参院選だから書く、私が自民党を支持しない理由vol.4

日本国憲法第14条
すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。

日本国憲法第24条
婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
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私は「憲法は一言一句変えさせない」というゴリゴリの護憲論者ではなく、変えるべきところは変えて良いと思ってる。
例えば9条には「集団的自衛権の行使は認めない」と追記すべきだと思う。
そして時代に即して追記・修正が必要と思っているのが14条と24条だ。性的少数者への配慮に欠けているし、多様性を認めあう社会を目指す上で見直しがあっても良い。

14条について言うと、ヨーロッパの憲法では差別してはならないものの一例として「性的指向」を記載することがデフォルトである。

ちなみに「指向」と「嗜好」を勘違いしている人が多いが、この二つは全く別である。
同性愛なんて趣味みたいなんもんでしょ？と言う人は指向と嗜好を間違えている典型的な人だ。
嗜好はガンダムが好き、カレーライスが好きなどと自由意志による好みのことで、指向は意思とは別のものである。

拙作「唯一、すべて」でも指摘したが憲法24条は婚姻を「両性の合意」によると定義することで、男女によるものと定義しているとも解釈可能で、多様性を認める社会を目指す者としてはいかがなものかと思う条文だ。
9条の解釈改憲は認めず24条の解釈変更は認めるというのはダブスタではないかとも。
もちろん24条の文言を守るために11条、97条の基本的人権と、13条の幸福追求権がないがしろにされては本末転倒なわけで、9条の解釈改憲とはわけが違うとは思っている。

自民党改憲案ではこの14条24条にも修正が入る。
さぞかし今の時代に即した修正なのだろうと思ったら大間違い。
号令一下で全国民が戦争に邁進していたあの管理しやすい時代に戻りたいので、多様性に消極的どころか後ろ向きな自民党らしい改憲案となっている。

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自民党改憲案による修正第14条
全て国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、障害の有無、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。

自民案修正第24条
家族は社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。家族は互いに助けあわなければならない。
2 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。

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14条に障害の有無を追記したのは前進と言えるが、性的少数者は生産性がないから認めたくない自民党らしく「性的指向」は記載されない。

最悪は24条改案で、問題となる両性の記載をはじめとした原文は何も変えず、それを2項に格下げして、1項に家族についてのコラムを載せるという意味不明ぶり
前にも書いたが「家族は互いに助け合いなさい」と上から目線でプライベートに口を出す厚かましさ！
国家と家族の定義づけをすることで、両親と子供という昔ながらの保守的な家族像を強制し、家族の多様なあり方を否定している内容ともいえる。

ちなみに安倍晋三は「選択的夫婦別姓」にも大反対の思想の持ち主。
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安倍「夫婦別姓は家族の解体を意味します。家族の解体が最終目標であって、家族から解放されなければ人間として自由になれないという、左翼的かつ共産主義のドグマです」（WILLで稲田らとの対談での発言）
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この意味不明なのが安倍持論

---- 尾張おっぺけぺーさんのTwitter より引用----

頭の悪いゴリゴリ保守じゃねーかよ

お前の目指す国家が国民に命令する国づくりの方がよほど国家社会主義じゃないのか

安倍晋三と自民党が目指す国家とは
・基本的人権を剥奪し
・侵略戦争を可能にし
・多様性を認めず
・国への奉仕を第一に
・義務を果たした者だけに権利と自由を国から与える
…そのような国家である。

どうか皆様、100年後のこの国を想像して参議院選挙に足を運んでいただきたい

さあ投票日は21日！

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