レモングラス~まっちょんのお気楽日記~

乳がん患者歴9年目。結構ベテランの域に。現在骨、頭部、肝臓転移治療中。日々の思いを気ままに、ゆったりまったり綴ります。

退院後に思ったこと

2008-11-11 | 治療のこと
2001年6月に入院して9月に退院した。

これまでの治療は入院中に行ったので、何かあってもドクターやナースがそばにいるという安心感があった。
しかし、退院すると周りに私のような病人は、いない。周りは元気な人たちばかりだ。
とたんに、温室から放り出された観葉植物のようにへナッとして、心細さや不安感、孤独感を感じた。

そして、再発への恐怖感。
寝ても覚めても乳がんが頭から離れない。

ちょっと腰が痛ければ、骨の転移か?
ちょっと咳が出れば、肺の転移か?
ちょっと頭が痛ければ、脳の転移か?
耳アカをほじくりすぎて化膿しただけなのに、耳の転移か?と本気で思った。
ちなみに、耳の転移は今まで聞いたことはない。

今思うと、あの頃の私は「アホか!」である。笑っちゃうくらいに。
でも、大真面目に、本気で悩んでいた。
「毎日血を採って腫瘍マーカーの検査をしてくれ!」とさえ思っていた。


そんなときに出会ったのが、乳がん患者会「あけぼの会」である。
ワット会長の書籍や会報誌に載っている会員の体験談を読むと、同じように悩んでいることがわかった。

「私だけではなかったんだ。」
それがわかっただけでも、ずいぶん気持ちが楽になった。


しかし、悪いことばかりではない。

あるスカッとさわやかな秋空の日。
洗濯物を干している時、突然「幸せだ~」と感じた。
今までは「面倒くさいな~」くらいにしか感じたことがなかったのに。

抜けるような青空に感動し、
普通の生活ができることに幸せを感じ、
生きていることに喜びを感じることができたのだ。

元気な頃の私は、「不満タラタラ人間」だった。
もちろん今でも不満や文句は言うが、ささやかなことに、感動や幸せ、喜びを感じるということに気がついたのも、乳がんを経験したからである。
乳がんになったからこそ出会えた、かけがえのない友人もたくさんいる。

今ならはっきり言える。
乳がんになっても、悪いことばかりじゃないよって。

(つづく)













んな、アホな~ Part.2

2008-11-11 | 日々のこと
先週のある日のことである。
今日を逃したらしばらく晴れの日はないというので、忙しく布団を干したり部屋の掃除や換気をしていた。
夕方、布団を取り込んだり片付けをしている私の横で、少し早く帰宅していた高校生の息子が、「のべ~」と寝転がっていた。
「ちょっと、あんたも手伝いなさいよ。」と言っても聞こえないふりの息子。
超、ムカつく!

布団を持ったままの私は、再び「手伝えっちゅーの!」と言いながら、息子のお尻をペシッ!と足で蹴ってやろうと思ったとたんに・・・。
足がオシリに引っ掛かる前に、思いっきり転んだ。
持っていた布団とともに、ふっとんだ。

あたたた・・・。

どんくさい。どんくさすぎる。まさに、自爆だ。

脚の付け根が、痛い。
40オンナのすることではなかった。反省しても後の祭り。
こんな理由で鎮痛剤のロキソニンをくれと、主治医にはとても言えない。

当の息子は「何しとーだ?」と寝っ転がりながら、ボリボリお尻を掻いていた。おまえは、オヤジか?!

ああ、ムカつく!