宮澤賢治の詩集に、
蠕虫舞手《アンネリダタンツエーリン》という詩がある。
これは、身をくねらせて動く赤いボウフラを、ギリシャ文字やアラベスク(イスラム美術で用いる動植物の唐草・幾何学模様)のように華麗に踊るダンサーにたとえて謳ったもの。(参考:「永遠の詩06 宮澤賢治」(小学館刊))
詩の冒頭は次の通り。
赤いちひさな蠕虫《ぜんちゆう》が
水とひかりをからだにまとひ
ひとりでをどりをやつてゐる
(えゝ 8《エイト》 γ《ガムマア》 e《イー》 6《スイツクス》 α《アルフア》ことにもアラベスクの飾り文字)
ボウフラも差別なく愛する宮澤賢治のまなざしに、感動を覚えた。
宮澤賢治なら、猫の殺処分の現状をどう思うだろう。
以下詩の全文(サイト「无型 (詩、小説とその朗読)」 より」
http://reservata.s123.coreserver.jp/poem-kenzi/syura1-21.htm