
戦争は「絶対悪」である。「良い戦争」も「悪い戦争」も「絶対悪」であると自分は考えている。
この根拠は国連が定めた「世界人権宣言」にある。
前文の「人類社会のすべての構成員の固有の尊厳と 平等で譲ることのできない権利とを承認することは、世界における自由、正義及び平和の基礎である」
という理念に表されている。
全人類の「固有の尊厳」を否定するのが「戦争」であるからだ。
また第一条
「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である(以下略)」
人間の自由と尊厳と権利を否定するのが「戦争」であることも、その根拠となる。
この条文を「憲法改正」「集団的自衛権の行使」を実行しようとしている安部政権に捧げたいと思う。
また「特定秘密保護法」「靖国神社参拝」については、
第十八条
「すべて人は思想、良心及び宗教の自由に対する権利を有する(以下略)」
第十九条
「すべて人は、意見及び表現の自由に対する権利を有する。この権利は、干渉を受けることなく自己の意見をもつ自由並びにあらゆる手段により、また、国境を越えると否とにかかわりなく、情報及び思想を求め、受け、及び伝える自由を含む」
上の2条を参考にしていただきたいと思う。
さらに「日本」という国が「戦争のできる国」になった場合、
第十五条2項
「何人も、ほしいままにその国籍を奪われ、又はその国籍を変更する権利を否認されることはない」
上の条項により「日本」を去ることも自由だ。「日本」に留まって戦争に巻き込まれなければならないという義理も無い。
現代は「国家」が消滅し「世界連邦」「地球連邦」に向かう転換点であり、「民族」から「世界市民」「地球市民」に向かう人類史上の大転換点である。
そのエンジンとなるのは「教育」である。
世界中の国々で「世界人権宣言」の理念が「教育」により共有されなければ「理想」のままである。
それが「教育」の力により「世界が共有」した時、理想は現実となる。
「国家の復権」をしきりに叫ぶ安部総理と側近の政権担当者の皆様に是非捧げたいのが「世界人権宣言」だ。