ウチでは今、酪農ジャーナル(以下ジャーナル)とホルスタインマガジン(以下ホルマガ)を定期購読している。
ホルマガは改良情報を仕入れるのに欠かせない。一方でジャーナルはというと、酪大が出してるから・・・という、消極的な理由が大きい・・・、いや大きかった。
ジャーナルが紙面を一新してからは、かなり真剣に端から端まで読み込むようになったのだが、今月はかなり読み応えがある内容だった。
特に「牛乳よ。もっともっと生活に近づけ!-脱・既成概念で生活変化に対応せよ-」
牛乳が「家庭での飲み物」というのは、いろいろなアンケート結果から皆さんご存知だと思います。
そしてそれが変化している事も。
著者は、その理由を「女性の社会進出」によるライフスタイルの変化ととらえています。
牛乳を買うのは多くが女性であり、その女性が家にいなくなったのだから牛乳は冷蔵庫にない。消費する子供も減っているし、旦那は元から居ないだろうし(笑)。
この視点は、今までの酪農専門誌、専門家とは違っていて、自分もなるほどと思いました。
そして心強い事に、中酪のキャンペーンに好意的でした。これからは学生だけでなくその母親にもターゲットを広げて、認知度、理解度を高める構想です。
自分も及ばすながら協力したいと思います。こういう時こそ都市部の近郊酪農家(言葉が古いかな)の出番でしょう。協力していただける方、大、大、大募集中です。
次に、「循環酪農の経済合理性」 「放牧は酪農技術の原点だ」 「リレーエッセー 私が考える健康な牛 吉川友二さん」
これらの記事から自分が感じたのは、牛の飼い方を考え直そう、ということ。
購入飼料から自給飼料への変換は、並大抵の努力では出来ませんが、粕類を利用することで廃棄物を減らしたり、教育ファームのような形で収入を補うような経営がもっと成り立つ可能性はあると考えます。
また少しだけでも運動させてやる事が出来れば、かなりのストレス軽減になると思います。乳量は減りますが、繁殖には効果大です。
最後に、チョット生意気かもしれませんが
「牛乳は、健康な牛から搾られた生乳からできたもの」から、言葉が硬いですが、
「牛乳は、健康的に飼養管理された牛達から搾られた生乳からできたもの」であるべきなのではないかと考えています。
牛一頭から、牛群にすることで管理方法自体が重要視されるようになると思います。