夢の続き・・・

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自滅 法政3敗目

2011年10月16日 20時58分17秒 | ラグビー
本日秩父宮にて、宿敵関東学院との一戦が行われた。
法政が浮上するには絶対負けられない相手だった。

しかし・・・。
行く時には感じなかった足の重み。帰りはこうも重いものなのか。
結果は以下の通り。



     法政   関東
前半   3    15
後半  12      7
 計   15    22

法政 惜敗

それにしても悔しい。
何故か?
完全に勝てる試合を自滅で落としたからだ。
点を獲れるところで獲りきれなかったからと言える。

内容はこんな感じ。
尚、記憶違いがあればごめんなさい。

(前半)
 3分 またしても法政の悪い癖が出た。いきなり中央やや左5mラインあたりまで攻め込まれ密集になると、
    関東の稲垣が突進。法政いったい何人が彼にタックルに行ったのだろう。突進が凄いのではなく、
    明らかにタックルが甘く、早くもトライを許す。
    しかし、コンバージョンでは竹下選手が凄いダッシュでチャージし防ぐ。
    開始早々の悪い癖が出たが、主将自ら喝を入れるナイスプレー。
13分 敵陣5mラインと22mライン中間の中央付近の密集から加藤選手⇒川原田選手⇒西内選手⇒半井選手と
    素晴らしい左展開で関東ディフェンスを崩すと、半井選手素晴らしいランで一気に左サイドから回り込んで
    あとは置くだけでトライ。しかし、中央へのトライを狙いに行くが、関東のあきらめないディフェンスに
    たまらずラインを割ってしまい幻のトライに。
    決定的チャンスを逃すと同時に、痛恨のミスとなる。
    まだ、1年生。竹下主将卒業の後の来年以降、法政のトライゲッターに成長してもらわないと困る選手。
    痛すぎるが勉強して次につなげてほしいと思う。
  
    この後も加藤選手のナイスキックでエリアを獲り、トライチャンスを得るも、今日はラインアウトが最悪。
    関東にキャッチされ、スクラムでも押され、肝心のところでチャンスを逃す。
    なかなかペースを掴めない。
23分 こうしてチャンスをつぶすと流れは関東に。
    法政陣内22mライン手前で関東ボールのラインアウト。関東キャッチすると左にBK展開。
    またしてもタックルが甘くあっさり抜け出され、左サイドにトライ。
    法政がやりたいBK展開をやられてしまった。

ここまで、タックルが甘く、ラインアウトはノットストレートや連係ミス多発。トライのミスやノッコ他、、
スクラムでは回され、精神的にくるミスが多過ぎ、関東が強いのではなく、法政が完全に自滅している。
また、関東は気迫があり、突き刺さる素晴らしいタックルを連発。以前よりは良くなったとはいえ、
法政のまだ高いタックルとの質の違いを感じる。
それもこれも勝ちへのこだわりが法政以上の為かもしれない。
それがプレーに如実に出ている。


30分 これまでトライチャンスを悉く潰してきた法政。ほぼ正面で相手反則を得ると、迷わずPGを選択。
    岡本選手 しっかり決めて3点を獲る。
35分 竹下選手のキックで大きく関東陣内に入るも関東選手、自陣から左、そして右に展開すると、ここでも
    タックルが甘く抜け出され、左サイドにトライ。中央戦の粘り強いディフェンスはどこに行って
    しまったのか?

そして前半終了。
とにかくミスが多すぎる。気迫も関東が上。関東が強いのではなく、法政の自滅で波に乗れない感じ。
それでもSO加藤選手のパスやキックは素晴らしい。チャンスの演出、ピンチの脱出など実に目立つ。
また西内選手のディフェンスや体幹の強い突進も会場を沸かせていた。

(後半)
 4分 トライこそつながっていないが、森谷選手が今日は伸び伸びプレーしていた。そして素晴らしい
    突破を見せた中、相手タックルの中で負傷退場。
    後半反撃したい法政にとって暗雲がたちこめる。
 7分 これまで再三関東陣内に迫り、トライチャンスも数多くあっても自滅で逃してきた法政。
    関東陣内中央やや左の22mラインあたりの密集から加藤選手⇒岡本選手⇒後藤選手⇒西内選手⇒
    草間選手と素晴らしい突破でGライン目前に迫り、法政コールが響き渡るが、関東粘り強いディフェンスで
    トライできない。
    すると今度は右に展開する。前川選手から加藤選手にボールが渡ると今度は、突然右サイドに向けて
    大きくキックする。
    中央戦のように「何故?」と一瞬思ったボールの先には、右サイドに突っ込んできた川原田選手がいた。
    距離、コントロールともに完璧。芸術的なキックパス。川原田選手トライ。
    川原田選手の反応も素晴らしいが、加藤選手の視野の広さと大胆さ。それでいて正確。
    凄い選手だ。法政反撃の烽火を上げるには最高のスーパープレーだ。Gは失敗。

    この直後、法政陣内に攻め込まれるも、昨年ディフェンスに課題のあったWTB渡邊選手の素晴らしいタックル
    が決まり、勢いが出てきた感もするが、ここでもラインアウトミス、スクラムのミス、オフサイドなどで自滅
    どうしても波に乗れない。
28分 関東 モールで猛攻撃も、関東のミスに救われ、ピンチを脱出するが、懸命にディフェンスをしていた
    渡邊選手が相手反則により、負傷退場。ピンチは脱出したものの、益々追い詰められる。
    
    ようやくピンチを脱出してもラインアウトが安定せず、チャンスを掴めない。時間だけが過ぎてゆく。
    しかし、加藤選手のエリアマネジメントは素晴らしい。神キック連発。ピンチ脱出、チャンス演出で
    何とか食い下がる。

33分 時間がない法政。焦りを感じる中、決定的チャンスが来る。
    中央やや左10mライン付近で西内選手がボールを拾うと力強い突進で22mラインを突破。
    そこから素早く左に展開。岡本選手から大きく左にパスすると、渡邊選手に代わってWTBに入った
    高城選手が突破し、トライ・・・かに思えたが、スローフォワードで、またしても幻に。
    決定的チャンスだっただけに精神的にダメージが残る。そして時間が益々過ぎて行く。

    残り時間が僅かとなり、関東はFWでボールをキープし時間を稼ぐ。
    法政も前半と違って後半はディフェンスが良くなる。金選手、小池選手、西内選手の一年生のディフェンスが
    この時間帯凄くいい。

39分 加藤選手のまたしても神キックで相手22mラインに迫る。しかし、またしても痛恨のラインアウトミスで
   関東に。関東は自陣から展開する。チャンスがついえたかに見えた。しかし、武者選手が鬼タックルで
    ボールが転がると、中央やや右22mラインあたりで拾ったのはなんと西内選手。
    すると一気に駆け抜け、起死回生のトライ。
    遠くからでも西内選手の気合が伝わってくるトライに震えた。西内選手はやはり怪物だ。

ロス  このまま同点で引き分けになると思えた。しかし、これが隙だったのかもしれない。
    前半と違い、ディフェンスは後半修正されたが、気が抜けたのか一蹴タックルが甘くなり、法政陣内に
    迫られる。なんか嫌な予感がした中で、ターンオーバーしたのだが、直後のパスで痛恨のインターセプト。
    そのまま一気に走られ、サヨナラトライ。
    法政のアドバンの手が上がっていたように見えたが、致し方ない。
    昨年の劇的結末をそのまま返される屈辱のサヨナラ負けだった
    逆に関東は法政以上に勝ちにこだわっていた点がこの大事な時に出たのかもしれない。

    そして法政の後がなくなる3敗目を告げる無情のノーサイドの笛が鳴る。

天国から地獄へ。後味この上なく悪い敗戦だった。

後半良かっただけに、このような試合が前半出来ないところに全てが物語っていた。
法政は潜在能力が高いと思う。が、集中力がないと全く別チームのように弱くなる。
そういうことも踏まえて実力というのかもしれないが、精神面での弱さを感じる。

ただ、集中さえしていれば、強さも感じる。
残る試合負けられない。とにかく気迫と集中力をもって残り試合、なんとしても全勝して欲しい。
まだ終わった訳ではない。

まだやれる。

頑張れ 法政!!