レモングラス~まっちょんのお気楽日記~

乳がん患者歴9年目。結構ベテランの域に。現在骨、頭部、肝臓転移治療中。日々の思いを気ままに、ゆったりまったり綴ります。

カウントダウン

2008-12-31 | 日々のこと
今年も1年が終わろうとしている。
年々、時の経つのが早くなる。
それだけ、年取ったということか?

静かに新しい年を迎えられることに、感謝。
2009年は、どんな年なのだろう?
平和で、穏やかな時でありますように・・・。

早めに年越しそば食べて、日本テレビ「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」の、
「ガースー黒光り新聞社・笑ってはいけない新米記者」を見て大笑い。
も~、ヒーヒー笑いすぎて腹筋痛い、のどが痛い、おまけにわき腹がつった。
マツコ・デラックス、最高!!

今年の笑い納め。

みなさん、良いお年を。





再発 その時

2008-12-30 | 治療のこと
久しぶりに病歴のことを。

2001年乳がん手術をして、5年が経った。
他のがんは5年再発しなければ完治したといわれるが、乳がんの場合は10年だ。
リンパ節転移多数だった私にとって、5年再発せずにクリアできたことは、格別だった。
もちろん10年は要注意なのだが、乳がんは3年までの再発が多いということを聞いていたので、
10年の折り返しまできたことで、もしかしたら、このまま逃げ切れるのではないか?という希望的観測が、頭をもたげた。

体調は波はあるものの比較的よく、5年でホルモン療法も終了となった。
治療がなくなれば、3か月ごとの通院も半年に1度となり、病院からはほぼ卒業した、という感覚になっていた。
体調に注意はするけど、もう私は病人じゃない・・・みたいな。


今思うと、その油断がアカンかったのよね。


2007年冬。ある日、突然左足付け根が痛み出した。
はじめのうちは、前日寒いお寺で法事があったから、座り方が悪くて、すじ違いでもしたかなと思っていた。
でも、いつまでたっても痛い。
筋肉痛とかすじ違いなどは、ある範囲内が痛い、という感じだが、今回の痛みは、ピンポイントで「ここが痛い」という感じ。
おまけに、動く時だけでなく、じっとしていても痛みがある。
今まで、経験のない痛み。

明らかに歩き方は不自然。
階段なんて論外。
遠くから歩いている私を見て、知り合いは異口同音に「足どうしたの?」と聞いてきた。

痛みから2週間後、近くの整形外科に行った。
レントゲンを撮ってもらったが異常はないという。
シップをもらって帰った。しかし、2週間たっても全く治らない。
さらに2週間後、再度整形外科へ。
その時もレントゲンに異状なし。

そこで、整形外科医にこう尋ねた。
「乳がんをしているが、まさか骨の転移ではないか?」と。
再度写真を見た医師は、
「骨の転移は骨が溶けて、黒く映る。そんな写り方はしていないが、念のために一度MRIを撮ってもらったらいい。」

すぐに電話をして予約を入れた。
MRIを撮って数日後。
診察室に入ったら、主治医は画像を見て一言。
「骨の再発です」
間髪を入れず、骨シンチ検査、放射線科紹介後に放射線治療をすること、ホルモン療法を再開することを提案してきた。

そして、同じ画像に映っていたのは、異常に大きくなっていた卵巣。
「まさか、卵巣まで転移?」
椅子からずり落ちそうになった。

私は「落ち着け!落ち着け!再発?マジ?」
狭い診察室の中を立ったまま、あっち向いたり、こっち向いたりしていた。
主治医はさすがに私がショックを受けている様子に見えたのか、
「大丈夫ですか?」といった。


そのあとは、あまり覚えていない。


手術から5年10ヶ月目、2007年4月。
乳がん骨転移確定。

また、引きずり戻されてしまった。
ああ、手ごわい奴だ!

放射線科、卵巣の検査のため女性診療科、そして乳腺外科、3つ掛け持ちで病院通いが再び始まった。
骨シンチで、左足付け根の腸骨と右ろっ骨2か所、計3か所転移が認められ、
脚の痛みを取るために放射線治療を10日間計34グレイ行うことが決定した。
これは、がんをやっつけるための放射線治療ではない。
痛みを取るための緩和ケアである。
そして、骨転移に有効なゾメタという点滴を4週間に1度使うことにもなった。

骨転移より心配だった卵巣は、幸い「皮様のう腫」という良性のものだった。
しかし、将来癌化する可能性もあること、骨転移のためのホルモン療法で女性ホルモンを除かなければならないこと、
もろもろのことを考えて手術で卵巣を取ることにした。
卵巣摘出手術は内視鏡手術で1週間程度の入院を5月の終わりに決定した。

それまでに放射線治療はGWを挟んで終えることができた。
あれだけ痛かった足の痛み。
放射線治療を終えて、1か月後くらいからどんどん痛みがなくなり、階段もトントン歩けるようになった。
不思議なくらい痛みがなくなっていき、めちゃめちゃ嬉しかった。


痛みから解放されることは、こんなにも嬉しいことだったなんて!

(つづく)












あと2日

2008-12-29 | 日々のこと
年賀状がまだ書けていない。
ぎりぎりになりそうだ。元旦に着かなかったらごめんね。

正月のならわしは、地方によっていろいろ違う。
しめ縄の形が、鳥取県の中でも、東・中・西部で形が違うのを、ケーブルテレビの情報番組でつい先日、初めて知った。

お雑煮も実家では醤油味。鶏がらや鰹節で取ったダシがとても美味しいので、いつも正月肥りの原因となっていた。
今は小豆雑煮。まるでおやつのようで驚いた。

子供のころは、正月からしばらくはおせち料理ばかりだった。
店も元旦から3日間くらいは休みだったのではないだろうか。
今は、元旦からコンビニも大きなショッピングセンターも開いている。

便利になったものだ。
でも、家で「きね」と「うす」で餅をついていた、あの頃も懐かしい。









氣力

2008-12-25 | 日々のこと
今日は、本年最後の治療。

久しぶりの診察もあり。これまでの腫瘍マーカーを見て今後の治療について話し合う。
4つのマーカーのうち2つが高い。あと1つもじわじわUPしつつある。
ナベルビンも私にとって強力なミカタとはならなかったようだ。
でも、数値が赤丸急上昇というわけではないので、次のカードを切るタイミングについては、悩むところではある。

ナベルビンをもっと引っ張って、数か月後にゼローダにいくか?
1月のマーカーを見て、すぐにゼローダにするか?

ゼローダ単体と、ゼローダ+エンドキサンだったら、ゼローダ単体でいく方がいいとのこと。
これは、納得。あとは、次のカードをいつ切るか、ということだけだ。

ゼローダは、5枚目のカード。
今日、点滴のラインを入れてくれたのは、S先生。
タキソテールの時も、ナベルビンの時も、「この薬はいい薬だよ。長い間よく効いている患者さんがいるからね。」
といつも励ましてくれる。ゼローダも同じように言ってくれた。
気休めだとわかっていても、この一言が嬉しい。

ありがとうね、S先生。

あれやこれや考えていたら、頭がグチャグチャ。
あ゛~~~!考えるの、やーめた!!

そんな時、ボ~っと見ていたTVは、NHK「フル スウィング」。
プロ野球で長年コーチをしていた実在の人物である高畠さんが、高校教師になってからの話をドラマにしたものである。
劇中では高林先生という名で、俳優・高橋克美さんが演じていた。

最後の授業で、生徒に送った言葉が、「氣力」である。

「氣力で負けない。」
「9回2アウト 2-3になっても、何点離されていてもあきらめない。」

この「氣力」という言葉は、今でも卒業生にも、一緒に働いた同僚の教師にも、在校生にも、その心の中に息づいているそうだ。

私も逃げるわけにはいかない・・・というか、逃げられない。
高畠さんのいうように、立ち向かうしかない。

私も「氣力」だけは、シャンと持っていよう。











M-1グランプリ

2008-12-21 | 日々のこと
年末恒例の「M-1グランプリ」。

去年の敗者復活から優勝したサンドウィッチマンの漫才は、衝撃的だった。
こんなおもしろい漫才、久し振りだと思った。
サンドウィッチマンは、この優勝後、CMにお笑い番組にドラマにと、大活躍。

今年はどうなるか楽しみにしていたが、「NON STYLE」が優勝。

サンドウィッチマンと同じくあまり有名ではないコンビだったが、漫才は抜群だった。
スピード感、ネタの面白さ、ボケとツッコミの個性。
4分間があっという間。

3組での優勝戦は、ナイツとオードリーとの戦いだったが、一緒に観ていたダンナも私も、
「NON STYLE」が優勝だね、と意見がすぐに一致した。
これからの活動が楽しみなコンビである。


「1日5回の笑いと、1日5回の感動を。」
という言葉を言ったのは、笑い療法士である島大付属病院のドクター、伊藤先生。
笑いや感動が、免疫力をUPさせると。

今夜のM-1グランプリのおかげで、2、3日分の笑いはクリアしたようだ。



せきエチケット

2008-12-20 | 日々のこと
先日家族の付き添いで、総合病院へ行った。
待合の椅子に座っていると、後ろにいる若い女性の患者さんが、痰の絡んだようなゲホゲホした咳をしている。

「参ったなあ~。」
席を変わろうかと思っていると、看護師さんが後ろの患者さんのところに来て、静かな声でこう言った。
「検査したらインフルエンザでした。このマスクをしてください。」
そう言って、マスクを渡した。

「え゛え゛~~~~!この人、マスクもせずに咳してたの?!」

その患者さんは、看護師さんの言葉を聞いて、こう言った。
「インフルエンザなの?ああ~よかった。」

「よかったじゃね~よ!」(ハリセンボンの春菜ちゃんのように読んで)

その患者さんは、看護師さんに連れられて、他の患者さんに接触しないように別室で待機。

今、「せきエチケット」という言葉がある。
病院でも咳が出る人はマスクをしてくださいというポスターも貼ってある。
でも、みんなが気をつけているわけではない。
新型インフルエンザのこともマスコミで頻繁に取り上げられ、通常のインフルエンザでもタミフルが効かない型が流行している。

病院に行ったら、他の病気の人もいる。
もしかしたら自分の病気をうつしてしまうかもしれない、そんな想像力を持てないのか?

もうちょっと気をつけようよ。
普段元気な人は、気がつかないのかなあ?
こういう自分も、元気な時には無頓着だった?

病院に行く時には、空気清浄機を背負って行きたい、そんなことを考える今日この頃である。




soul music

2008-12-18 | 日々のこと
木曜日はフジテレビ「とくダネ!」を観てから、病院へ GO!
とくダネ!のコーナーで「朝のヒットスタジオ」がある。
何年か前にヒットした、ちょっと懐かしい歌を聴くことができる。

今日は上田正樹の「悲しい色やね」。25年前の曲だ。
昔の映像と比べるとすごくシブイ男になっている。ん~、いい感じ。

なによりも心惹かれたのが、ブルースバージョンの「悲しい色やね」。
声も素晴らしいが、歌に厚み、色香、渋さ・・・など、たくさんの色が重ねられた油絵のように、とても魅了された。
25年前の歌声とは、まったく異なる。
まるで、レイ・チャールズのようだ。

人生を重ねた分だけ、歌にもそれが反映される。
まさに、魂の歌。



漢方薬って どーよ?

2008-12-15 | 日々のこと
グランシリンジの副作用もなくなり、元気になったのでウレシイ。
今日の採血では白血球が4800まで上がり無事クリア。
腰がズキズキ痛んだが、その時、骨髄の中で白血球が大量生産されていたのだろうね。
でも、この白血球は弱っちい。この数値で安定することはない。
いつも数日後の治療日には、また数値がヒュ~っと下がっているのだ。

しいて言うなれば、バブルな白血球。


この白血球減少も抗がん剤の副作用なのだが、その他にも食欲不振や吐き気、倦怠感などの副作用もある。
少しでもこれらの副作用が軽減すれば、よりよいQOL(生活の質)が保たれる。

昨日の読売新聞HP「医療と介護」で、抗がん剤の副作用に対して漢方薬の使用がされているとの記事を読んだ。
ホルモン療法で更年期障害のような症状になる時があるが、
その時によく用いられる漢方薬「加味逍遥散」といった名前の漢方薬を聞いたことはあった。
他にもしびれや呼吸困難、食欲不振、下痢や便秘といった症状にも漢方を使うことがあるらしい。

以前薬剤師さんの話を聞く機会があり、白血球減少を抑える漢方薬もあると聞いたことがあった。
そこで今日は、白血球減少やしびれなどに対する漢方薬を処方してくれるところがあるか、いろいろ聞いてみた。
私の主治医は漢方薬の処方はしていないので、まず、タウンページで漢方薬をおいているある薬局に電話をしてみた。
それから行きつけの薬局、漢方薬で有名な(株)ツ○ラ営業所、人づてに聞いた漢方薬を処方されているという病院など数件問い合わせをしてみたが、
残念ながら「これ!」という病院や医師には当たらなかった。
もう少し、漢方薬についての情報を集めてみようと思っている。























自己防衛

2008-12-14 | 日々のこと
昨日までのグランシリンジで久しぶりに副作用が出た。
この注射をするとよく腰が痛くなる人が多いらしい。
私も腰の痛みから始まり、胸のあたりまでズキズキドキドキとする。
トイレに立っただけで、息が苦しくなるくらいの痛みがあり、痛み止めを使った。
こんなことは久し振りだ。
抗がん剤の副作用のために注射をして、その注射の副作用で痛みが出る。
なんだか悪循環。
同じように薬を使っていても熱が出たり出なかったり、白血球が下がったり下がらなかったり。
コントロールするのって、難しいなあ~。

病院の年末年始のお休みが9日間あるため、休み中の風邪などの対策として6種類の置き薬をもらった。
抗生剤、解熱剤、胃薬など、経口薬や座薬を説明書付きで。
もらった薬の中でボルタレンがあるのだが、インフルエンザの時には使えない薬だ。
この薬は解熱鎮痛剤としてもらっているのに、インフルエンザであるかそうでないか判断するのは素人ではできない。
今のところ住んでいる付近では、まだインフルエンザの流行はないということだが、油断は禁物。
簡単な説明書だけでは、使ったことがない薬については不安があるので、薬剤師さんにもう一度詳しく説明してもらうようにしようーっと。

病院の救急外来はあるが、すぐに対応できないくらい患者が押し掛けているようだ。
きっと年末年始もそうなのだろう。
もちろん薬を使わないのが一番なので、年末年始の管理は最重要課題だね。

先日息子をかかりつけ医に連れて行った時に、数人の患者さんが待合室にいたが、ゲホゲホ痰のからんだような咳をしている人がいた。
そんな人に限ってマスクをしていない。
「マスクぐらいしろよ~。エチケットだろーが!!」
と、文句言ってやりたかった。

この時期、病院に行くのにはマスクが必需品。
マスクにメガネにカツラ、首から上は完全防備と化している。









中村獅童さん 発見!!

2008-12-12 | 日々のこと
今週は休薬ウィークなので、昨日は採血のみ。
白血球は1800、好中球も低いのでお約束の3日連続グランシリンジ注射。
そういえば、体はだるいし、トイレ掃除だけで体はヘロヘロ。
週末はクマになって冬眠しよーっと(笑)


週明けすぐに息子が腸感冒で学校を3日休んだ。
下痢と発熱、頭痛で、いつもの元気はなく、グッタリ。
普段は何か言うと「うるさい!やかましい!ウザイ!」と悪態をつく息子も、さすがに病気の時には、しおらしい。

「帰ったらうがい手洗いしなさいって言っているのにやらないし、
寒いのにTシャツやパンツ一丁で寝てるから風邪ひくでしょーが。ちっとは親の言うこと聞きなさい。」

息子、グーの音も出ない。
私もそうだが、自分が痛い目に遭わないとわからないらしい。
やっぱり親に似るものだ。

今日は久しぶりの登校。
帰宅したら悪態ついていた。体もよくなったらしい。まずは、良かった。


夕方、皆生線にあるインターネットカフェの前を車で通ったところ、ちょうど「銀色の雨」の撮影中。


「生の中村獅童さん 発見!!」


赤信号で止まった。ラッキー!
獅童さんを後ろ斜め45°から見た。
鼻筋がすっとして、テレビの印象でイカツイかと思いきや、案外細身。
ボクサー役だからトレーニングして細くしたのか?もともとそうなのか?

ちょっとの時間しか見れなかったが、やっぱりイイ男だった。

私の免疫力がアップしたのは、間違いない!