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チャイコフスキー 弦楽セレナード

2017-11-10 19:37:23 | クラシック音楽
チャイコフスキー 弦楽セレナード
通称 チャイコの弦セレ

夏頃になんか知らんが突然聴きたくなって緊急購入
ひと昔前に、スタッフサービスのCMで第1楽章の冒頭部分が使われていたので聴いた覚えある人多いでしょう。

チャイコフスキーがこれを作曲したころは、ロシア帝国政府から対ナポレオン戦争勝利を記念する曲の作曲を依頼されていた。
今でこそ名曲の誉れ高い「大序曲1812年」であるが、チャイコはめちゃめちゃ気乗りしなかったらしい。そう思うと終盤で大砲炸裂させたり、ロシア帝国国歌が馬鹿みたいに高らかに鳴ったり、この程度やっときゃいいだろなやっつけ仕事感を感じなくもない。
で、仕事すればいいのに現実逃避で、自分の作りたい曲を作ったのがこの弦セレなのだという
しかしまあ、この曲に限らずだけど、チャイコフスキーは本当にキャッチーなメロディを書く人だ。誰でも口ずさめるわかりやすさ。現代に生きていたらジョン・ウィリアムズやエンニオ・モリコーネと並ぶ映画音楽の巨匠になっていたかもしれない。


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弦セレを購入するにあたり、事前にネットで色んな方のを試聴した。
それで、小澤さんとゲルギエフのどちらかに絞り込んだ。ネットで聴いた限りではこの二人の弦セレが情熱的で心に響いた。
よし、日本人贔屓で、小澤征爾さんのを買おう。できればボストン響で録音したのあったらいいなー、とそんな気持ちで渋谷のタワレコに向かった。

すると、小澤さんの弦セレ、あるにはあったけど、岡谷で録音したサイトウ記念のものしかなくて、同じ棚にはバオーン!!とカラヤン×ベルリンフィルのが燦然と輝くように並んでいるではないか。推薦文も熱く、小澤さん、すいません、やっぱカラヤンにします、とCDをとってレジに向かいかけたが…
結局またカラヤンかよ、馬鹿のひとつ覚えみたいにカラヤンカラヤン、ホントにいいのかい。あのマシーンのようなカラヤンで弦セレの情熱が表現できるのかい?と心に誰かが訴えかけてきた。
ええーい、わかったここは小澤さん×サイトウキネンでいってやろう!と弦セレの棚にもどったのである。

結果として、良かった。
結構ヘビロテで聴くお気に入りの一枚となってます。
一音一音大切に丁寧にだけども、熱情をこめて、それでいて一本調子でなく物語のように、素晴らしい弦セレでした。
収録時間があまったからカップリングした感のあるモーツァルト「アイネクライネナハトムジーク」もまた素晴らしく、ど定番曲一気に楽しめる愛聴盤アルバムです


小澤征爾さん。この人の顔も妖精みたいで好きです。

ああ、でもいつかカラヤン盤もほしいなー
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