
地震、津波、洪水、火山噴火、小惑星衝突、ガンマ線バースト、太陽フレア質量放出・・・など地球人類の生存を脅かす原因はたくさんある。
多くの大災害は千年に一度というような、記憶にない過去の再現にすぎない。
100~200年の過去の大災害すら忘れ去っている場合が多い。
忘れ去っているというよりも、経済活動の為に無視する場合がほとんどだ。
大地震、大災害が発生して壊滅した都市・地域を復興して、さらなる大災害を呼ぶ人口大密集地を再現して悦に入っている政治家・経済人を見ていると、どう見ても正気の沙汰とは思えない。
現在の大都市は、とっくに災害に対する環境耐性限界を超えている。
その結果が南海トラフ大地震による、死者32万人という予測なのだろうと思う。
自然による大災害の悲劇の根源は「科学者と政治・経済人の時間感覚の相違」だろうと考えている。
科学者は地球・宇宙の歴史、変動の実態研究から警告を発し続けている。
それは多くの場合、数百年~数千年、1万年~数十万年のサイクルで起こりうる大災害だ。
例えば、超巨大火山噴火による大災害が危惧されているものに「イエローストーン」の大噴火がある。
イエローストーンは地域全体がマグマ溜りになっていて、これが噴火を起こすと州全体が壊滅し、アメリカ合衆国が消滅する可能性が危惧されている。
当然ながら火山灰による地球全体の寒冷化も予想されている。
このイエローストーンの大噴火は60~70万年ごとに繰り返されることが地質調査で分っている。
前回の大噴火からすでに64万年が経っていて、いつ噴火してもおかしくない状況なのだそうだ。
科学者に言わせると、それは明日かも知れないとのことだ。
こういった超巨大火山は地球上にいくつも存在する。海底火山では発見されていないものもあることだろう。
また地球上で起こりうる巨大地震はマグニチュード9どころではなく、12~20というものも起こりうる可能性があるということだ。
そういった超巨大地震は何十万年に一度という頻度のものなので、人類が知らないだけ、ということらしい。
原子力規制委員会や災害対策会議においては、1000年に一度というような災害に備えるというのは経費の無駄遣いであり、現実的でないという意見のようだった。
地球温暖化はすでに危険水準を超えて、壊滅的気象被害をもたらす段階に入っている。
科学者達による警告にもかかわらず、政治家・経済人は利権と目先の利益確保のために、いっこうに聞き入れようとする姿勢が見えない。
これは科学者が数百年~数千年、数万年~数十万年という「現実的」な時間感覚で地球と太陽と宇宙の実態を警告しているのに対して、
政治家・経済人は目先の利権と利益確保、という「非現実的」な時間感覚で行動しているからだろうと思う。
そこにあるのは「人間・人類は地球の支配者」であるという驕りだ。
「人間や人類の存在」は地球の活動規模からすると害虫か細菌にもおよばないだろう。