昨日から頭痛いし、シャントのチューブの所が腫れて痛い。
外来診察に来たら、CTと血液検査をして、
そのまま入院。
荷物も取りに行けず、点滴に繋がれてしまいました。
入院セットは息子が取ってきてくれました。
しばらくおとなしくしていなさいということだけど、
家でもおとなしくしていたと思うけどな。
命綱のシャントがやり直し手術になったら大変なので
ベッドで静かにしてます。
退院はしてきたものの、やっぱり調子は悪い。
頭が痛くて、ベッドにへばりついていることが多くて、
病院にいても、家にいても、あんまり変わらないじゃん・・と思ってしまう。
でも、静かにゆっくり眠れるので、一日のうち半分以上は寝ているかも?
ご飯も自分で作らないと出てこないし・・・・・。
散歩するにも、近所の人にいろいろ説明するのがめんどくさいし・・・。
今日は病院まで、電車で行ってきました。
診察が終わってから、病棟に行って同室だった人たちと
おしゃべりして、楽しかったです。
私が次に入院する頃には、みんな元気になって
退院してしまっているんだろうな。
札幌へは、事前にメールで、主治医に言われたことと知りたいことを書いて送っておいた。
手術はしなくちゃいけないんだろうなぁ・・とは
思ってはいたのだけど・・・・・とんでもない話から始まった。
「あなたは、生まれつき、頭がすごく小さいんだよ。」
・・・子供用の52㎝の帽子がかぶれるけど・・・・
「特に頭の後ろ、後頭窩の容積が、拡張手術が必要なくらい、狭いんだよ。」
・・・絶壁頭って言われたことがあるけど・・・・
「ただでさえそんな狭い場所に、4㎝くらいの腫瘍が出来ているんだよ。」
・・・・・はぁ・・・・
「脳は水に浮かぶ豆腐みたいなもので、腫瘍はこんにゃくみたいなものだと思ってね。
どっちが固いか分かる?」
・・・こんにゃくの方ですか。
「そう、こんにゃくに押されて、小脳が下がってヘルニアを起こしているんだよ。
それに押されて、延髄が圧迫されているから、かなり危ない状況だからね。」
「脳室が広がっているし、脳圧がかなり高い状態だよ。今開頭したら、
圧で何もかも飛び出してくるから、収集がつかなくなるね。
大急ぎでシャントを入れて、圧を下げないと危ないね。」
・・・あの・・・その腫瘍って大きくならないって聞いていたんですけど、
どうして1年でそんなに大きくなったんですか?
「細胞はね、分裂して倍になるんだよ。1個だったのが2個、2個は4個、4個は8個。
最初のうちは倍になっても数が少ないから、大きくなった気がしないけど、
8個が16個、16個が32個になると、ものすごく急に大きくなったように見えるんだよ。
倍になっただけなんだけどね。でも、もう次はないよ。」
・・・・・・・・・・・
「ぼくの手術枠は11月まで空いていないから、待っていたら手後れになるからね。
F大の治療方針でいいと思うから、まず帰ったらすぐシャントを入れてもらいなさい。
シャントさえ入れれば、2、3ヶ月の猶予はあるから、またメールか電話しなさい。」
・・・主治医と電話がつながると思うんですけど・・・・
「じゃ、電話して。」
その後は、主治医とS先生がいろいろ話していました。
(専門用語ばかりで、あまり分からなかったけど・・・・・)
とても分かりやすい説明と、怖ろしいことを笑顔でサラッと話すS先生でした。
家族旅行がメインで、ついでにセカンドオピニオン・・・なんて思っていたのに
ものすごく重病になった気分で、北海道旅行を28日に終え、
30日に主治医の診察。
「S先生にしっかり後押しされてきたみたいですね。明日入院して、2日にシャント手術ね。」
・・・・明日?・・・・・・仕事が・・・・・・は・・い・・・・・
もしが脳外科に通って定期的に経過観察していなかったら、
きっとこのくらいの症状だと、疲れているのかなぁ、更年期かなぁと
病院へ行って検査することもなかったと思うので(人間ドックじゃ、何もひっかからないし)
もっと腫瘍が大きくなって、手後れになってから発見したのかもしれない。
そう思えば、ラッキーだったのかも・・・・・?
夏休み中は無理・・と言われたので、症状も何もないは、
じゃあ冬休みにしようかな、来年の夏休みにしようかな・・・なんて考えていた。
そもそも良性でほとんど大きくならないはずなのに
手術する必要があるのだろうか?
セカンドオピニオン先は、札幌のS脳神経クリニック。http://square.umin.ac.jp/sawamura/index.html
5年くらい前から、相談メールを送っては、「北大病院へ検査入院に来てください。」とか
「そんな複雑な病態は、詳しい資料を見ないとコメントできません。」というお返事をもらっていた。
昨年北大病院を退官されて、札幌駅前にクリニックを開かれたので、
今回は「行きます!」と、診察予約を取った。
主治医に、手紙と資料(フィルム16枚)を作ってもらって、北海道へ。
娘と二人でクリニックへ。まず最初に言われたことは、
「何もかも話すからね。しっかり聞いて理解しなさい。そのために来たのでしょう。」
持って行った資料だけでは分かりにくいから・・と、すぐに造影MRI。
画像を見ながら、
「これね、早く取らないと、来年はあなた、いないよ。」
・・・は?
「腫瘍に押されて、小脳扁桃ヘルニアが起きているからね。
大急ぎで脳圧を下げないと、呼吸が止まるよ。」
・・・・・・えっ?
予想もしなかった話から始まった
続きは、明日。
脳外科には、静脈循環で6年も経過観察で通っているのに
頭の中に余分なものができていると知ったのは、ちょうど1年前。
昨年の夏休み、年1回のCTの結果を聞きに行ったとき、
「腫瘍の方は、大きくなっていませんから。」
「えっ?そんなのあるんですか?」
「あれ?言ってなかったっけ?」
「初めて聞くんですけど・・。」
「髄膜腫って言って、良性の腫瘍だから。まだ小さいし、何も悪さしていないから
経過観察していれば、大丈夫だよ。」
「えっ?」
「ものすごくゆっくりしか大きくならないから。寿命が尽きるのが早いか、
手術しなくちゃいけないくらいの大きさになるのが早いかくらいのスピードだよ。」
2㎝くらいのまるいものが写っていたのはショックだったけど、
あっても困らないものなら、まぁいいか・・・と思った。
今年の夏休みになってのすぐの経過観察のMRIの結果を聞きに行ったとき
「腫瘍が大きくなっているんですよね。」
「えっ?大きくならないはずじゃあ・・・?」
「そこは手術するのが難しいところだから、大きくならないことを願っていたんですけどね。」
「えっ?手術するんですか?」
「頭蓋底腫瘍専門の先生と相談するので、もう一週間待って・・。」
一週間後に言われたことは、
①腫瘍が大きくなると、小脳と脳幹を圧迫するので、取り除いた方が良い。 ②まず、脳圧を調整するためにシャントを入れたい。
現在あるLPシャントは下 から髄液を抜くので、脳が下がると危ないので、上から脳室へチューブ を入れる。 ③血管撮影をして、腫瘍と血管の関係をしっかり確かめる。 ④腫瘍を取り除くときに、静脈が大出血を起こすと危ないので、
腫瘍が静脈洞を 止めてバイパス血管ができてから取り除いた方が良いのだが、タイミン グが難 しい。
自覚症状は全くないし、普通に生活も仕事もしているのに・・・・
「さっさと、夏休み中に取っちゃってください。」
「いろいろ詳しい検査もしなくちゃいけないし、それは無理。」
「じゃあ、セカンドオピニオンに行ってきます。」
明日は、札幌のセカンドオピニオンの話。