レモングラス~まっちょんのお気楽日記~

乳がん患者歴9年目。結構ベテランの域に。現在骨、頭部、肝臓転移治療中。日々の思いを気ままに、ゆったりまったり綴ります。

小倉先生、ありがとうございました

2010-03-23 | 日々のこと
小倉恒子先生。

現役の耳鼻咽喉科医師であり、乳がん患者。
乳がん13年目に再発し、幾多の再発、再再発の中、現役医師として活躍する傍ら、
乳がん患者の相談、自身の乳がん体験を出版、講演会活動、そして社交ダンスにも情熱を傾けた人。

小倉先生のブログは常に前向きで明るくて、励まされた人は数知れず。
私もその一人。

厳しい状況でも、何度も立ち上がっていた。
今回もきっと、きっと・・・。
そう思っていた。
小倉先生は、不死身だ。そう願いたかった。
しかし、旅立っていかれた。

一度だけお会いしたことがある。
私が乳がんになり1年半がたった頃だ。
あけぼの会全国大会に初めて行ったときのレセプションで、思い切って話しかけた。


私は乳がんになり、何が一番ショックだったかというと、「がん」になったことより、
手術が終わった後検査結果が出て、リンパ節に21個の転移があったことがわかったことだった。
退院してもいつ再発するのかビクビクして、不安がいっぱいだった時、小倉先生の書籍と出会った。
小倉先生もリンパ節転移13個あったが、治療後も元気に仕事をして、趣味のダンスをしている姿に、どれだけ励まされたことか。
彼女の書籍やブログから心の持ち方、治療中の工夫、副作用の処し方など、どれだけ参考になったことか。

レセプションで自分の症状を言って、小倉先生の書籍を読ませてもらったことを言うと、
笑顔で握手してくださった。
忘れられない思い出になった。

ブログ最後の書き込みは、ドラッグラグについての記述だった。
欧米で当たり前に使える薬が使えないこと、使えるようになるには何年も待たなければならないこと。
ドラッグラグ解消を訴える内容だった。
小倉先生が最後の力を振り絞って訴えていた問題。
これが小倉先生から私たちへの宿題。

私もいくつも薬を変えてきた。
先日も「よし、効いているぞ」と思ったのもつかの間、
また腫瘍マーカーが上がりだし、薬を増量した。
もし上がり続けるなら、次のカードを切らなければならない。
あと何枚カードを切ることができるのだろうと思う。

心の中にぽっかり穴が開いた感じ。
でも、いつまでもぼ~っとしてちゃ、怒られちゃいますね。

きっと今頃、さくら色のドレスを着て、踊っておられるのだろう。

たくさんの勇気をありがとうございました、小倉先生!!









さくらサロン

2010-03-17 | 日々のこと
毎週火曜日は、さくらサロンの日。
昨日は、倉吉の厚生病院のすずかけサロンの10名の皆さんが、交流に来て下さった。
さくらサロンも10名。計20名の大所帯。
部屋が広くて助かった。

初対面だから話が弾むかなあ~という心配はすぐに吹っ飛んだ。
まー、よくしゃべるしゃべる。

途中で一人一人自己紹介してもらったが、みなさんのパワフルなことといったら!!

すごい!!

がんになっても、ただじゃ起きない。
考え方、生き方など一人ひとりの言葉に、うーんと唸らせる重みがあった。

時間があっという間に過ぎ、まだまだ話足りないという感じ。
パワーをいただきました。ありがとう!!

さくらサロンが始まって、まもなく2年になる。
1度だけサロンに来て下さった方、何度もく来て下さる常連さんなど、さまざま。

最近思う。
サロンって、「駅」のようなところ。

旅行者のような1度限りの出会いで、すぐに自分の生活や職場に帰っていく人があれば、
通勤電車に乗ってるように、毎回出会える人もいる。

まっちょん駅員は、お茶とお菓子を用意して、いつでもそこにいるから。

「ここに来て笑ったわ」とか「話してよかったわ」とか「人とのつながりができたわ」など
一人でも、そう思ってもらえればいいなあ。



も~~~~~(>_<)

2010-03-05 | 日々のこと
今日は、疲れた・・・。
体力的というより精神的に。
ひとつ山越えたら、またひとつ山が現れ、へなへな・・・となってしまった。

家に帰ってイスにぐったり座ってたら、あまりに疲労感が見えたのだろうか、
息子が台所の洗い物を頼みもしないのに、やってくれた。
ありがたや~。
夕飯食べて、やっと一息。

その時、ニュースで愛子ちゃんのクラスに乱暴者がいて、不安感からプチ不登校状態だそうな。
あのさー、なんでこんなこと、大々的にニュースで流すのだろう。マスコミはアホだ。
関係者がマスコミにタレこみ、宮内省が渋々情報公開したのだろうか。
それとも宮内省自ら、情報公開したのだろうか。もしそうなら、宮内庁はアホだ。

子供の世界には、少々の軋轢などは日常茶飯事。
私たちの子ども時代だって、いろんなことあったじゃないの。
そんな中で、失敗も、悔しさも、悲しさも、喜びも、達成感も、さまざまな感情が生まれ、
社会性が育ち、強さも育まれる。
当たり前にあることを、ことさら大きく報道することで、余計に問題がこじれるのではないか。
ここは、学校関係者、保護者にまかせればいいこと。
なにより子どもたちの解決能力を育てる絶好の機会よ。


ピンチの時こそ、チャンスだ。







懐かしい顔

2010-03-02 | 日々のこと
ああ・・・オリンピックが終わってしまい、なんだか脱力感。
何を楽しみに生きていけばいいのだ。。。

3か月後には、南アフリカでサッカーワールドカップ。
TVの前で、青い服着て、「ニッポン、チャチャチャ。ニッポン、チャチャチャ。」
また、アドレナリン全開だ。

楽しみは、一つでも多いほうがいい。


今日は、医大さくらサロンの日。
懐かしい人が、お雛様ケーキを持って訪れてくれた。
ケーキ美味しかったよ。いつもありがとう、Kさん。
手ぶらでいいから、いつでも話に来てよ。


Hちゃんの話を久しぶりにして、いろんなことを思い出した。
笑顔の似合う、お話好きの、明るいお姉さん。
年齢は私より上なのに、すごい若く見えた。

Hちゃんは、始まったばかりのサロンを大いに盛り上げてくれた。
患者さんをサロンに誘ってくれて、そこでいろんな縁ができた。
慣れない世話人をしていた私にとって、どれだけ心強かったか・・・。

「あんまり気を使いすぎたらいけんよ。」Hちゃんに言われた言葉。
ありがたいアドバイスだった。

体がしんどい時も、手を動かしたりして、よくなるんだっていう気持ちが伝わってきた。
最後までファイターだったと思う。
ちゃんと、Hちゃんにお礼を言わなかったのが、唯一の心残り。

Hちゃんから教わったこと、たくさんある。
医療者との信頼関係。病と前向きに明るく向き合う姿。
その姿勢を、サロンの仲間にも伝えたいと思う。


ありがとう、Kさん。ありがとう、Hちゃん。。。