酪農生活100と少々

究極の目標はテキトーに牛が飼えるようになること。そのための努力のあしあと・・・とグチ(笑)

ねむい・・・

2009年02月25日 | うちの牛たち

 寝ようと思ったのに・・・お産とは・・・_| ̄|○


「帰って来るまでお産すんなよー」って言ったのに・・・(泣)


 まあ、雌だったから良しとしておこう。


親牛は、餌は食う、乳は出る(フラットに)、種はとまる、と3拍子揃った上に搾乳体験に使えるほど大人しい牛(でもショーは無理)


 5産目にしてやっと雌を生んでくれた。父はミニスター、斑紋は親そっくり、さらにボテッとした感じまでも・・・


 


 帰ってきたらお袋は


「よけい疲れた」


て言うんだろうなぁ~・・・・なんかおいしいお土産買ってこなくては(笑)


2009年2月中旬の乳質

2009年02月25日 | 乳質

  2009年2月中旬の検査結果


乳脂肪率   4.32
無脂固形分率 8.80

乳蛋白質率  3.34%
体細胞数   12.1万
細菌数      1万以下


 兵庫に牛を見に行ってきます。報告は後日まとめて。


牛群審査(20年度後期)の結果

2009年02月20日 | 改良にこだわる

 今になって荒れてますね、天気。簡単に結果です。


 番号     父        母の父     点数  年齢(歳ー月)  産次数    


271 ブリギーン ブラボー(後代漏れ) アパッチ 86      6-6        5
278    イトー        リー        82     5-11      4
281    ミックス      ルドルフ      86      4-6        3
283   チャンピオン     リー       82      5-5        3
284   アウトサイド     アスター      85      4-3       3
292   ディカプリオ    エアローン     83      3-7       2
293    アストロノミカル  ウイナー(後代漏れ)   84     3-7       2
294   アウトサイド    エアローン     82     3-5       2 融合乳頭(乳器ー3)
298    ノマド        ルドルフ     83      3-3       2
306    ノマド      ペイトリアーク   80      2-7       1
307   フリーマン     H.ダンカン     81     2-5       1
308   イグナイター     リー       79      2-7       1


 平均 82.8  体型偏差値 109.6


 ひとまず86点の牛が出てよかった(^^)


でも良かったのはそれだけ。79点は凹むなぁ~。80はいくと思ったんだけど・・・甘かった・・・


予想と大きく外れたのは284.乳器の評価が高くて予想より2点上だった。だいぶよってるんだけどなぁ~


 予想より悪かったのは292と298。292は前駆の弱さを、298は乳頭の長さ(-1点)を指摘された。292は薄い牛なので仕方がないかな。まあ軽い牛なので産次を重ねて充実する事を期待するとして・・・298は・・・長すぎて減点は悲しい。しかも長さはこの先もついてまわる。場合によっては最大の障壁になりそうだ(汗)


 全体としては尻が高い事を指摘された。それが最大の問題点である事は分かっているが、アウトサイドでも下がらない尻には頭が痛い・・・


 今回特徴的だったのは、前駆と尻の評価が特に厳しくなった事だ。特に尻は、「去年は通知期間、今年はキッチリ見るよ」的な感じがした。家にとってはとても厳しい・・・。


 さて、この結果を踏まえて種牛を選びなおすとしよう。CRIの信頼度不足牛も手に入るのなら試しに使ってみようかな。


スイスとのEPA合意

2009年02月20日 | 雑談

 スイスとEPAに署名 99%以上の関税撤廃へ


 スイス製のチョコ・チーズ安くなる 関税引き下げ合意


 まずは当たり障りのないところと、と言う感じで進んでいるEPA、FTAの合意。今回はヨーロッパ初のスイスとの合意が成立した。


 酪農家にとっての関心事はやはりチーズ。本場のフェルミエチーズが為替とあいまってさらに安く買えるようになる。


 なるのだが・・・・残念な事に自分はスイスのチーズを買ったことがない。フランスやドイツ、イタリアのチーズは見かけてもスイスのチーズとなると地方ではお目にかかることはまずない。自分はネットで買い物をしない(実際手にとって確かめたい)ので余計に。


 時間を見つけて日本橋の店に行って見たい・・・・いや、行かねば!


 さて、上記の記事ではチーズについてあまり詳しい事は書いていない。農業新聞の記事によると輸入量は616t(07年)で、輸入量の0.3%だそうだ。主にハード系とセミハード系が輸入されている。で、ミニマムアクセスが毎年40tづつ上積みされ1000tまで増やすそうだ。関税は29.8%を14.9%に徐々に低下させる。


 農水省はソフトタイプが主流の日本では競合しないと考えているようだが、それは大手に限ったことだと思う。農家の工房とはパイの奪い合いになるだろう。例えタイプが違っても、「こだわり」を求めて購入する層にとっては、「本場」の、もしくは「ハイジのチーズ」のフレーズは非常に魅力的に映ると思う。しかも不況が追い討ちをかけているし。


 しかし、ここで何とか踏ん張って欲しいし、奮起して欲しい!農家のこだわりチーズは、酪農家と消費者を強く結びつける力を持っていると思う。発酵食品好きの日本人に贅沢な時間を提供してくれる、強いインパクトがある食品ではないだろうか。逆に、個性の強さは好みの分かれる部分だが、それが話題をさらに盛り上げると思う。特に酒の席では(笑)


 消費拡大において自分が提案したいのは、「地域のチーズ」を作ること。ヨーロッパのチーズは、村や町、地方の地名が冠してある。それを日本でも実現できないだろうか?まあ、完全なるオリジナルは作れないにしても、地方の香り漂うチーズは魅力的だと思う。地域で作ることで量のニーズに対応し、供給を安定させることで新たな取引先が確保できるのではないかとも思われる(安易な考えで申し訳ありませんが)。


 アレコレ書きすぎましたが(アルコールが入りすぎたかな)、今回の協定締結で、チーズの多様な個性や農家のこだわりに多くの人が触れ、更なる需要拡大が起こる事を期待しています。


 


 あっ!それから地域交流牧場に参加されている牧場には、ミルククラブでも紹介しきれないくらいチーズ作りをされている方が大勢います。よろしかったら覘いてみてください、参加してください(笑)


 ※チーズに関する詳しいデータはチーズインデックスを参照してみてください。


 


明日の準備

2009年02月19日 | 牛舎でお仕事

 今日は一日いい天気でしたね。風は冷たかったけど。どうなんでしょう?明日は大荒れなんですかね?


 今日は明日の準備で牛舎と牛を掃除しました。


牛舎はまあまあ・・・きれいになりました。


牛は・・・・水玉模様になりました。あんまり時間なかったもので(反省・・・)


 明日は1頭ぐらい86点以上に格付けされて欲しいものです。


餌やりと乳量と経営について思うこと2

2009年02月19日 | 雑談

 以下が我が家の給餌内容です。


 設定は30kの時です。


配合         12k (TDN74、CP16.5)
大豆粕(ミール)    1k

ビート         2k
発酵TMR       3k (配合なし、育成乾乳共用、TDN60、水分40%)
クレイングラス    3k

飼料稲         5K (はまさり or リーフスター、水分35%)
コーンサイレイジ  10k (水分68%)

添加剤等
ダイナミックターボ
MG60(Ca、Mgなど)
重曹


 給餌の順番です。


クレイングラス
ビート
配合 3k
コーンサイレージ
大豆粕
発酵TMR
飼料稲 
配合 3k
飼料稲


の順で、配合と配合の間は1時間半ぐらいです。


 飼料稲の部分は、時期によってスーダンロールとヒエロール又はエン麦ロールと稲わら、だったりします。


 配合も含め、昼に給餌はしません。常に誰かが給餌しなければならない状況は作りたくないので。朝と夕方の2回給餌かつコーンサイレージもあるので配合は抑えています。


 パッと見は草が足りないんじゃない?と思われると思います。・・・実際足りていません。正直増やしたいのはやまやまなんですが・・・粗飼料を増給した場合のコスト増と乳量増、繁殖の変化と損益分岐点の変動を読みきれてないだけかもしれませんが・・・


 そこで考えたのが高NDF飼料を使うことです。高NDF飼料で満腹感を出せないだろうか?スラッグフィーディングされてもルーメン通過速度を調整できるんじゃないだろうか?というのがこの飼料設計のコンセプトです。


 といっても、これが正解かどうかは分かりません。自分なりにコスト、乳量、繁殖、牛の満足度を勘案して、これぐらいか?と言う感覚で設計しています。


 それからこの設計でうまくいくように、飛び出し乳量は抑えています。ピーク乳量を下げて泌乳曲線がなだらかになるようにしています。個体間差が小さくなるので個体管理は楽になりますよ。酪農は、目一杯搾るだけではないと自分は考えています。


餌やりと乳量と経営について思うこと

2009年02月17日 | 雑談

 いろいろ考えたんですけど、単純に言うと


「利益をいくらに設定するか」


だと思うんですよね。自分達が生活するためにいくら必要か、あるいはもっと儲けたいと思うかだと。


 いきなり結論であれなんですが、長くなりそうなので。そういう観点で書いてます、という前置きです。


 


 え~と、まずは検定成績からいきましょうか。基になるデータがないと信憑性に欠けますからね。


平均経産牛頭数            39.8頭
平均搾乳牛頭数            33.6頭
経産牛1頭当り乳量(年)       8411kg
経産牛1頭当り乳量(日)         23kg
搾乳牛1頭当り乳量(日)         26kg
1日1頭当り濃厚飼料給与量      9.7kg  12kg(ビート含む)
飼料効果                  2.7    2.3(ビート含む)
乳飼比                    24%   27%
100k当り濃厚飼料費          2038円  2256円

平均乾乳日数               66日
分娩間隔                  393日
平均年齢                  4.1才
平均産次                  2.7産
平均除籍産次               3.9産
平均空胎日数               170日
平均授精回数               2.7回
分娩後初回授精日            72日
未経産初回授精月齢          16ヶ月
平均初産月齢               26ヶ月

平均乳脂率                4.03%
平均無脂固形分率            8.73%
平均蛋白質率               3.27%
平均体細胞数               16万ぐらい


 いざ書き出すと結構ありますね。見て、えっ!?と思われた方は多いと思います。おっきな事言ってて大したことないじゃんと。


 一応まあ、こんな成績でも借金と地代とトラクター利用料で500万は返してます。入りは3300万(内、補助金や補填金等が200万ほど)くらい。御袋がかなり頑張ってくれました。家族で頑張った(喜)、そんな一年でしたね、親父を除いては(怒)


 牛とか機械を何の相談も無しに買うんですよ。その度に家族会議です(哀)今はそれでも何とかなって良かったですけどね(楽)


 話がそれました・・・検定成績に戻りましょう。分娩間隔ですが、これは幻です。昨年は、一昨年種付きが悪く肥った牛を無理に残したために、案の定トラブル続きでした。問題のある牛がいなくなっただけの話です。


 その証拠に空胎日数はまずいことになってます・・・


 分娩後初回がいつもの60日くらいから悪化した事と授精回数が・・・・初回発情は20~40日できていたんですが2度目が来ない事が多くて。やはり餌が足りなかったんでしょう。10月からコーンサイレージを開けて、やっと種がとまりだした感じです。おかげで今年の夏は今から恐ろしいです(汗)


 体細胞数については、年間平均と言う項目がないので正確には出ないんですが、それくらいだと思います。


 


 給餌内容については次回。


更新の目安

2009年02月12日 | 雑談

 簡単に書きます。一応種は止まっていない状態で、1から順に重要視します。


1、乳房炎になり、2本乳以下になる。


2、肥る。BCSで3.75以上


3、乳量が17kをきる。初産は15k


 う~ん、書いてはみたものの大したことではないな(汗)


1は仕方ないですね。治療してもねぇ。


2は、一昨年BCS4.0で種付けした牛が去年分娩して、散々な結果になったので諦める事にしました。


3が一番注目されるところだとは思うんですが、低くても置いておくのは下(育成)からの押上が弱いからです。余った初任を満足のいく価格で売るのは難しく、牛舎スペースも無いですし数は置いておけないのです。粗飼料はあるので預託しようという気も沸き難いですし。


 それと平均乳量の変化(下落)はまったく考慮していません。繋ぎ飼いで、群よりも個を重視しているためでもあります。個、特に体型を重視しているため、導入牛は市場平均+10万(胎内ホルス)が基本なので、足りないからといって導入しようとは思いません。


 ただ昨年は育成が4頭しか上がってこなかったので市場平均の牛も入れましたが・・・


 


 あらためて考えてみると、難しいというかいい加減というか感覚的というか・・・ただ、金を稼ぐために酪農をしているという感覚はあまり強くありません。しいていえば酪農家であり続けるために酪農している、そんな感じです。


 今度は乳量と餌の関係について思うところを書いてみようと思います。記事になるのはチョット時間がかかると思いますが・・・