空色のたね

小さなひと言や出来事をここに種まきしようと思う。
いつか誰かの心の中で花が咲き、大きな木に育つかもしれない。

あたま、つかって・・・

2010-01-23 | 教室
「頭、使いなさい
  自分で考えなさいって意味で使うんだけど、1年生には通じない。

最近の子どもたちではないけど・・・・ちょっと前の話。

給食にゆで卵が出た。自分でむいたことがないらしく、割り方が分からない。
「先生、卵ってどうやったらむけるの?」
「頭使ってごらん。」
卵をじっと見た後、頭にぶつけて、「割れたよ」

またまた、給食。ジャムのビニルが指でちぎれない。
「どうやったら、やぶれるの?」
「頭、つかいなさい。」
ジャムの袋を頭に持っていった

数え棒を10本束にして、輪ゴムでとめる。
輪ゴムがなかなかはめられない。
「できないよぉ」
「頭つかってごらん。」
頭を数え棒にくっつけようとした。

ふざけや冗談ではなくて、ものすごく真剣な本当の話。
最近、そういう子にはあまり出会わないなぁ。
「頭、使いなさい。」じゃなくて、「自分で考えなさい。」と
言うようにしているからかなぁ。

最近は、頭だけじゃなく、心も遣ってと思うことがいっぱい。

「帰りの支度をしなさい。」と言うと、全員がランドセルを取りにロッカーに殺到する。
その結果、毎日のようにトラブルが絶えない
誰かがぶつかってきた。どいてくれない。
どけ!どけ!はやくしろ!

帰りの支度と言っても、ランドセルを取りに行くだけでなく、机の中の物を出したり、
水筒を取りに行ったり、トイレに行ったり、名札を外したり・・と
やることはいろいろあるはず。
みんなが同じことをしようとするから、混雑するし、スムーズにいかないわけで。

子どもたちにその話をして、「考えて動いてごらん」と言ってみた。
そろそろ、人の動きをみて自分の動きを考えたり、気遣いをしたりも出来るようになって欲しい。

全く変わらない子もいるけど、明らかに考えて行動している子もいる。
ちょっと、スムーズになってきたみたい。










コメント
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