2012年3月23日 余市岳 冬

2012-03-29 22:24:38 | 余市岳
メンバー ミューラー

11:55 キロロゴンドラ終点出発
13:40 余市岳山頂
14:20 キロロゴンドラ終点到着

去年目時隊長とつぼ足で吹雪の厳冬期にアタックして、つぼ足の限界を感じた余市岳に山スキーでアタックしてきました。
まずはゴンドラ1回券を1000円で購入しゴンドラでお手軽に1185mまで一気にいきます。
ゴンドラを降りて山スキーを装着しコース外に突入します。

離れていくゴンドラ山頂駅

ここから通称飛行場と呼ばれるだだっ広い所を進みます。
遅い時間からの出発なので先行者の方のトレースがあります。
だいぶ先に先行者の方も見えます

先行者の方のトレース

この日は太陽は出ていませんが雲が高くそれなりに景色も見えました。
今回山スキーを装着しての山行ですが神器(スノーシュー)と比べるとかなり速いです!!
山スキーのスピード恐るべし!このスピードからタキオン(超高速粒子)と名付けましょう(笑)
こういう山ではタキオンの本領発揮です。
まだまだ遠い余市岳

どうやら先行者の方はバックカントリーボーダーの方のようです。
やはりスピードが違います。どんどん近くなってきます。
スノーモンスター

もう本当に楽々過ぎて辛かった去年の記憶がよみがえります。
去年は凄い吹雪で気温も-20℃くらいまで下がってて大変でした。

去年吹雪中に休ませてもらった場所

黙々と進んでいると北東のコルに到着しました。そこで先行者のボーダーの方に追いつきました。
なんとボーダーの方はつぼ足でした!
去年僕がアタックした時より雪がしまってるとはいえ凄いです。

コルから見た余市岳の肩

いよいよ本格的な登りの開始です。
結構な勾配ですが去年はつぼ足でガンガン登れたので余裕かなと思ったのですが、ガリガリでシールがあまり効きません。
あまりにもシールが効かないので肩の3分の1くらいの所でタキオンを外しザックに固定してつぼ足で登ります。
この時こんなにガリガリで帰りの滑りは楽しめるのだろうか、という疑問がでますがスルーします(笑)
肩を登りきると平坦な感じになるのでまたタキオンを装着して歩きます。
少しいくと山頂標識が見えてきてボーダーの方が先に到着して休んでいます。
挨拶を交わして少し話しをして写真を撮ってもらいます。

余市岳でジャパン

ボーダーの方からなんで国旗なんですか?と質問されました(笑)
山頂でゆっくりしたかったのですが風が強いので速攻で撤収です。
シールを外してザックにしまってお楽しみの滑りです!
が、もうガリガリで全然楽しくありません。
それでもなんとか頑張って肩まできました。肩の下り上から見たら怖いです。
しかも南側に結構雪庇が出来ててめちゃくちゃ怖いです。
雪庇の方にいかないように気をつけながら滑りますがガリガリでタキオンをコントロールできません。
まさにタキオン!止まらないです!(超高速粒子は止まることができない)
こうなったら直滑降しかないです!なんとか最後にクラッシュして止まりました(笑)
またシールをつけて、登りのトレースをなぞりゴンドラ山頂駅まで戻りました。
ゴンドラ山頂駅で少し休みスキー場を滑って帰りました。
やっぱりゲレンデは滑りやすいです(笑)

2012年3月5日 銭函天狗岳~手稲ハイランド縦走

2012-03-05 18:05:31 | 縦走
メンバー  ミューラー ノビちゃん 目時隊員

08:00 銭函天狗岳登山口出発
09:00 銭函天狗岳山頂
15:00 手稲ハイランド駐車場

目時隊員が大学を卒業して手稲をはなれることになり、しばらく登山もできない状況になるので手稲に住んでいれば、いつも見える手稲山と銭函天狗岳を縦走してみようという人類未踏の計画です(笑)

当日は6:30に集合してまずは手稲ハイランドにノビちゃんの車をデポします。
で、自分の車に登山道具を積み込んで銭天に向かいます。


準備するノビちゃんと目時隊員

ラッキーなことにトレースがついています!
昨日は日曜日だったので何方か登られていたのでしょう。

登山口での景色。天気もよくテンションが上がります。

目時隊員が果敢に飛ばしていきます。今日は隊員ではなく特攻隊長です(笑)

先行するノビちゃんと目時隊長

少し歩くと札幌山岳会所有の銭天山荘が見えてきます。

銭天山荘

銭天山荘を過ぎて少し歩いたらいきなりの急登が始まります。
ここから目時隊長がさらにスピードアップしていきます。今日の目時隊長凄いです。
ガンガンいく目時隊長と離れずついていくノビちゃん

で、一気に稜線に取り付きます。稜線に取り付いても急登は続きます。
それでもトレースがあるので少しは楽できます。
冬の銭天ってピリリと辛くないです、めちゃくちゃキツイです。
が、目時隊長はガンガンいきます。

もう止まらない目時隊長

後ろを振り返ってみるとすばらしい景色が見えます!

大活躍の目時隊長。今日はやたらとイケメンに見えます

ここから少し登るとあのお馴染みの岸壁が見えてきます。

岸壁を指す自分

さあここまできたら頂上は目の前です。

頂上を目の前にして

なんと1時間で頂上に着きました。普通の人の夏山タイムとほとんど変わりません。
目時隊長の乱ペースのおかげです(笑)
ピークなのでとりあえずやっときました。

ノビちゃんと目時隊長


自分と目時隊長

銭天山頂の景色


一息つく隊長

さあここからが今回の本番と言っても過言ではない縦走が始まります。
ここからはノートレースの始まりと思いましたが、なんとトレースがあります。
ありがたくこのトレースを使わせて頂きますが、まさかこの人も縦走を?!
人類未踏ではなくなってしまいます(笑)
しばらく行くと奥手稲山と銭函町の分岐の看板がありました。

分岐の看板

奥手稲山には寄りませんが手前までは行きますので奥手稲山のほうに進みます。
トレースは同じほうについています。

ここから緩やかな登りで稜線伝いにいきます

この辺はルートに自由度があるのでじっくりとGPSで確認していきます。
目時隊長がGPSを見ているときに名言が飛び出しました(笑)
『山はGPSの中で登ってるんじゃない!現場で登ってるんだ!』と(笑)
平坦な場所をしばらく進んでいくと休憩に良さそうな場所がありましたので、お腹が減ってきたからご飯休憩にします。

休憩中の目時隊長とノビちゃん

この先が今日の大一番!
星置川におりていく谷のような所へ下っていきます。
ここはもう雪がなければ絶対に下らないような、はっきり言って崖を豪快に神器(スノーシュー)で滑りながら下っていきます(笑)

こんなとこです

まあ雪崩はないと思いますが結構というか、かなりやばそうな場所です。

頼りになる隊長

豪快に下っているとノビちゃんが『人だっ!』と言いました。
えっ?まさかと思いましたが、なんと本当に人がいました。
谷を挟んで大声で色々話します。
この辺を歩き回ってるといってました。
谷の底で合流し写真を撮ってもらったりして、ルートを教えていただきます。

谷で出会った方

谷底で

色々話ましてあの崖をおりてきた人は始めて見たと言ってました(笑)
で、もう帰るので途中までご一緒することになりました。
本当にこのあたりのことに詳しくて、去年崖崩れがあり星置川がまっ茶色になったことなど教えていただきました。

ルートを確認するノビちゃんと谷の方

谷をおりたという事は登るということです。
急登が始まります。皆でラッセルを変わりながら進みます。
途中で谷の方と別れ、さらに凄い急登が現れます。
遠くの赤テープの方をみて、『あの赤テープまで連れてってやっからよ~、黙ってついて来い‼』
とか、カッコいい台詞が飛び出てきます(笑)

道を切り開く自分

この辺は本当に厳しくなかなか高度が上がりません。
赤テープが沢山ついていてルートはもう迷いません。谷の方の仲間の方達がつけてくれたみたいです。

赤テープ沿いにルートを取るノビちゃん

もうこの辺は結構疲れててあまり元気もでません。
でも時折見える手稲山の電波塔がどんどん近づいてきます。

電波塔

GPSで確認するとあと少しで夏道に合流します。
夏道合流手前の電線の下を通過します。

電波塔に向かう電線

遂に夏道に合流しました。またまたラッキーなことにトレースがあります。
ここからは夏道沿いにいきまして手稲ハイランドの駐車場に向かいます。

目時隊長とノビちゃん

途中から夏道を外れ冬の醍醐味ショートカットします。
本当はパラダイスヒュッテに寄っていきたかったのですが疲労のためと場所がよくわからないのでやめました。

場所のわからなかったパラダイスヒュッテ

スキー場外を滑ってきてスキー場に戻る時にできたトレースを使って駐車場を目指します。
どんどんスキー場のアナウンスが聞こえゴンドラも見えてきました。
本当にあともう少しです!
疲れた体に鞭打ち足を進めます。
するとノビちゃんの車が見えてきました!
いや~本当に長かったですけど、充実感は半端ないです。

銭天を背にジャパン

天気もよく風もなく気温もちょうど良い感じで最高の1日になりました。
目時隊長!これからの人生も頑張ってください!!今までありがとう!