空色のたね

小さなひと言や出来事をここに種まきしようと思う。
いつか誰かの心の中で花が咲き、大きな木に育つかもしれない。

けんかのきもち

2010-01-21 | 読み聞かせ
1月21日 けんかのきもち
  作  柴田愛子  絵  伊藤秀男

男の子たちは、「分かる分かる」と聞いていた。

教室でも、小さなけんかは日常茶飯事。

けんかには、ルールがある。
素手でやる。
一対一でやる。
どちらかがやめたくなったらおしまい。
気持ちよく仲直りする。

これが、なかなか難しい。
片方が怒っていてけんかモードでも、もう片方は何のことだか分からなかったり、
ふざけてじゃれ合っているうちに怪我をするほどの大事になったり、
人のけんかに首をつっこんで、主役になっていたり・・・。

「僕は冗談で言っただけなのに、叩いてきた~」
 相手が怒るようなことは冗談とは言わないよ。
 嫌なことを言われたからって、手足を出していいことにはならないよ。

「何にもしていないのに、けっとばとしてきた~」
「だって、先にぶつかってきた
「わざとじゃないふりむいたら当たっちゃったんだもん。」
 わざとじゃなくても、当たったら「ごめん」とひと言言うんだよ。

 「なんで、あなたが殴ってるの
「だって、けんかになったら、○○は弱いから負けるもん。」
 そっちは、まだけんかになっていなかったんだけど・・・・


子どものけんかは、他人との人間関係を深めるための大事なレッスンだと思うけど、
もっと上手にやって欲しいな。
怪我をしないように、場所を考えて
道具を使わないで
近くにある物を投げないで
関係ない人に手を出さないで
関係ないのに手や口を出して、盛り上げないで

けんかの気持ちを終わらせるのも、なかなか難しい。

双方の言い分を聞いて、周囲にいた子たちに見聞きしたことを聞いて、
原因と経過をはっきりさせて、それぞれに自分のいけなかったことを話させて、
最後に、
「ごめんなさい。」
「やだ。」
 ここまでにかかった時間は、何だったのだ。
        授業、やりたいんだけど・・・・

この本から、意地になったり拗ねたりするのは、よくないんだと感じたみたいだけど。
上手に気持ちを切り替えることもできるようになってね。

ルールを守って、かっこよくけんかしてね。





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