酪農生活100と少々

究極の目標はテキトーに牛が飼えるようになること。そのための努力のあしあと・・・とグチ(笑)

今月の酪農ジャーナルを読んで思ったこと

2006年08月29日 | 雑談

 ウチでは今、酪農ジャーナル(以下ジャーナル)とホルスタインマガジン(以下ホルマガ)を定期購読している。

 ホルマガは改良情報を仕入れるのに欠かせない。一方でジャーナルはというと、酪大が出してるから・・・という、消極的な理由が大きい・・・、いや大きかった。

 ジャーナルが紙面を一新してからは、かなり真剣に端から端まで読み込むようになったのだが、今月はかなり読み応えがある内容だった。

 特に「牛乳よ。もっともっと生活に近づけ!-脱・既成概念で生活変化に対応せよ-」

 牛乳が「家庭での飲み物」というのは、いろいろなアンケート結果から皆さんご存知だと思います。

そしてそれが変化している事も。

 著者は、その理由を「女性の社会進出」によるライフスタイルの変化ととらえています。

牛乳を買うのは多くが女性であり、その女性が家にいなくなったのだから牛乳は冷蔵庫にない。消費する子供も減っているし、旦那は元から居ないだろうし(笑)。

 この視点は、今までの酪農専門誌、専門家とは違っていて、自分もなるほどと思いました。

そして心強い事に、中酪のキャンペーンに好意的でした。これからは学生だけでなくその母親にもターゲットを広げて、認知度、理解度を高める構想です。

 自分も及ばすながら協力したいと思います。こういう時こそ都市部の近郊酪農家(言葉が古いかな)の出番でしょう。協力していただける方、大、大、大募集中です。

 

 次に、「循環酪農の経済合理性」 「放牧は酪農技術の原点だ」 「リレーエッセー 私が考える健康な牛 吉川友二さん」

 これらの記事から自分が感じたのは、牛の飼い方を考え直そう、ということ。

購入飼料から自給飼料への変換は、並大抵の努力では出来ませんが、粕類を利用することで廃棄物を減らしたり、教育ファームのような形で収入を補うような経営がもっと成り立つ可能性はあると考えます。

 また少しだけでも運動させてやる事が出来れば、かなりのストレス軽減になると思います。乳量は減りますが、繁殖には効果大です。

最後に、チョット生意気かもしれませんが

「牛乳は、健康な牛から搾られた生乳からできたもの」から、言葉が硬いですが、

「牛乳は、健康的に飼養管理された牛達から搾られた生乳からできたもの」であるべきなのではないかと考えています。

 牛一頭から、牛群にすることで管理方法自体が重要視されるようになると思います。


8月下旬の乳質

2006年08月27日 | 乳質

 8月下旬の結果です。

 サンプル採取日 8月22日

脂肪 3.78%  無脂固形 8.42%  蛋白 3.09%

体細胞 25.9万  細菌数 3万以下 

 暑さのせいで成分が下がりました。そして体細胞数が上昇。前回の2倍。

ということで、バテているウシを中心に調査。

結果、先月お産したウシが乳房炎に・・・までなってない、と書いた傍から・・・

観察力のなさを露呈してしまった・・・

 「バテている」状態と「病気になっている」状態を区別できなかった。夏場の乳房炎は一気に悪くなる事が多いのだが、このウシは割りと餌を食っていたし、乳量も出ていた。

 で、往診を頼んで治療。よくなってくれるといいんだけど。ここ2、3日涼しいのが救いかな。

 


木陰のあるパドック2

2006年08月26日 | 牛舎でお仕事

 「Google Earth」 最近ブックマークしているブログで話題になっている(笑)地図ソフト。

 存在自体はだいぶ前から知ってはいたものの、どうせ都市部だけで田舎はモザイクだろう、と思っていた。だがバージョンアップを重ね、情報量も増加し、かなり細かく表示されるようになったようだ。

 そこでダウンロードしてウチの状態を確認することに。

こ、これは!!!

  

ウ、ウシだーーー!!!

ス、スゲーーー!!!(3回はクドイね)

車どころかウシまで確認できるとは・・・ロールも一本一本区別できる。まさかここまでとは・・・

恐るべし・・・これがあれば不法投棄もすぐに発見できそうだ(いろいろ見つかりそうで恐ろしい)

ちなみに写真は2年前の冬、1月か2月と推察されます。雪はもちろんありません。

 

どこまで見えるかさらに拡大

  

米粒がいっぱいだ(笑)さすがに柄までは分からないけど、黒か白かは判別できる。今では居ないウシも写っているんだろうなぁ~、感慨深い。

それにしても、世界中の人がこれを見るのか・・・(大げさ)

ウチのウシも大したもんだ(笑)。

 

さて、今度はどこを見ますかね。

 


ヒエの収穫(5)

2006年08月25日 | 畑で作業

 デントコーンの収穫が終わったので、今日は運びきれなかったロールを拾いにいきました。

 20本ほどでしたが、鳥に突付かれた後もなく、無事収穫完了です。


木陰のあるパドック

2006年08月25日 | 牛舎でお仕事

 

 連日暑い日が続いてます。ウシもバテバテで今月お産したウシが特にダメージを受けています。

乳房炎や四変にならないだけましかな。

 ウチではそんな日でも、日中パドックにウシを出しています。パドックには木陰があり、スレート一枚の牛舎より、よっぽど涼しいです。ホントは屋根に断熱材を入れなきゃいけないんですが・・・予算がね・・・

 この木々、実はウチの木ではありません。隣の工場の木なんです(笑)

隣の工場は一段高い土地にあり、のり面と際に木が生えています。なので、切ると言われたら反対のしようがありません (⌒_⌒;

 まあそんなこと言われるとは思いませんが・・・


F1♂

2006年08月24日 | うちの牛たち

 F1♂(茂勝栄)23日生まれ。

 ここのところF1は♂ばかり、ホルスも♂ばかり・・・

昨日はボンベの窒素入れの日。久し振りに事業団の人と話をすることができた。

藤平茂がいいらしい。ただ子出しが大きいので経産に。未経産は茂勝系がよさそう。

ただ茂勝栄はどうなるか。不安材料が多いとのこと。

新規では、波重茂、梅福桜あたりがF1には良さそうとのこと。


8月中旬の乳質

2006年08月24日 | 乳質

 すっかり遅くなってしまいましたが

8月中旬の乳質です。

 サンプル採取日 8月18日

脂肪 3.81%  無脂固形 8.51%  蛋白 3.15%

体細胞 12.6万  細菌数 3万以下 

 ひとまず今の気候条件からすれば上出来でしょう。それにしても盆明けにこんなに暑くなるとは…

 あ~一雨欲しい。


デントコーンの収穫作業(6)

2006年08月24日 | 畑で作業

 デントコーン収穫完了!

って言うか、22日には終わってたんですけどね・・・気が緩むと疲れってやつは一気に来るもんですね。いくら寝ても寝たりない、そんな感じです。

 ハーベスターは整備をして、一年間の永い眠りにつきました。

 それにしても実働8日間。そう年間10日も動かないのに10年と持たない・・・

ハーベスターって割高だ。しかも負荷がかかるから壊れやすいし。

しかしそれで得られるコーンサイレージや糞尿が処理できる、という利点は何物にも変えがたい。

前にも書いたけど、物質循環は難しい。

 


デントコーンの収穫作業(5)

2006年08月21日 | 畑で作業

 収穫完了しました!!!

家族みんなで頑張った甲斐がありました。

今年の収量は平年の8割程度。雨と日照不足はいかんともしがたいですが、それでもここまで取れれば上出来です。

  粒が凹んでるのが分かります?これがデントコーンの特徴であり、収穫の目安です。

 ちなみに品種は「32K61」いっつもこれを使ってます。来年は31N?だったかを一部試そうかな。

共同作業もいよいよ大詰め。一気に終わらすぞ!!

 

 


デントコーンの収穫作業(4)

2006年08月20日 | 畑で作業

 初日は疲れで更新できず。2日目は暖かい励ましにより復活!

ということでウチの収穫作業が始まりました。

が、いきなりやらかしました・・・トラクターの前輪を側溝にスポッと落して救出作業・・・気合が空回り

それ以降は順調でしたけど。

それにしても暑いですね、夏ですね、盆も過ぎたというのに・・・

共同作業で使っているのは「FERABOLI」の545LR。2条刈りの真っ赤なイカシタやつです。

しかもイタリア製!名前も形もそれっぽくてイイ感じです(笑)。音まで馬鹿デカイ!

で、コイツで刈って、ダンプで運んでサイロに詰める。

こっちで言うサイロは、地下型。コンクリートの箱、というか穴。

ウチのは、3m×3m×6m(深さ)が8基。穴なので梅雨時は底から水が沸きます(チョロチョロと)


デントコーンの収穫作業(3)

2006年08月18日 | 畑で作業

 デントコーンの収穫作業が再開した、が

腹がイターーイ!

どうにもならず、午前中の作業を休む・・・

「一人が休むと残りの人が大変なんだから・・・ウダウダ」とお袋に言われ、

「自己管理ぐらいしなさい」とトドメ・・・グフッ

こういう時くらい優しい言葉が欲しい・・・仕方ないので全力で休む

 

午後、何とか仕事できるレベルに。今日で二軒目が終了。明日は我が家。

頑張るぞーーー!!(一応気合だけでも…)


物質循環

2006年08月16日 | 畑で作業

 

 先日ヒエを収穫した田んぼにスラリーを散布した。今度はここにエン麦を作る。

酪大では、「土→草→牛→土→・・・」のサイクルが酪農なのだと教わってきましたが、

実践するのは結構難しい。やっとコツがつかめてきたか?ってところです。

 収穫したヒエを早速くれてみました。

 ロールカッターで

 細断して

 給餌。

臭いがいまいち良くない・・・頑張って収穫したんだけど、う~ん、難しい。

田んぼの様子です。

 

左がコシヒカリ。右が早稲(品種はヨクワカラナイ)

どちらもいつもより成育が遅れています。早稲はいつもなら20日あたりには刈り始まるんですが、9月になっちゃうかな。

 


8月上旬の乳質

2006年08月14日 | 乳質

8月上旬の乳質

サンプル採取日 8月8日

脂肪 3.91%  無脂固形 8.51%  蛋白 3.16%

体細胞 10.5万  細菌数 3万以下

 ヨクワカランがいい調子♪

暑いさなかウシたちは頑張っております。

今日からお盆休み。といっても共同作業だけ。

まあ、ボチボチ頑張ろう。


デントコーンの収穫作業(2)

2006年08月11日 | 畑で作業

 

 

 壊れたトラクターを牽引して車庫まで運ぶ

引っ張ってた 透明キャビントラクター(笑)にハーベスターを装着して作業再開

自分はというと後ろにくっ付いて運搬

 

 おっバッタだ

 

途中、3匹の子猫が道路で遊んでいたり、雉の親子がカルガモばりに道路を横切ったりしたのをかわしながらサイロに運搬

 そんな田舎な風景