Speed Bird:Tokyoボンド&ボンドGirlのCoolなSPYスタイル

グルメと遊びは一級品の英国情報部員007御用達、Tokyoボンド&ボンドGirlの為のハイセンスで愛すべき店をご紹介。

元旦@中目黒

2008-01-28 09:01:36 | Spyなグルメ
先週、ちょっと遅い新年会で飲み。

中目黒駅から10分弱歩いた路地裏にひっそりと佇む店が元旦。看板も何もないので店だと知らなければ通り過ぎるところ。大きな暖簾が唯一の目印

引き戸を開けて入ると左にカウンター、右に座敷風の個室。無機質な感じに木のカウンターなど上手く和を取り入れた感じ。おしゃれです

メニューには値段が書いて無いので最初はびびるがそれほど高くないので安心。かわはぎのお造りには肝を叩いてすりつぶしたものを添えてくれたりとどれも酒に合うものばかり。

ビールのグラスは極薄。飲み口が最高です。聞けば特注品だとか。たまにグラスを噛んで割ってしまう人がいるらしいのでご注意。あと美味しかったのはシェリー樽で作った焼酎。かなり気に入りました。

最後は名物の豚鍋で〆。さっぱりした味でこれまた美味。

また中目黒にお気に入りの店が増えたかな。

Scapes@葉山

2008-01-06 10:37:42 | Spyなグルメ

冬の晴天の下、海を見に葉山までドライブ。

向かったのは昨年オープンしたスモールラグジュアリーなホテル、Scapes。

森戸海岸へ向かう細い路地を通り、こんなところにというような場所にあるわずか4室のみのホテル。一見したところマンションのようでもあり知らなければ通り過ぎるようなところ。まさに都心から一時間のハイダウェイ。

こじんまりとしたエントランスをあがって中に入ると、ロビー&ラウンジを兼ねたレストランが広がり、その向こうには冬の太陽を浴びてキラキラ光る海、そしてその向こうに真っ白な富士山の美しいシルエット。インテリアはシンプル・モダン。好みです。

ここのホテル、部屋は最低でも50sqm以上、オーディオはB&Oとバスアメニティはモルトンブラウン、とリュクスな雰囲気。

そして最上階の4階には海を一望するジャクージ。

この日は、残念ながら宿泊ではなくランチ。フォカッチャのようなパンのサンドイッチにドリンクと小菓子のついたランチセットをいただく。(このパンとても美味)

非常に上品なポーションなので軽くつまむという感覚。ここは食欲を満たすと言うよりも、この雰囲気と眺めを味わうべきかな。

のんびり時間が流れる贅沢なひととき。

次回はサンセットにディナー、あるいはステイしたいところ。これ、今年の目標。


Kite Runner

2008-01-04 22:49:53 | SpyなBook
年末の朝の通勤電車で座っていた時のこと。ふと気付くと目の前に立っている人が読んでいるペーパーバックが目に入る。タイトルは「Kite Runner」。

背表紙の書評を読んでちょっと気になり、更にその読んでいる人が駅で下りる時もなかなか本を閉じようとせず食い入るように読んでいたのが印象的で自分も読んでみたくなった。

そういえば以前、同じように電車で目の前に立っていた人が読んでいた「風の影」も非常に面白かった。その時と同様のこうした本との出会いに何か偶然以上のものを感じてしまう。

検索して知ったのだが、このKite Runnerはかなりのベストセラーらしい。作者のカーレド・ホッセイニは1965年アフガニスタンの首都カブール生まれ。1980年にアメリカへ亡命し、医師として働きながら執筆活動をはじめ、世界的なベストセラーとなった本書で華々しくデビューした人。本書は発売以来120週以上にわたって《ニューヨーク・タイムズ》のベストセラーリストにランクインし、全米で400万部、全世界で800万部を超えるセールスを記録したとのこと。

この本は邦訳「カイトランナー」として以前出版されていたが残念ながら今は絶版の様子。しかし、そうなると余計に読みたくなるのが人の常。

いろいろ調べているうちにこの本が映画化され「君のためなら千回でも」というタイトルで2月に日本でも上映されることがわかった。そして同じタイトルで出版社を変えてハヤカワ文庫から出版されていることも知った。

早速書店へ直行し、上下巻を購入。この正月休みに一気読みした。


感想は、素晴らしい作品、の一言に尽きます。

ただ、邦訳の「君のためなら千回でも」というタイトルはいかにもお涙頂戴もの的だし、本の帯にも涙する感動の大作みたいなことが書いてありますが、一般的な涙腺刺激系文学を期待して読むとかなり肩透かしを食うかもしれません。

中身は非常に重いテーマの本です。暴力・差別・偽りといった人の弱く残酷な部分が描かれていて決して明るいものではありません。それでも人物描写・情景描写・感情描写に優れたこの作品にはぐいぐいと引き込まれていきます。また、アフガニスタンを舞台にしたシーンの描写は、TVやニュースでは見えない一面を教えてくれます。

いろいろ書きたいけどネタバレになるのでやめときます。ともかく一読すれば最後には深い読後感を与えてくれる作品かと思います。皆さんも是非。