酪農生活100と少々

究極の目標はテキトーに牛が飼えるようになること。そのための努力のあしあと・・・とグチ(笑)

牛乳が不振2

2009年05月09日 | 雑談

 肝心なことを忘れてました(汗)
とも保障がありましたね。関東生乳販連NEWSによると枠は28億円のようです。それから生乳需要構造改革事業が86億あるようです。


 生乳需要構造改革事業は、飲用から加工に振り向ける量が基準以上の場合に補填が行われるものです。


 ただ、これらは共済同様2~3ヶ月、あるいは4半期ごとの支払いでしょうね。しかし、今回はあまりにも下ブレが大きいですから、いつまで財源が持つか・・・不需要期の自主的な減産に補助が組まれていることからも、正直、さっさと搾ったもん勝ちになりそうな気配ですね。


 それと成分調整牛乳から出た分とあわせて、年末には大きな箱が届きそうで怖いです(汗)


牛乳が不振

2009年05月09日 | 雑談

 牛乳の売り上げが落ちている。正確には、成分無調整から成分調整にシフトしている。日経POSのデータからは、販売本数の総量はあまり減少しているようには見えないが、予想以上の乗換えが起きている。


 価格差は約20円。グラフの推移からは、牛乳購買者の20%以上が乗り換えたようだが、あまりにも大きい。値上げ前の調査では、8割前後の消費者が値上げを容認してくれていた。だが、容認できなかった層がそのまま移行してしまった格好だ。


 海外では2%台の成分調整牛乳が主流のようだが、折からのダイエットブームが後押しして日本も同じような状況になるのだろうか・・・


 それにしても、これでは値上げが吹っ飛ぶどころか値下げになりかねない。いや、もうなっているかもしれない・・・乳代の清算書を見るのが恐ろしい・・・・価格交渉で更正されるとしてもいつになるやら・・・


 話は変わるが、足寄の放牧農家の放牧牛乳が販売されるようだ。サッパリし過ぎているという声もあるが、成分調整牛乳に慣れた消費者からは支持を集めると思う。まさにタイムリーだ。安く作って高く売ることに(手間をかけないこと)に文句を言う人が出そうだが、放牧の良さが認められて付加価値となり北海道酪農が活気付くのはいいことだ。新規就農も増えるかもしれないし。


 なんにせよ、都府県酪農の閉塞感が高まっているのは間違いない。


身近な影響

2009年05月04日 | 雑談

 正直対して気にしてなかったんですが、来月、母が韓国ツアーに行く予定を立てていまして(円が高いうちに)、アレでどうしようかと悩んでいるようです。


 2泊3日なので感染しても帰ってこれるとは思うのですが(万が一ね)、香港のホテルのこともあるので・・・


 お産も6月末までないし(昨夏の受胎率が悪すぎた・・・)、保育の牛も今月いっぱいで離乳できるのでタイミングとしては良かったんですけどねぇ・・・


 ところで聞いたところによると、スペイン風邪は最初のピークが終わってホッとしたころに本格的な波が来たそうです。なので、うまく封じ込んでもらいたいものです。


(#`д´)ノ ビシッ!)゜O゜) ツッコミどころ満載

2009年04月01日 | 雑談

 皆さんは「牛に追いかけられるCM」ご覧になりました?


 あわせて、牛乳に相談だのHPも大胆に更新されてます。


もうツッコミどころ満載ですよww


 なにゆえDJは男性声優なのでしょうか?今朝しっかり搾られたのにw


 牛乳って乳牛工場で出来るんですねw初めて知りましたww


 リンク先のデータが古すぎるのは何とかならなかったんですかねぇ(==)


 CMの牛の数はもうチョット増やして欲しかった。あっ、バージョンね。CMの最後の両サイドの牛はおんなじ柄ですよねww


などなど見所、聴き所満載です。ぜひご覧下さい。


 それと、ツッコミではないですがDJには耳票を付けるべき。事業団とコラボして、オリジナルの個体識別番号とオリジナル牧場を作って欲しかった。もちろん説明も。


 やるとなったら徹底的にやりましょう。中途半端はいけません(笑)


餌やりと乳量と経営について思うこと3

2009年03月12日 | 雑談

 10日、小美玉(旧美野里)で行なわれたセミナーに出席してきました。トウモロコシサイレージの品評会で上位になったので賞状と粗品(高速代くらい)を戴きました。


 行ってみたら観客は行政関係者ばかりで農家は受賞者だけ・・・・税金の無駄使いというか天下り関係の浪費の材料に使われただけか・・・・


 正直畜産関係の団体って多すぎなんですよね。渡りっていうか横滑りは当たり前な世界ですよ、まったく。うちら農家は税金はあまり払ってないというか貰ってばかりですけど、そういうところがスッキリすればもっとも・・・・いやいや、まあ、所得保障とかも現実的になりそうですけどね。



 え~、話がそれましたが、講演は那須TMRの運営についてでした。いやぁー、


雪印リスク取りすぎです(@_@;)


藤原社長はじめ、組合員の皆さんの思いが伝わってくる内容でした。が、利益を出すのは甘くない、ということも分かりました。それでも地域とのつながりに可能性が感じられ、耕畜連携→連動→共働タイプのコントラが次のステップかなと思いました。飼料稲のコスト削減が進むといいですね。


 最後にサイレージの分析結果です。


           トウモロコシ       はまさり     リーフスター
          原物    乾物               
pH        3.74               5.59         4.6
水分       71.6     -        53.3        37.0
TDN       19.3     68.0       45.1         56.2
CP        1.9      6.7        6.1         2.4
DCP       1.1      3.8        3.6         1.4
粗脂肪      1.1     4.0        1.8         0.7
NFE       17.1     60.1       43.3         57.9
粗繊維      6.7     23.7       25.3         23.1
ADF        7.4     26.0         
灰分        1.6      5.5        24.0         16.6


 トウモロコシは31P41を使いました。32K61が世代交代でもう在庫が少ないと昨年聞いたので。でも今年のカタログにも載っているのは何故?まあ出来は悪くないので今年も使う予定ですが、ちょっと高いんですよねぇ・・・


 飼料稲はダイレクトではないので水分は低めです。その分pHは高いですが嗜好性は、はまさり>リーフスターなので問題ないんでしょう。カビもないですし。灰分が高いのはケイ素によると思われますが、それにしても高いなぁ(笑)なんかもったいない気がしてきた・・・


 それにしても、成分値だけ見るとリーフスターはトウモロコシの代わりになりそうな値してるんですよね。ただNFEのどれぐらいが籾由来なんでしょうかね?TMRの場合には飼料稲は結果が予測しづらい材料に分類されるんでしょうね。yokuyaさんご苦労様ですm(_ _)m


 飼料稲の嗜好性は、単独給与では硬さが一番大きく影響していると思われます。そして、それを左右するのが茎の太さだと思われます。細断(3~5cm)して給与していますが、それでも大きく嗜好性は違っていて、育成においてより顕著です。国は、WCSよりも飼料米に力を入れているようですが、「はまさり」のような茎葉タイプの方が分離給与では優れていると思います。正直な話、散播で作れるのなら厚播きして作ってみたいです。でもまあ麦用のシーダーで播くのが限界ですかね。


 飼料米については、反収が鍵ですが(もうすぐ1t取れるようになるでしょう)、それ以上に乾燥が問題のようです。どうしてもコンタミの問題が出て、受け入れ先の確保が難しいようです。給与面では、くず米をエクストルーダー処理して試験給与されている酪農家が発言されてましたが、やっぱり熱処理した方がよさそうです。でも発酵TMRに組み込んでしまえばその方が効率的?それともロスが多いですかねぇ??


 それにしても飼料稲がらみの研究は、まだまだかなり未開の地ですね。研究者の皆さん、博士を撮るための研究課題はいくらでもありますよ。ぜひ頑張ってください!


スイスとのEPA合意

2009年02月20日 | 雑談

 スイスとEPAに署名 99%以上の関税撤廃へ


 スイス製のチョコ・チーズ安くなる 関税引き下げ合意


 まずは当たり障りのないところと、と言う感じで進んでいるEPA、FTAの合意。今回はヨーロッパ初のスイスとの合意が成立した。


 酪農家にとっての関心事はやはりチーズ。本場のフェルミエチーズが為替とあいまってさらに安く買えるようになる。


 なるのだが・・・・残念な事に自分はスイスのチーズを買ったことがない。フランスやドイツ、イタリアのチーズは見かけてもスイスのチーズとなると地方ではお目にかかることはまずない。自分はネットで買い物をしない(実際手にとって確かめたい)ので余計に。


 時間を見つけて日本橋の店に行って見たい・・・・いや、行かねば!


 さて、上記の記事ではチーズについてあまり詳しい事は書いていない。農業新聞の記事によると輸入量は616t(07年)で、輸入量の0.3%だそうだ。主にハード系とセミハード系が輸入されている。で、ミニマムアクセスが毎年40tづつ上積みされ1000tまで増やすそうだ。関税は29.8%を14.9%に徐々に低下させる。


 農水省はソフトタイプが主流の日本では競合しないと考えているようだが、それは大手に限ったことだと思う。農家の工房とはパイの奪い合いになるだろう。例えタイプが違っても、「こだわり」を求めて購入する層にとっては、「本場」の、もしくは「ハイジのチーズ」のフレーズは非常に魅力的に映ると思う。しかも不況が追い討ちをかけているし。


 しかし、ここで何とか踏ん張って欲しいし、奮起して欲しい!農家のこだわりチーズは、酪農家と消費者を強く結びつける力を持っていると思う。発酵食品好きの日本人に贅沢な時間を提供してくれる、強いインパクトがある食品ではないだろうか。逆に、個性の強さは好みの分かれる部分だが、それが話題をさらに盛り上げると思う。特に酒の席では(笑)


 消費拡大において自分が提案したいのは、「地域のチーズ」を作ること。ヨーロッパのチーズは、村や町、地方の地名が冠してある。それを日本でも実現できないだろうか?まあ、完全なるオリジナルは作れないにしても、地方の香り漂うチーズは魅力的だと思う。地域で作ることで量のニーズに対応し、供給を安定させることで新たな取引先が確保できるのではないかとも思われる(安易な考えで申し訳ありませんが)。


 アレコレ書きすぎましたが(アルコールが入りすぎたかな)、今回の協定締結で、チーズの多様な個性や農家のこだわりに多くの人が触れ、更なる需要拡大が起こる事を期待しています。


 


 あっ!それから地域交流牧場に参加されている牧場には、ミルククラブでも紹介しきれないくらいチーズ作りをされている方が大勢います。よろしかったら覘いてみてください、参加してください(笑)


 ※チーズに関する詳しいデータはチーズインデックスを参照してみてください。


 


餌やりと乳量と経営について思うこと2

2009年02月19日 | 雑談

 以下が我が家の給餌内容です。


 設定は30kの時です。


配合         12k (TDN74、CP16.5)
大豆粕(ミール)    1k

ビート         2k
発酵TMR       3k (配合なし、育成乾乳共用、TDN60、水分40%)
クレイングラス    3k

飼料稲         5K (はまさり or リーフスター、水分35%)
コーンサイレイジ  10k (水分68%)

添加剤等
ダイナミックターボ
MG60(Ca、Mgなど)
重曹


 給餌の順番です。


クレイングラス
ビート
配合 3k
コーンサイレージ
大豆粕
発酵TMR
飼料稲 
配合 3k
飼料稲


の順で、配合と配合の間は1時間半ぐらいです。


 飼料稲の部分は、時期によってスーダンロールとヒエロール又はエン麦ロールと稲わら、だったりします。


 配合も含め、昼に給餌はしません。常に誰かが給餌しなければならない状況は作りたくないので。朝と夕方の2回給餌かつコーンサイレージもあるので配合は抑えています。


 パッと見は草が足りないんじゃない?と思われると思います。・・・実際足りていません。正直増やしたいのはやまやまなんですが・・・粗飼料を増給した場合のコスト増と乳量増、繁殖の変化と損益分岐点の変動を読みきれてないだけかもしれませんが・・・


 そこで考えたのが高NDF飼料を使うことです。高NDF飼料で満腹感を出せないだろうか?スラッグフィーディングされてもルーメン通過速度を調整できるんじゃないだろうか?というのがこの飼料設計のコンセプトです。


 といっても、これが正解かどうかは分かりません。自分なりにコスト、乳量、繁殖、牛の満足度を勘案して、これぐらいか?と言う感覚で設計しています。


 それからこの設計でうまくいくように、飛び出し乳量は抑えています。ピーク乳量を下げて泌乳曲線がなだらかになるようにしています。個体間差が小さくなるので個体管理は楽になりますよ。酪農は、目一杯搾るだけではないと自分は考えています。


餌やりと乳量と経営について思うこと

2009年02月17日 | 雑談

 いろいろ考えたんですけど、単純に言うと


「利益をいくらに設定するか」


だと思うんですよね。自分達が生活するためにいくら必要か、あるいはもっと儲けたいと思うかだと。


 いきなり結論であれなんですが、長くなりそうなので。そういう観点で書いてます、という前置きです。


 


 え~と、まずは検定成績からいきましょうか。基になるデータがないと信憑性に欠けますからね。


平均経産牛頭数            39.8頭
平均搾乳牛頭数            33.6頭
経産牛1頭当り乳量(年)       8411kg
経産牛1頭当り乳量(日)         23kg
搾乳牛1頭当り乳量(日)         26kg
1日1頭当り濃厚飼料給与量      9.7kg  12kg(ビート含む)
飼料効果                  2.7    2.3(ビート含む)
乳飼比                    24%   27%
100k当り濃厚飼料費          2038円  2256円

平均乾乳日数               66日
分娩間隔                  393日
平均年齢                  4.1才
平均産次                  2.7産
平均除籍産次               3.9産
平均空胎日数               170日
平均授精回数               2.7回
分娩後初回授精日            72日
未経産初回授精月齢          16ヶ月
平均初産月齢               26ヶ月

平均乳脂率                4.03%
平均無脂固形分率            8.73%
平均蛋白質率               3.27%
平均体細胞数               16万ぐらい


 いざ書き出すと結構ありますね。見て、えっ!?と思われた方は多いと思います。おっきな事言ってて大したことないじゃんと。


 一応まあ、こんな成績でも借金と地代とトラクター利用料で500万は返してます。入りは3300万(内、補助金や補填金等が200万ほど)くらい。御袋がかなり頑張ってくれました。家族で頑張った(喜)、そんな一年でしたね、親父を除いては(怒)


 牛とか機械を何の相談も無しに買うんですよ。その度に家族会議です(哀)今はそれでも何とかなって良かったですけどね(楽)


 話がそれました・・・検定成績に戻りましょう。分娩間隔ですが、これは幻です。昨年は、一昨年種付きが悪く肥った牛を無理に残したために、案の定トラブル続きでした。問題のある牛がいなくなっただけの話です。


 その証拠に空胎日数はまずいことになってます・・・


 分娩後初回がいつもの60日くらいから悪化した事と授精回数が・・・・初回発情は20~40日できていたんですが2度目が来ない事が多くて。やはり餌が足りなかったんでしょう。10月からコーンサイレージを開けて、やっと種がとまりだした感じです。おかげで今年の夏は今から恐ろしいです(汗)


 体細胞数については、年間平均と言う項目がないので正確には出ないんですが、それくらいだと思います。


 


 給餌内容については次回。


更新の目安

2009年02月12日 | 雑談

 簡単に書きます。一応種は止まっていない状態で、1から順に重要視します。


1、乳房炎になり、2本乳以下になる。


2、肥る。BCSで3.75以上


3、乳量が17kをきる。初産は15k


 う~ん、書いてはみたものの大したことではないな(汗)


1は仕方ないですね。治療してもねぇ。


2は、一昨年BCS4.0で種付けした牛が去年分娩して、散々な結果になったので諦める事にしました。


3が一番注目されるところだとは思うんですが、低くても置いておくのは下(育成)からの押上が弱いからです。余った初任を満足のいく価格で売るのは難しく、牛舎スペースも無いですし数は置いておけないのです。粗飼料はあるので預託しようという気も沸き難いですし。


 それと平均乳量の変化(下落)はまったく考慮していません。繋ぎ飼いで、群よりも個を重視しているためでもあります。個、特に体型を重視しているため、導入牛は市場平均+10万(胎内ホルス)が基本なので、足りないからといって導入しようとは思いません。


 ただ昨年は育成が4頭しか上がってこなかったので市場平均の牛も入れましたが・・・


 


 あらためて考えてみると、難しいというかいい加減というか感覚的というか・・・ただ、金を稼ぐために酪農をしているという感覚はあまり強くありません。しいていえば酪農家であり続けるために酪農している、そんな感じです。


 今度は乳量と餌の関係について思うところを書いてみようと思います。記事になるのはチョット時間がかかると思いますが・・・


理解に苦しむ2

2009年01月18日 | 雑談

 コメントにどう返答するかを考えていたら遅くなりました(汗汗)


 ぶっちゃけて言いますと、チョット大げさに書いてみました。


 yokuyaさんの言われるように、単純に表現したかったんだろうなというのは分かりましたし、後の文章からも酪農家しっかりしろ!という気持ちは伝わってきましたが、それにしたってその書き方は無いだろうと\(`д´メ)


 しかも餌屋さんで、室長ですからなお更です。せめてデータぐらいつけて欲しかったですね。


 


 なめこさんの言うように、維持コストがかかるからこそフリーストール、フリーバーンの人たちが今回は特に大変だったと思います。(自分は固定費はタイストールの方が高く、変動費(維持費)はフリーストールの方がかかると思っています)


 20年前だったら、あの書き方でも良かったかもしれませんが、ここまで生き残った酪農家に向かって書く文章じゃないぞ!と言いたかったのです。


 


 今回の苦境を自分なりに分析すると、問題なのは多くの酪農家が売り上げ主義過ぎたということです。


 所得を増やすためにどうするかという時に、規模を拡大しよう、個体乳量を増やそうで、総出荷乳量を増やす事がモウエサさんも言われるように勧められてきました。


 売り上げを増やせば所得が増えるという簡単なロジックです。でも、そう単純じゃない。そして効率が低下したところにこの餌の高騰がきたわけです。


 そして二つ目の問題点が、餌を外国あるいは経営外に求めすぎた事と、そのリスクを取らなかった(今風に言うとヘッジしなかった)ことです。


 アメリカは規模も大きいですが、餌は自給しているところが多く、100ha単位で畑を持っています。農場だけ見て取り入れて、餌はお任せ、というやり方はやはり極端すぎたという事でしょう。


>「腕の良い授精師さえいれば酪農経営がまわせるのが理想です。」


 そうですね。それが一番気が楽でいいですね。更新率は高いかもしれませんが、早めに出すことで牛が無駄にならないならそれがいいですね。


理解に苦しむ

2009年01月14日 | 雑談

 世の中「理解に苦しむ」ということは少なくない。


 自分にはどうしても理解できないのでぜひ皆さんに教えてもらいたいことがあります。


 全酪連のカウベル新年号の記事


あなたはなぜ1 万kg 牛群を目指すのですか?
 日本の酪農は、今まで不足払い法などの法律によってある程度の所得保障がなされていました。しかし、今の制度では、他の農家と同じことをしてさえいれば、平均的な所得が保障されるという制度にはなっていません。当たり前のことですが、経営のうまい下手が所得に大きく影響します。1 万kg 牛群にするのは、世間の優良な酪農家みながそのレベルだからそれに倣うのではなく、一万kg にしたときに飼料効率が高くなるからです。乳代ゼロ円の乾乳牛も餌を食べます。乳量40Kg の牛は乳量20Kg の倍の餌を食べられるでしょうか。食べられません。乳量が倍になれば乳代は倍になりますが、飼料代は倍にはなりません。その結果、乳量が倍になると手取りはおよそ3 倍になります。


 最後の2行が理解できないのです。


仮に5千kが1万kになったら


餌代は増えるでしょう。


TMRであれ、分離であれ給餌にはそれなりの手間(コスト)がかかるはず


群を維持するための更新にかかるコストは増えるはず


カウコンフォートや搾乳に関わるコストは増えるはず


治療にかかるコストは増えるはず


 


仮にこれが正しいのなら


規模拡大で利益が増えるはずで鳥や豚と同じようになっているハズ


酪農家が困窮しているのはウソか乳価が半分以下になっているハズ


放牧酪農なんて成り立たないハズ


 


 そう思うのですがどうでしょうか?


同じカウベルには「繁殖機能を高める飼料設計」というとても重要な記事も載っているだけに残念です。


今年の目標

2009年01月13日 | 雑談

 今朝は寒かったですね。今年初めて牛舎の温度計がー2℃を指してました。おそらく気温はー4度ほどだと思います。周りの田んぼが真っ白でした。


 いろいろと考えてたんですけど、今年の目標は


牛舎を一杯にする(45頭)


にしました。去年はあまりにも廃用・死廃を出しすぎました。


 なのに自家育成は4頭・・・・・しかたなく4頭導入しましたが、まだまだ空いてます(汗)


ただ運が良かったのか悪かったのか、頭数が減った事で自給飼料が間に合い、経営的には何とかなりましたが・・・


 今年は育成が十分いるので頭数的にはいけそうなんですが、分娩が3月に10頭、8月に8頭(滝汗)というピークが出来てまして、これを乗り切れるかがカギになりそうです。


 去年は初任が安くて助かりましたが、今は高騰してますからね。乳価上げ、餌安での利益増を有効に活用できる年にしたいものです。


 それと、導入して感じたことですが、自家育成の牛の方が導入牛よりはいいことが確認できました。今までやってきた事が自信にはなりました。


 しかし、市場に売られない自家保留の牛にはまだ手が届かない。そこにどう到達するか、新たな目標(中長期的)も出来た年でした。


怒りの理由

2008年12月11日 | 雑談

 どうもヒートアップしすぎたようで、昨日は知恵熱がでました・・・うそです、単なる風邪です(-_-;)

 批判記事を書く場合、いつもより冷静に書くようにはしているつもりですが、そうできていない部分もあるかと思いますがご容赦ください。

 

 まずお断りしておくと、牛乳の値段が上がる、牛乳の価値が上がる、その事に異議があるわけではありません。

ただ、何故その時期(3月)に、その価格(10円)なのか、何故それを今発表したのかが納得いかないだけです。

 

 まずは時期について。3月にはご存知のとおり飲用乳価が10円上がります。

加工も4円で決着しそうですが、酪農家が値上げを勝ち取るには2年を要しました。

 「消費が落ちるから」「量販店が納得しない」といわれ我慢し続けてきたわけです。

その結果がこれですか?そんな簡単に値上げが可能なんですか?

 乳価交渉においては、メグミルクが先陣をきって回答してくれました(とはいえ遅い事は遅い)。明治は最後で、しかも50銭安かった。

 それなのに値上げの発表は最初。交渉決定から1ヶ月ですよ。そして値上げの時期は3月。

「酪農家が大変だから牛乳の価格を上げる」、もしくは「酪農家が乳価を上げろってきかないから上げる」と言っているのと同じで、自分達が悪いわけじゃないと主張するようなものです。

 そこには企業努力もありもしない。春の値上げがランニングコストの増加なら、来春には下げられるはずです。この間、当然コスト削減の努力もしてきたはずですから、原油価格の下落、円高を受けてその分価格を抑えられるはずです。

 われわれ酪農家が求めているのは、値上げを遅らせた分で得た利益を酪農家に配分しろということです。減益ではあっても利益は出ているわけです。酪農家が原材料である生乳の値上げをしなかったから得られた分があるはずです。

 

 次に金額。まず重要な事は、明治の飲用乳価値上げ額が9円50銭だという事です。今回の値上げには、自分達の利益分も上乗せされているわけです。

 春にも牛乳は10円値上げされました。内訳は酪農家が3円、メーカーも3円、流通・小売が4円です。

 しかし、実際は20円以上値上げされたと感じている方がほとんどでしょう。牛乳は、卵や豆腐とともに「安売りの目玉商品」であり、「底値で買う商品」だと言えます。その底値は、自分が知る限り最低でも20円上がっていて、農協牛乳においては50円も上がっています(農協牛乳の販売不振の一因でしょう)。

 不明瞭なリベートを廃し、安売りが減る事は重要ですが、消費者の負担感は相当なものでしょう。上にも書きましたが、値上げ幅が不当であると考えているわけです。仮に5円上げるのが難しいのなら、夏場だけ10円上げればいいと思うんです。3月の不需要期からすぐに上げる必要は無いはずです。

 この不況下、牛乳や酪農家に対する不信感が増大するのではないか、とても不安です。

 

 ・・・・・・ここからは自分の推測を書きます。確たる証拠があるわけではありません。あくまで推測です。

 今回の値上げは、収益の確保という狙いがあります。その方法は牛乳を値上げされても買う層にターゲットを絞るということ。

 もともと明治が力を入れていた「おいしい牛乳」は、従来の製品との差別化をはかり、中価格帯でプチ贅沢を狙った商品としてヒットしました。価格よりも、「おいしい」が選ばれたわけです。ですから価格が上がっても選ばれると踏んだのでしょう。

 そうは言っても、違う牛乳に切り替える人は出るでしょう。しかしその減少分も織り込んだ10円であり、50銭ではないかと思うわけです。買わない人は相手にしないと言う感じが透けて見えてくるんです。

 加えて、かなり早い段階での発表により、中小プラントに値上げの発表をしやすくさせる効果もあると思います。実際、3月の値上げは中小にとってはかなりの痛手です。値上げの発表はかなり困難でしょう(とはいえ、ここが安売りの元凶であったことも否めませんが・・・)

 まあ、仮に値上げができたとしても生協などの特定の販路が無ければ苦しいことにかわりはありません。ところが、明治としては自社製品との価格差が縮まる訳ですから、大きな意味があります。

 

 ・・・・まあ、いろいろ書いてきましたが、ぶっちゃけて言うと今の経営陣が合併後に製菓のお荷物にならないための経営計画を建てて、

「お荷物にならないために努力してます!」

って言いたいだけなんじゃないかと思えてしょうがないんですよね。あくまでも勝手な想像ですけど。

 

 そしてつくづく思いました。失った雪印のブランドの大きさを。少なくとも今のような状態にはなっていなかったんじゃないかと思えてなりません。

 う~ん、長くなった(滝汗)

 まあ後半は酒の席の戯言とでも思ってくださいm(_ _)m


49円

2008年12月09日 | 雑談

 全農と全酪連の配合が今月からキロ当たり2円引きになった。穀物相場と海上運賃、為替の変動を考慮しての特別対策によるものだ。


 ウチはゴールドラッシュという全酪連の配合を使っている。


値段は62円/kg


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・・・・なのだが、


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推奨とか大口とか組合とか補填とかの対策を積み重ねた結果、


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49円/kgになった。


まあ、これは今月だけではあるのだけれど、来月以降は販売価格自体がどんどん値下がりしそうだ。


 ルーサンもニュークロップで10円上がったかと思ったら8円下がってきた。オーツヘイも新物は大きく下がるだろう。


 加えて飲用乳価も前倒しで3円上がっている。3月からは加工も4円上がると思われるし。


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これから1年間が勝負どころだ!!


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・・・と意気込んだところで、不安要素もある。当然のことながら消費の低迷だ。


そしてそれに追い討ちをかけるように


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明治が10円値上げを発表した


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 オープン価格とか言ってるが、やる気無いのか\(`ロ´#)ノ


 メーカーとしての誇りと責任は無いのか!!


ΑΑΑδ垢覆蠅修Δ覆里如椶蠅陵海浪瓩董/P>