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ポール・ニューマン死去

2008-09-29 23:06:15 | 映画人についての特集
特別好きな俳優ではなかったが、映画ファンを長くやっていると必ず通る道にたつ道標のような方だったので、それなりの感慨はある。

個人的に最初の出会いは多分、「タワーリング・インフェルノ」であろう。中学のころ家でついに購入したビデオデッキがうれしくて、「タワーリングインフェルノ」のビデオを入手して20回くらい繰り返し見た。
スティーブ・マックイーンが自分の名前がポール・ニューマンの後に出るのはイヤだとダダこねて、こまった映画会社が
      PAUL NEWMAN
STEVE McQUEEN
と、一枚でクレジットした。
上から読めばニューマンが先、左から読めばマックイーンが先というわけだ。
この話が好きで、自分の撮った自主映画でもダブル主演的な作品では上記のようなクレジットをしてみたりもした。

それから高校くらいにこれもレンタルビデオでの出会いだが、好きで好きでたまらなくなった二作品に主演している。
「明日に向かって撃て」と「スティング」だ。どちらもジョージ・ロイ・ヒル監督でロバート・レッドフォード共演だ。ロイ・ヒルも何年か前に亡くなったし、残されたレッドフォードは寂しいだろう。

ヒッチコックの「引き裂かれたカーテン」でジュリー・アンドリュースと共演していた。後年に買った本、トリュフォー著の「ヒッチコック映画術」において、ヒッチコックがポール・ニューマンの演技が嫌で仕方なかったと語っているのを読んで面白かった。ヒッチコックはアクターズスタジオあがりの俳優たちが大嫌いなのだ。頼んでもいないのに余計な芝居をするとか言って。

あとどんな作品でニューマンは私を楽しませてくれたろうか
「ハスラー」「ハスラー2」「栄光への脱出」「動く標的」「評決」「ブレイズ」「ミスター&ミセス・ブリッジ」「ロード・トゥ・パーディション」
意外と観てないな
しかも全部ビデオでのお付き合いだ

「ロード・トゥ・パーディション」でオスカー助演候補になったのが最後の出演作だろうか。
さすがの貫禄だったけど、気品がありすぎて、まるきしマフィアっぽく見えなくて微笑ましくて安心して観れた。(あの映画わざとマフィアっぽくない人をキャスティングしたんだろうけど)

ともかくご冥福をお祈りいたします。
来年のオスカー授賞式の故人を偲ぶ映像特集のラストは決まったな。
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2 コメント

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合掌 (sakurai)
2008-09-30 08:05:55
私も「タワーリング・インフェルノ」で、はまった口ですが、マックイーンに。
中学校のとき、映画館で見ました。
あれで映画の面白さにも目覚めたかも。
「カーズ」で、吹き替えの声が最後だったです。
あの声は渋かった。
「フール・フォア・ラブ」なんても好きでしたわ。
フォーラムで、追悼上映しないと。
やっぱ「明日に向かって撃て」がいいな。
コメントどうもです (しん)
2008-10-02 02:21:06
>sakuraiさま
「明日に向かって撃て」良かったですよね
あのダメダメなガンマン役が、他では感じられない親近感があって

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