ジャーナリスト活動記録・佐々木奎一

※ブログ下記移転しました(2015年7月以降)
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臓器売買事件、もし暴力団が絡んでいなければ…

2011年07月10日 | Weblog

 

 「慢性腎不全と診断された開業医が、生体腎移植を受けるための腎臓を提供してもらう見返りに暴力団組員に1000万円を渡したとして昨日、東京都江戸川区の堀内クリニック院長、堀内利信容疑者(55)と指定暴力団住吉会系組員、滝野和久容疑者(50)ら5人が臓器移植法(臓器売買の禁止)違反容疑などで逮捕された。(略)

 ちなみに、私が取材で知り合った暴力団の組長は、腎臓機能障害で人工透析を受けていたが、中国で「生体腎移植」を行った。その後、すっかり元気になってこう言っていた。「ヤクザでよかった。カタギなら手術を受けられるカネはなかったもんな」。(略)

 現在、「死体腎移植」を希望する待機患者は全国に約1万2千人いるが、実施件数は年間200件程度でしかない(略)だから今回のような偽装親族が生まれ、暴力団が介在することになる。(略)

 慢性腎不全になると、体内の老廃物や毒素を尿として排出できなくなるので、血液を危機で浄化する人工透析をする必要がある。透析患者はほぼ週3回病院に通い、腕に針を刺して血液を体外で浄化する治療を一生続けなければならない。治療には毎回4時間近くかかる。さらに副作用として全身のかゆみや頭痛、心不全などの症状が出る場合もあり、食事制限も課せられる。

 知り合いの暴力団組長も言っていたが、その苦しさ、うっとうしさは、経験した者しかわからないという。普通の仕事をしての透析はまず不可能である。

 今回の事件の介在が暴力団でなく善意の第三者だったら、事件の伝えかたはもっと違ったはずだ」(抄)


 
 2011年6月24日、auのニュースサイト EZニュースフラッシュ増刊号

「今日のニュースに一言」でジャーナリスト・二木啓孝氏の記事

「臓器売買事件、もし暴力団が絡んでいなければ…」

を聞き書きしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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