ
母のポータブルトイレの目隠しに使っていた簾が、カビた。
これは、ご本人のせいではない。
ただカビた。
とにかく全体が青くカビた。
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[あらすじ] 母87歳パーキンソン病ヤール4要介護5認知症状少々、
6月末に特別養護老人ホームに入居した。
パーキンソン病は、不随意運動がうまく働かなくなる。
無意識の動きができにくくなるのだ。
だから、ヨダレが垂れる。
唾液が多くなるというより、普段、無意識で飲み込んでいる、その動作ができなくなるので、
口の中に唾液が溜まってしまうから、垂れるのだ。
食べ物を口の中でうまく咽へ送り込み、全 . . . 本文を読む
[あらすじ] 母87歳パーキンソン病ヤール4要介護5認知症状少々、
3週間前に特別養護老人ホームに入居した。
3週間経ったのだ。
だが、まだまだ生活は落ち着かない。
母の入居の十日後くらいに、朝、のどが痛んだ。
気が緩んで風邪を引くなら、もっと早く引くだろうと予想していたが、
案外遅かったな、と思った。
しかし、風邪を引きたくない。
飼い犬ジーロくん去勢オス14歳11ヶ月慢性腎不全癲癇持ち。 . . . 本文を読む
[あらすじ] 母87歳パーキンソン病ヤール4要介護5認知症状少々、
2週間あまり前に特別養護老人ホームに入居した。
トイレや台所の扉に手指の形が現れた。
祟りか!?
いや、汚れた母のお手々で触った跡にカビが一気に育ったのだ。
荷物や届いた手紙を運んであげなければならない、
とは言え、週に2,3回は特養に行っている。
いくら車で10分でも、ちょいと頻度が高い。
特養からの電話も同じくらいの頻度 . . . 本文を読む
[あらすじ] 母87歳パーキンソン病ヤール4要介護5認知症状少々、
2週間あまり前に特別養護老人ホームに入居した。
それまで、冷蔵庫と台所を私は自由に使えなかった。
昨年の夏に冷蔵庫を買い替えたが、母が使いやすいように、
最下段が野菜室の引き出しになっているものを選んだ。
上の扉に母が物を出し入れすると、もれなくタレがこぼれてそこから下が汚れてしまうからだ。
では上の扉を開けたメイン室を私が使っ . . . 本文を読む
[あらまし] 母87歳パーキンソン病ヤール4要介護5認知症状少々、
一週間前に特別養護老人ホームに入居した。
台所を母が自由に使うと危険だし、
母の生活がスムーズであるために使っていた物が多かった。
全くのところ、台所から私は撤退し、母の生活の場所としていた。
冷蔵庫に食材を見付けると、母が加熱調理してしまう。
見たらしたくなる。
包丁も火も危ない。
本人も危ないが、犬や家が危険にさらされる。 . . . 本文を読む
[あらまし] 母87歳パーキンソン病ヤール4要介護5認知症状少々、
一週間ほど前に特別養護老人ホームに入居した。
※
家の中のあちこちに、貼り紙が有る。
ヘルパーさんや訪問介護や訪問看護が入るので、
その人たちへ向けたものと誤解されがちだった。
すみません。
同居していた母のためのものだった。
貼らないと忘れる。
忘れるというか、混乱する。
どうするのが良かったのか、分からなくなってしまう . . . 本文を読む
[あらまし] 母87歳パーキンソン病ヤール4要介護5認知症状少々、
一週間前に特別養護老人ホームに入居した。
デイサービスのスタッフにも恵まれた、と思う。
実際にデイの場に行ったことも有るが、
持たせるのを忘れた薬を届けに行ったくらいで、
本人がどのように過ごして、他の利用者とどのように関わって、
スタッフさんにどのように接してもらっているか、などということを
見ることは無かった。
しかし、朝 . . . 本文を読む
[あらまし] 母85歳パーキンソン病要介護2認知症状少々、
数日前に特別養護老人ホームに入居した。
四点杖をレンタルしていたが、返却せねば。
電話をすると、「レンタル落ちとして購入していただく、という方法も有ります。」と言う。
室内では、手すりの無い場所は家具などを伝い歩きする補助として杖を使っていた。
しかし、施設であれば、充分なスペースが有る(余計な私物が無い)ので、
室内の移動もシルバー . . . 本文を読む
[あらすじ] 母87歳パーキンソン病ヤール4要介護5認知症状少々、
数日前に特別養護老人ホームに入居した。
後から時計を見たら、12時半頃のことだった。
自室で寝ていたら、階下の玄関から物音が聞こえる。
母の意外に明朗な「ありがとうございました。」という声も続いた。
一体どういうことだ。
何か有ったのか。
何が有ったのか。
ホームのスタッフに送って来てもらったのか。
ならば、携帯に着信が有った . . . 本文を読む
[あらすじ] 母87歳パーキンソン病ヤール4要介護5認知症状少々、
数日前に特別養護老人ホームに入居した。
食卓に、何か書いた紙が有る。
包み紙や裏紙などに、赤いマジックペンで書いてある。
母は、自分の考えをまとめて伝える時に、書く。
搔き集めると、3枚有った。
〔この2年間、あえて非礼になるほど、ごぶさたしてきた旧知の方々が数多くある。
病気のせいもあるとは言いながら、心いたむ日々だった。
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