酪農生活100と少々

究極の目標はテキトーに牛が飼えるようになること。そのための努力のあしあと・・・とグチ(笑)

スイスとのEPA合意

2009年02月20日 | 雑談

 スイスとEPAに署名 99%以上の関税撤廃へ


 スイス製のチョコ・チーズ安くなる 関税引き下げ合意


 まずは当たり障りのないところと、と言う感じで進んでいるEPA、FTAの合意。今回はヨーロッパ初のスイスとの合意が成立した。


 酪農家にとっての関心事はやはりチーズ。本場のフェルミエチーズが為替とあいまってさらに安く買えるようになる。


 なるのだが・・・・残念な事に自分はスイスのチーズを買ったことがない。フランスやドイツ、イタリアのチーズは見かけてもスイスのチーズとなると地方ではお目にかかることはまずない。自分はネットで買い物をしない(実際手にとって確かめたい)ので余計に。


 時間を見つけて日本橋の店に行って見たい・・・・いや、行かねば!


 さて、上記の記事ではチーズについてあまり詳しい事は書いていない。農業新聞の記事によると輸入量は616t(07年)で、輸入量の0.3%だそうだ。主にハード系とセミハード系が輸入されている。で、ミニマムアクセスが毎年40tづつ上積みされ1000tまで増やすそうだ。関税は29.8%を14.9%に徐々に低下させる。


 農水省はソフトタイプが主流の日本では競合しないと考えているようだが、それは大手に限ったことだと思う。農家の工房とはパイの奪い合いになるだろう。例えタイプが違っても、「こだわり」を求めて購入する層にとっては、「本場」の、もしくは「ハイジのチーズ」のフレーズは非常に魅力的に映ると思う。しかも不況が追い討ちをかけているし。


 しかし、ここで何とか踏ん張って欲しいし、奮起して欲しい!農家のこだわりチーズは、酪農家と消費者を強く結びつける力を持っていると思う。発酵食品好きの日本人に贅沢な時間を提供してくれる、強いインパクトがある食品ではないだろうか。逆に、個性の強さは好みの分かれる部分だが、それが話題をさらに盛り上げると思う。特に酒の席では(笑)


 消費拡大において自分が提案したいのは、「地域のチーズ」を作ること。ヨーロッパのチーズは、村や町、地方の地名が冠してある。それを日本でも実現できないだろうか?まあ、完全なるオリジナルは作れないにしても、地方の香り漂うチーズは魅力的だと思う。地域で作ることで量のニーズに対応し、供給を安定させることで新たな取引先が確保できるのではないかとも思われる(安易な考えで申し訳ありませんが)。


 アレコレ書きすぎましたが(アルコールが入りすぎたかな)、今回の協定締結で、チーズの多様な個性や農家のこだわりに多くの人が触れ、更なる需要拡大が起こる事を期待しています。


 


 あっ!それから地域交流牧場に参加されている牧場には、ミルククラブでも紹介しきれないくらいチーズ作りをされている方が大勢います。よろしかったら覘いてみてください、参加してください(笑)


 ※チーズに関する詳しいデータはチーズインデックスを参照してみてください。


 


最新の画像もっと見る