ジャーナリスト活動記録・佐々木奎一

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読売新聞一面を貫く意外なキーワードとは…?

2011年07月06日 | Weblog

「今朝(6月17日)の読売新聞の一面トップは「『避難勧奨地点』指定へ」。(略)

 
 要するに、避難勧奨とは「危ないので避難した方がいいですよ」「その場合は支援するよ」ということだ。政府は「国の支援」を強調しているが、どうも無責任だ。「逃げるかどうかは住民それぞれの判断」であり、逃げ出さずに、今後、放射線自体が悪化しても、「自分で判断したんでしょ」ということである。これは、政府がよく言う「ただちに健康に影響はない」と同じ類で、「将来は分からない」と言っているのと一緒だ。

 そんな記事を読みながら、一面下のコラム「編集手帳」を見ると、作家・倉本聰さんの『北の国から』の引用がある。(「電気がなかったら暮らせません」という子供に、父親が「夜になったら眠るんです! 」。さらに季刊誌「富良野自然塾カムイミンタラ」の最新号で、倉元さんは、「暗い夜の外が危険と思えば、外に出なければいい」「夜にも仕事があれば、そんな仕事は作らなければいい」。「夜は暗く、夏は暑く、冬は寒い」という“あたりまえ”のことを<敵にし征服しようという敵意に満ちた挑戦>はもうやめにしよう、と訴えている。

 さらにその下の本の広告欄の「残酷平和論」(著: 鴨志田恵一/三五館刊)の惹句には「天災は忘れたころにやってくるが、人災は形を変えて繰り返す」「人間は、何をしでかすかわからぬ動物である」と。(略)

 それぞれは独立した記事、広告だが通して読み進めると、けさの読売一面は意外にも「脱原発」というキーワードでつながっているようにも読める」(抄)


 2011年6月17日、auのニュースサイト EZニュースフラッシュ増刊号

「今日のニュースに一言」でジャーナリスト・二木啓孝氏の記事

「読売新聞一面を貫く意外なキーワードとは…? 」

を聞き書きしました。


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