2001年6月乳がんの手術をしてから、術後の放射線療法と化学療法が終わり、ホルモン療法だけになり、1か月ごとの通院が続いた。
そして、1年、2年・・・と時は経ち、ホルモン剤経口薬(ノルバデックス)と卵巣の働きを止める注射(リュープリン)を続けていた。
時が経てば、薄皮を剥ぐように再発の恐怖も薄らいでいった。
頭の片隅には、常に「乳がん」という言葉はあるが、通常の生活にも慣れ、病気を忘れる時間がだんだん多くなってきた。
そんな時の落とし穴が「リンパ浮腫」。
乳がんの手術をするときに、腋の下のリンパ節に転移があるかどうかが問題となる。
最近ではセンチネル生検といって、1つ目の見張りリンパ節に転移がなければリンパ節をとることはない。
しかし私の場合、リンパ節への転移が多数あったため、鎖骨下のリンパ節まで取っていた。
すべての人に起きるわけではないが、リンパを取ると、たとえば術側で重いものを持ったり、けがをしたりすると、リンパ液が溜まってしまい、
腕がパンパンに腫れ、痛みを伴うことがある。
また、炎症を起こし重症化することもあり、この「リンパ浮腫」を甘く見ることはできない。
手術直後は術側の腕を大事にしているが、だんだん時間がたつにつれ腕を使うことが多くなる。
つい大丈夫だと思って手袋もせず草取りしたり、重いものを持ったりすることもある。
何年か経って、忘れたころに起こるのがこの「リンパ浮腫」なのだ。
腕がパンパンに腫れてからでは、治りにくく治療に時間がかかる。
浮腫が起きないように予防するのが一番だが、万が一、腕が腫れてきたらなるべく早めに主治医に診てもらうことをお勧めする。
私も「リンパ浮腫」になった一人だ。
術後2年後だっただろうか、灯油のポリタンクを少しの距離だからと思って、つい術側で持ち運んでしまった。
その夜から、今まで感じたことのないような腕の疼きを感じた。
慌てて、腕のマッサージをしたり、寝るときは腕を高くした。
でも、腕の疼きは治まらず、数日後には腕に赤い斑点のようなものが出てきた。
ネットでリンパ浮腫を調べてみたら、「ほうかしき炎」という映像に似ている。
すぐに病院に連絡して主治医に診てもらった。
やはり、ほうかしき炎で腕を包帯でぐるぐる巻きにされ、抗生剤を飲むように言われた。
やはり、気を抜いてはいけなかったのだ。
炎症はほどなく治まったが、それから時々疲れたり、使いすぎると腕が腫れ、浮腫になる。
そんなときは、マッサージや腕を高くして寝る、またはスリーブと言って圧迫感のある腕用のタイツのようなものをつける。
このスリーブは医療用なので値段も高い。
今年からこのスリーブにも保険適用できるようになり、ありがたく思っている。
私はふだんT病院に通っているが、T病院では理学療法士がリンパ浮腫患者に対して行うリンパマッサージができない。
入院患者には対応するそうだが、スタッフの人数が不足しているなどの理由で、外来患者にはできないのだ。
なので、リンパ浮腫が起きた時には、近くにあるY医療センターで診てもらっている。
本当なら1つの病院でできれば便利だが、病院の都合もあるので、この症状には○○病院、あの症状には△△病院と、使い分けをしている。
このリンパ浮腫、乳がんだけでなく、子宮がんや卵巣がん、前立腺がんなどの患者さんにも起こりうる症状だそうだ。
先日、ユコーというスリーブを扱う業者さんと話をする機会があった。
リンパ浮腫の知識のない医療者、リンパ浮腫の治療を行う病院がないといった地域があり、そんなところの患者さんが苦労をしているという。
空白地域に住んでいる患者さんはどうしているのだろう?
東京や大阪といった大都市まで治療しに行かれているのだろうか?
がんを切りさえすればいいってもんじゃない。
リンパ浮腫で悩み、苦労している人も多い。
リンパ浮腫に対応できる病院が1つでも多くできることを切に望む。
そして、1年、2年・・・と時は経ち、ホルモン剤経口薬(ノルバデックス)と卵巣の働きを止める注射(リュープリン)を続けていた。
時が経てば、薄皮を剥ぐように再発の恐怖も薄らいでいった。
頭の片隅には、常に「乳がん」という言葉はあるが、通常の生活にも慣れ、病気を忘れる時間がだんだん多くなってきた。
そんな時の落とし穴が「リンパ浮腫」。
乳がんの手術をするときに、腋の下のリンパ節に転移があるかどうかが問題となる。
最近ではセンチネル生検といって、1つ目の見張りリンパ節に転移がなければリンパ節をとることはない。
しかし私の場合、リンパ節への転移が多数あったため、鎖骨下のリンパ節まで取っていた。
すべての人に起きるわけではないが、リンパを取ると、たとえば術側で重いものを持ったり、けがをしたりすると、リンパ液が溜まってしまい、
腕がパンパンに腫れ、痛みを伴うことがある。
また、炎症を起こし重症化することもあり、この「リンパ浮腫」を甘く見ることはできない。
手術直後は術側の腕を大事にしているが、だんだん時間がたつにつれ腕を使うことが多くなる。
つい大丈夫だと思って手袋もせず草取りしたり、重いものを持ったりすることもある。
何年か経って、忘れたころに起こるのがこの「リンパ浮腫」なのだ。
腕がパンパンに腫れてからでは、治りにくく治療に時間がかかる。
浮腫が起きないように予防するのが一番だが、万が一、腕が腫れてきたらなるべく早めに主治医に診てもらうことをお勧めする。
私も「リンパ浮腫」になった一人だ。
術後2年後だっただろうか、灯油のポリタンクを少しの距離だからと思って、つい術側で持ち運んでしまった。
その夜から、今まで感じたことのないような腕の疼きを感じた。
慌てて、腕のマッサージをしたり、寝るときは腕を高くした。
でも、腕の疼きは治まらず、数日後には腕に赤い斑点のようなものが出てきた。
ネットでリンパ浮腫を調べてみたら、「ほうかしき炎」という映像に似ている。
すぐに病院に連絡して主治医に診てもらった。
やはり、ほうかしき炎で腕を包帯でぐるぐる巻きにされ、抗生剤を飲むように言われた。
やはり、気を抜いてはいけなかったのだ。
炎症はほどなく治まったが、それから時々疲れたり、使いすぎると腕が腫れ、浮腫になる。
そんなときは、マッサージや腕を高くして寝る、またはスリーブと言って圧迫感のある腕用のタイツのようなものをつける。
このスリーブは医療用なので値段も高い。
今年からこのスリーブにも保険適用できるようになり、ありがたく思っている。
私はふだんT病院に通っているが、T病院では理学療法士がリンパ浮腫患者に対して行うリンパマッサージができない。
入院患者には対応するそうだが、スタッフの人数が不足しているなどの理由で、外来患者にはできないのだ。
なので、リンパ浮腫が起きた時には、近くにあるY医療センターで診てもらっている。
本当なら1つの病院でできれば便利だが、病院の都合もあるので、この症状には○○病院、あの症状には△△病院と、使い分けをしている。
このリンパ浮腫、乳がんだけでなく、子宮がんや卵巣がん、前立腺がんなどの患者さんにも起こりうる症状だそうだ。
先日、ユコーというスリーブを扱う業者さんと話をする機会があった。
リンパ浮腫の知識のない医療者、リンパ浮腫の治療を行う病院がないといった地域があり、そんなところの患者さんが苦労をしているという。
空白地域に住んでいる患者さんはどうしているのだろう?
東京や大阪といった大都市まで治療しに行かれているのだろうか?
がんを切りさえすればいいってもんじゃない。
リンパ浮腫で悩み、苦労している人も多い。
リンパ浮腫に対応できる病院が1つでも多くできることを切に望む。