[あらすじ] 母87歳パーキンソン病ヤール4要介護5認知症状少々、
6月末に特別養護老人ホームに入居した。
パーキンソン病は、不随意運動がうまく働かなくなる。
無意識の動きができにくくなるのだ。
だから、ヨダレが垂れる。
唾液が多くなるというより、普段、無意識で飲み込んでいる、その動作ができなくなるので、
口の中に唾液が溜まってしまうから、垂れるのだ。
食べ物を口の中でうまく咽へ送り込み、全てのみ下す、などというのも
無意識の動作の一つだ。
それがうまくいかないので、口の中の食べかすも多い。
それがあいまって、食べかすの多いヨダレが垂れる。
母の行動範囲は、栄養の有る粘液が付く。
手にも付いている。
その手で触れた所にも付く。
衣服にも付く。
※
介護ベッドに近い所に、衣服を置けるようにしていた。
ハンガーラックを置いて、服を掛けられるようにしていた。
入居後、見ると、母が服を整理してあった。
大きい紙袋に、服が入れてある。
ひとまずは特養に持って行かない分。
ハンガーラックに残っている服も、持って行かない分。
やっと、その分を片付けることにした。
他の片付けに追われていて、後回しにしていた。
まあ、着ていない服だから、いいだろう。
と、思っていた。
片付けてみると、そうでもなかった。
汚れた服も、きれいな服といっしょくたにしまってあった。
汚れた服の汚れた部分は、カビてしまっている。
いくつかは捨てることにした。
お気に入りで、擦り切れてしまっているものも有る。
擦り切れるほど気に入っていた服を捨てるのは、イヤなものだ。
よく分かるが、
カビてしまったら、捨てる決心が付く。
※
大きな紙袋の中は、靴下が一杯入っていた。
古いものも、入居に向けて私が新しく買ったものも、ごちゃ混ぜになっていた。
どうも、新しい靴下も履き慣れた靴下も、数が少ないと思った。
少ないと思って買い足すと、思いがけない所にしまってあったりする。
困る。
靴下も寝間着もそんなこんなで数が増えている。
サンタ来い。いつでも来い。
※
古い椅子も、いくつか捨てた。
長梅雨の間に、カビた。
しっかり拭いたり、洗ったり、アルコールで拭いたりするが、
繰り返しカビる。
壊れかけた椅子、重い椅子は棄てることにした。
古い座卓を、まずは一つ捨てた。
猫足で、とても重い木でできているから、ちょっと良いものだと思うが、
なんせ、古いので、組みがガタガタに緩んでいる。
直せる気がしない。
※
長かった梅雨が明けて、
掃除がしやすくなった。
洗った物が、乾く。
洗う気にもなる。
何でも丸洗いしてくれよう、という気持ちになる。
湿気はマシになったが、気温が上がったので、
カビはまた生えてくる。
当分、カビとの闘いは続きそうだ。
6月末に特別養護老人ホームに入居した。
パーキンソン病は、不随意運動がうまく働かなくなる。
無意識の動きができにくくなるのだ。
だから、ヨダレが垂れる。
唾液が多くなるというより、普段、無意識で飲み込んでいる、その動作ができなくなるので、
口の中に唾液が溜まってしまうから、垂れるのだ。
食べ物を口の中でうまく咽へ送り込み、全てのみ下す、などというのも
無意識の動作の一つだ。
それがうまくいかないので、口の中の食べかすも多い。
それがあいまって、食べかすの多いヨダレが垂れる。
母の行動範囲は、栄養の有る粘液が付く。
手にも付いている。
その手で触れた所にも付く。
衣服にも付く。
※
介護ベッドに近い所に、衣服を置けるようにしていた。
ハンガーラックを置いて、服を掛けられるようにしていた。
入居後、見ると、母が服を整理してあった。
大きい紙袋に、服が入れてある。
ひとまずは特養に持って行かない分。
ハンガーラックに残っている服も、持って行かない分。
やっと、その分を片付けることにした。
他の片付けに追われていて、後回しにしていた。
まあ、着ていない服だから、いいだろう。
と、思っていた。
片付けてみると、そうでもなかった。
汚れた服も、きれいな服といっしょくたにしまってあった。
汚れた服の汚れた部分は、カビてしまっている。
いくつかは捨てることにした。
お気に入りで、擦り切れてしまっているものも有る。
擦り切れるほど気に入っていた服を捨てるのは、イヤなものだ。
よく分かるが、
カビてしまったら、捨てる決心が付く。
※
大きな紙袋の中は、靴下が一杯入っていた。
古いものも、入居に向けて私が新しく買ったものも、ごちゃ混ぜになっていた。
どうも、新しい靴下も履き慣れた靴下も、数が少ないと思った。
少ないと思って買い足すと、思いがけない所にしまってあったりする。
困る。
靴下も寝間着もそんなこんなで数が増えている。
サンタ来い。いつでも来い。
※
古い椅子も、いくつか捨てた。
長梅雨の間に、カビた。
しっかり拭いたり、洗ったり、アルコールで拭いたりするが、
繰り返しカビる。
壊れかけた椅子、重い椅子は棄てることにした。
古い座卓を、まずは一つ捨てた。
猫足で、とても重い木でできているから、ちょっと良いものだと思うが、
なんせ、古いので、組みがガタガタに緩んでいる。
直せる気がしない。
※
長かった梅雨が明けて、
掃除がしやすくなった。
洗った物が、乾く。
洗う気にもなる。
何でも丸洗いしてくれよう、という気持ちになる。
湿気はマシになったが、気温が上がったので、
カビはまた生えてくる。
当分、カビとの闘いは続きそうだ。
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