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猫とり名人 完成

2006-08-25 23:55:20 | 自主映画関連
我が新作「猫とり名人」完成


22分 カラー miniDV

監督・脚本・編集 斉藤新
助監督 関清香
撮影 矢嶋佑宅、松本竹久、関清香、斉藤新
音楽 斉藤新・関清香

出演 
猫とり名人    アッキー
ネズミのお嬢さん さおり
ネズミの奥方さま じゅにあ
忠吉       斉藤新
初代猫とり名人  関さやか
戦国時代の名人  ゆーすけ
猫太鼓持ち    新谷聡
猫女       リコ
猫男       神田健太
猫鈴持ち     やっぽん本田
猫覆面      斉藤新
明智光秀     だいすけ
織田信長     島津則雄

【あらすじ】
戊辰の動乱も覚めやらぬ明治元年のこと。はるか源平時代から続く「猫とり衆」の頂点に立つ猫とり名人は、猫とりの技を捨て静かに仏像を彫る毎日を送っていた。ある日一人の若く美しい女性が猫とりの依頼を持ちかけてくる。名人は女性の訳ありな雰囲気に心惹かれ猫とりの封印を解く。女性に案内された名人を待ち受けていたのは、人の姿をした猫たちだった。名人は得意の技で猫を蹴散らし、お礼の宴に招かれるが、行灯の朧な光に映る女性の影はネズミの形をしていた…

【解説】
当初は同じストーリーを現代劇に仕立て、物語と映像とのミスマッチを楽しもうと思った。それが予算のない自主映画ならではの表現方法だと考えたからである。漠然と内田百?の幻想小説のようなイメージを抱いて。
しかし、衣装やロケ地など少しの努力で、物語にマッチした映像にすることが可能と判り、やれるだけの目処も立ったところで方針を転換。自主映画の限界に挑んだ時代劇に仕立てることとし、溝口健二作品のような美しい寓話を目指す。
ところが撮影を始めると次々とアイデアが溢れ作品は次第に方向を変えていく。現代劇を撮る時、無意識に自らに課していたリアリズムという足枷が、時代劇というジャンルを選択したことで自然と外されていた。ワイヤーアクション、編集に頼らない演劇的長まわし演出…気が付くと数多くの「ありえねー」が詰め込まれ、まるでツイ・ハークあたりの何でもありの香港映画みたいになった。百?→溝口→ツイ・ハークと、どこをどう間違ったのかと感じる企画の変遷だが、「自主映画的」にまとめようとした企画が「自主映画」の枠を超えたものに変貌していったのは嬉しい副作用であった。

出演者の多くは演劇の街・松本で活躍する様々なアマチュア劇団の面々である。彼らの芝居っ気たっぷりの演技もまた作品に活力を与えている。

音楽はMacの音楽ソフトGarageBandを使って、せこせこ作った。初めての作曲だ。コードなんて何も知らないのに。
羅生門の早坂文雄を意識したつもりだったが、サントラ改めて聴いてみたら全然違った。
ジョン・ウィリアムズやジェームズ・ホーナーやハンス・ジマーに依頼できる日がくるといいな。デイブ・グルーシンも大好きだけど

幾つかの映画祭に出品予定。
締め切り近い順に
うえだ、蓼科、調布、ぴあ、ひろしま、長岡・・・
入選したい!!

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