Speed Bird:Tokyoボンド&ボンドGirlのCoolなSPYスタイル

グルメと遊びは一級品の英国情報部員007御用達、Tokyoボンド&ボンドGirlの為のハイセンスで愛すべき店をご紹介。

MONOCLE

2007-09-23 11:11:52 | SpyなBook

最近のお気に入りの場所のひとつが横浜みなとみらいにあるTSUTAYA。広々としたスペースでキレイな店内では雑貨なども売っているちょっとオシャレなTSUTAYAなんだけど、特に嬉しいのは店内にスタバが併設されていて雑誌とかを持ち込んで立ち読みならぬ座り読みできること。ちなみにお店も公認の行為です、念のため。ビジネスモデルとして面白い試み。

で、昨日もここで雑誌を読んでいたのだが、昨日洋雑誌のコーナーで見つけたのがMONOCLE(モノクル)。この雑誌を置いてくれるところがセンスありますね、このTSUTAYA。素晴らしい。

この雑誌、今年の2月に創刊されたばかりの雑誌だが、なかなか売っているところがなくて、先月もここのTSUTAYAで店員さん聞いたけど売って無かったもの。007のリクエストに応えて入荷してくれたのだろうか?なんて考えてみたり。ともかく置いてくれてありがたい。

MONOCLE編集長はタイラー・ブリュレ(写真)。

カナダ生まれの38歳。「90年代で最も影響力のあるライフスタイル・マガジン」と呼ばれた「Wallpaper*」を創刊した人物。そのデザインと内容を高く評価され数々の賞を受賞。また2000年、彼自身も編集者として最高栄誉とうたわれるThe British Society of Editor’s Lifetime Achievement Award(功労賞)を受賞。Wallpaperの一線から退いたあと、エアライン・高級ブランドのコンサルティングやプロデュース業を手掛け、成功に導く。また、メディアプロデュース力にも優れ、BBCにてドキュメンタリーシリーズ’The Desk’や ’Counter Culture’をプロデュースするなど実績をあげている。その他、the Financial Timesそして The New York Times にてコラムの連載を抱える等、ロンドンとニューヨーク・東京・チューリッヒに拠点を置き、その活躍は多岐に渡る。そして2007年2月、その輝かしい成功を収めた『Wallpaper*』創刊から10年目に、2度目の画期的な出版物『Monocle』を創刊する。

そんなブリュレの視点が反映されたMONOCLEは、5つのセクションに分けられ展開される。世界情勢をテーマにした「Affairs」、国際的な大企業から地方の中小企業までの話題を扱う「Business」、日本の携帯事情やトルコの新聞売り上げトップテンなど様々な国の文化を紹介する「Culture」、ファッション、インテリア、建築などをテーマにする「Design」、そして今買うべきワインから投資すべき街まで、“売買”をテーマにした「Edits」。

ここで扱われる話題はどれも国際色豊かで知性的。上記の5つのセクションから分かるように国際的な視点で見た経済や政治の記事が中心。これにアクセントをつけるようにカルチャー的情報が色を添える。カバーも紙面のレイアウトもオシャレ。かといってフォト中心というよりもじっくりよませる記事が中心。ちょい悪オヤジとか相手の日本のファッション雑誌とは全くの別格。かといって同じく英国の偉大なエコノミスト誌ほどガチガチの経済誌でもない。日本の雑誌にどこか物足りなさを感じてきた読者にはまさにピタリとくる雑誌。

ブリュレによれば、この雑誌のメインターゲットはビジネスで世界を飛び回る人々。彼曰く「ターゲットは25歳から55歳の世界を飛び回るビジネスマン。彼らは高い教養と深い知識を持ち、分刻みのスケジュールで仕事をこなすプロフェッショナルです。確固たる意見を持ち、議論を好む。彼らが求めるのは、自分たちの視点に合った、より深みのある情報とニュースソースです」

ブリュレは親日家でも知られ、巻末には、漫画家・八坂考訓(やさか・たかのり)による「Kitakouga(北甲賀)」の漫画も連載。ちょっと日本寄りの記事が多い気もするが、日本を別の視点から見れる貴重なものでもある。

今月号も独自の視点の記事が豊富。 知られざる独立(自治)国家の情報(例えばグルジアにある自治国家アブハジアなど)をいくつも紹介していたり、国家ブランディングの記事もあり。また、富裕層相手に競争を繰り広げる銀行が最近のアート市場で大きなシェアを占めているなんて記事も。超富裕層相手の銀行ではキュレーターも自前で抱え、顧客の芸術への投資をアドバイスしたりしているとか。また、温暖化で北極圏で地表がむき出しになってきた結果、地下資源(石油、ダイヤモンド等)をめぐる動きが活発化してきた話とかも。

ちなみにお値段もプロフェッショナル級、一冊2310円。年間購読でも75ポンド(約18000円/年10冊)というところ。 この雑誌しばらく目が離せません。


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