ジャーナリスト活動記録・佐々木奎一

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二木啓孝氏が語る、『自民党サポーター』『下駄の雪』公明党の今後

2013年12月06日 | Weblog

 平成二十五年十一月二十二日、auのニュースサイト EZニュースフラッシュ増刊号
 
「今日のニュースに一言」で
 
 ジャーナリスト・二木啓孝氏の記事
 
「二木啓孝氏が語る、『自民党サポーター』『下駄の雪』公明党の今後」
 
を聞き書きしました。

 

 衆参で圧倒的議席を持ちながらも強行採決するのではなく、「野党の賛同を得ながら法案を通している」と見せたい安倍内閣は、どの野党と組んでもよかったはず。そこに日本維新の会とみんなの党が競ってすり寄ってきたから大助かりのことだろう。

 特定秘密保護法案のことである。

 この法案を巡っては、まず12日(火)に日本維新の会が、野党で初めて修正協議入りした。すると、みんなの党は14日(木)に急ごしらえで修正案をまとめ、その日のうちに渡辺喜美代表が安倍晋三首相と会食して修正案を伝え、翌15日(金)に与党と修正協議に入り、週明け18日(月)の協議を経て、実質2日間で修正合意に至った。

 すると、今度は日本維新の会が連日、与党と修正協議を重ね、20日(水)の夜に修正合意した。互いに存在感を示そうとして先を競った格好だが、メディアは維新、みんな両党に批判的だ。

ところで、公明党はどうなのか。公明党は当初、この法案には懐疑的だった。「知る権利など基本的人権とのかかわりは重要」(山口那津男代表)と言っていたのに、「取材の自由に十分配慮」という文言が入ると「わが党の提案がほぼ受け入れられた」と賛成に回った。報道の自由についてはなんの保証もないのにである。

 7月の参院選で公明党は「自民党のタカ派路線に対するブレーキ役になる」とさかんにアピールしていた。野党が四分五裂だから、その公明党に期待をした人もいただろう。ところが実態は、ブレーキと言うよりアクセルではないのか。

 1964年、公明党が結党された時、「福祉と平和の党」として庶民の立場に立つことを宣言していた。その後、少なくとも自民党の政策には批判的だった。しかし、自民党と連立を組んで15年。今や自民党のサポーターになってはいまいか。

 「どこまでも付いて行きます下駄の雪」という言葉がある。下駄の歯の間に挟まった雪を揶揄する言葉だが、特定秘密保護法案での公明党の対応を見ていると、そんな言葉を思い出す。

 来年には集団的自衛権が論議されることになる。「雪」はどうするのだろう。

 

 写真は、創価学会・公明党HPより。


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