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【いまさらですが2013年鑑賞作の映評シリーズ】愛、アムール [監督:ミヒャエル・ハネケ]

2014-04-27 19:55:50 | 映評 2013~
77点(100点満点)
ネタバレ注意

ずっしりくるぜ。キネマ旬報第1位の難解作家ハネケ先生の見応えたっぷりの愛の映画。
老老介護を描いた映画、と言えば確かにそうなんだけど、それだけでは伝えられない愛の形の映画。
疲れることも、辛いことも、愛の一部なのだ。二人で幸せをすり減らして滅んでいくことも。

エマニュエル・リヴァおばあちゃんの美しくもどこか可愛らしいアップショット。その澄んだ瞳が、微笑みが、夫を苦しめる。

エマニュエル・リバとジャン・ルイ・トラティニヤン、二人の顔、佇まい、もちろん演技も、この映画の世界そのものな感じ。

ラスト、全てが終わった家に来訪する二人の娘。ラストの余韻ってこういうことだなと思う素晴らしい幕引き。

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最新作「チクタクレス」

 小坂本町一丁目映画祭Vol.12 入選
 日本芸術センター映像グランプリ ノミネート

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