海外日本語もベリ集め興味がない自分でしたが、なにがおもしろくてやっていたのか・・
そのうちの一つに、当時の世界情勢を重ねながらふふ~ん、と感じながらラジオを聞く、という事だったと思います。
これをやっていたので学校では社会系の科目とかは苦労はしなかったかな(笑)
結構そういうことを絡めてやっていくと、地理や政治経済の事にも関心や理解が深まりっていく効用があると今でも思っています。
いまでもそれは不変じゃないのかな。
いろんな理解が深まった事がありますし、リアルな関心事もありました。
一つのエピーソードが、ソ連の指導部に異変があったときの話です。
自分の場合だと、ブレジネフ、チェルネンコ、アンドロポフの時にそれを体験することが出来ました。NHKがニュー速報でソ連指導部の異変を伝える、部屋に行って1251KHzを聞くと本当に通常の放送をやってなくて、ずーっとクラシックが流れてる。テレビの言う通りです。これを聞けたのは今となっては貴重な体験でした。
ブレジネフのあの頑固な時代が終わってあとの二人の時代(その後はゴルバチョフになる)だったのでがすが、二人ともなった時点で健康体ではなかったらしく、立て続けにモスクワ放送の葬送モードを聞く羽目になってしまいましたね・・・
余談ですが昭和天皇の崩御前のクラシックのオールナイト放送も考えてみれば通じるものがあったのかも・・・
(あれが結構思わぬいい評価で、のちのラジオ深夜便に繋がったと自分は思ってる(^^;)
もう一つ。
それは放送を聞くためにいた人には厄介な存在であった「ジャミング」の存在です。
社会主義・共産主義体制には不可欠な行為でした。(現在進行形でもあるんですが)
臭い物には蓋をしないといけないのがそういう主義の必然ですので、崩壊するまではそうでした。(崩壊してないところは当然ながらいまだにそんなことにエネルギーを注がないといけません。)
自分が聴いていたころはまだ東西の激しい対立があったとき。上の3人のソ連の指導者がいた時で、ソ連が徹底的に西側のロシア語放送にジャミングを掛けていたときです。
ジャミングには色々な音色?があって、発信地別に個別のIDを持っていたのは知っている人には知られた話です。ソ連のジャミングは30秒ごとに2レターのモールスコードを発信して、それがどこから出ているかを知ることが出来ました。(裏を返せば関係各所は現場がちゃんと仕事をやっているか、事故(掛け損ね)がないかをすぐ知ることが出来た)
いまジャミングを掛けなければいない政治体制/背景を持つ国は、本当に少なくなりました。
短波帯からロシアの影は無くなりました。上述の物量で潰すことはなくなりました。
中国とロシアの電波合戦もなくなりました。本当に短波帯は一部を除いて静か。
地球全体から見てそのようなことを熱心にやっているのは中国と朝鮮半島位?でしょうか。
迷惑行為の主たる物はかの新型OTHレーダーで。
中国なんかは世界で最大の短波ラジオ生産国であるにも関わらず、世界最大のジャミング発信国でいなければいけない矛盾を抱えている国でもあります。国土が広大すぎていまだ情報の伝達に短波放送に頼らざるを得ない国土事情があり、かつ国内に少数民族問題を抱えている事情もあり、したがって二律反することをしなくてはいけない現実があります。これは多分政治体制に重大な変化がない限りは永遠に続くことではないかと思う次第で。
妨害電波なんてのはリスナーにとってはホントに厄介な物なんですが、なぜかけられているのかという所から世界情勢を辿っていくといろいろと興味深い部分も出てくると思います。
(けどそれを見透かしてか、新手の妨害電波をや迷惑電波をしたたかに売る国やメーカーもあるんですよね・・・)
振り返る系の話はこんなところかな・・・・
ちょいと最近昔みたいにバンドサーベイみたいなことを再びやっています。
少しして勘所をつかんできたらぼちぼち書いていこうかなと思っています(^^)