2012年9月14日、auのニュースサイト EZニュースフラッシュ増刊号
「朝刊ピックアップ」で記事
「SNSで上司が友達申請、横行する〝ソーハラ〟」
を企画、取材、執筆しました。
けさの日本経済新聞に「SNSと職場、悩む線引き、上司から『友達』申請、投稿見られストレス」という記事がある。これによると、ネット上の会員制交流サービス「フェイスブック」「ミクシィ」などのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で、職場の上司との付き合い方に悩むケースが最近、目立っているという。
例えば、NPO法人「日本オンラインカウンセリング協会」には今夏、都内の20代の男性会社員から「会社の上司からのフェイスブック上の『友達』申請を断れなかった」という相談が寄せられた。その上司は40代の上司。「なぜ承認してくれないんだ」と催促され、渋々応じた。上司を友達に承認すれば、学生時代の友人らとの近況報告など気楽なやりとりを読まれてしまう。案の定、休日も上司がコメント。返信が苦痛となり、今ではほとんど書き込まなくなったという。
また、都内で働くフェイスブックを利用する20代の女性会社員も、投稿のたびに、男性上司が「いいね!」の共感を示す。上司からの閲覧を制限すれば、職場の人間関係が悪化しかねない。悩んだ末、上司から監視されているような気がして、約1カ月後に更新をやめた。
こうした現象は「ソーシャルハラスメント」、略して“ソーハラ”という。
ちなみに、フェイスブック発祥の地の米国では仕事関係の人には友人申請をしないのが一般的というから、ソーハラは、職場で濃厚な人間関係を求められがちな日本特有の現象といえそうだ。
その背景には、いったん会社に入れば、職場の人たちは一蓮托生の間柄という、高度経済成長期以降に定着した終身雇用のカルチャーと、今の若者のカルチャーとのギャップがあるのではないか。
これに関連する記事がちょうどけさの朝日新聞にあった。「もう、やめた」という記事。これによると、新卒で就職しても3年以内に辞める若者は、この10年、高水準で推移しているという。「リセット」の理由は、想像と実態とのズレに戸惑ったり、人間関係に嫌気がさしたり、労働時間が長い、など様々。たとえ大企業に入社しても、「終身雇用への幻想は全くありません」と言って、ポンと辞める人もいるという。
こうした若者のなかには、会社の上司は、働いている時間は気を使う存在ではあっても、プライベートでまで接したくない、と思っている人も多いに違いない。
ソーハラの対処法について、一橋大の堀部政男名誉教授(情報法)はこうコメントしている。「上司側の理解が足りない部分もあり、むやみに部下のプライバシーに踏み込むべきではない。(略)各企業が節度ある使い方を社員に徹底する必要もある」(冒頭記事より)。
ちなみに「労働安全衛生法」第71条には、会社は「快適な職場環境」を形成する努力義務があることを明記している。そのためにはソーハラ対策も必要といえそうだ。(佐々木奎一)
こんばんは。
拝見しました。
実は、今、同じような案件で悩み、解決策…というより対処法ですか、それを求めて、検索始めました。
承認の催促は、まるっきりの他人からも不愉快ですがこれはまだ微苦笑ですみます。
でもリアつながりのかたからのは、心身悪くするほどしんどいです。
直の上司ではありませんが、知り合いのかたにひどいかたがいます。
何かのイベントに行ったなんてちょっとでもブログに書くと「誘ってほしかった」「黙って行くのはどうなんだろうね」など嫌み言われます。
Facebookでのつながり求められていますが、OKしたくなくて…。