ゆらゆら荘にて

このごろ読んだ面白い本

「ページズ書店の仲間たち 1」

2023-06-14 | 読書日記

「ページズ書店の仲間たち 1」(ジェームス著 2023年3月 文響社刊)を読みました。

児童書です。

ページズ書店の孫娘ティリーは11才。
仲のよかった友だちと疎遠になって
何となくパッとしない日々を送っている。
こんな時、お母さんがいたら何と言ってくれるだろう
とティリーは想像する。

ティリーのお母さんは
ティリーが赤ちゃんの時に行方不明になったきりで
お父さんもいないのだ。
ティリーは、書店を切り盛りする祖父のアーチーと祖母のエルシーと暮らしている。

ある日ティリーは
書店の中で
祖母と楽しそうに話をする長いドレスを着た女の人を見かける。
それからパイプをくゆらす男の人と話す祖父も。
帽子といい、パイプといい、シャーロック・ホームズのコスプレ?
そうしているうちに
ティリーは店の中で
青いドレスを着た女の子と出会う。
少女はアリスと名乗る。
え?不思議の国のアリス?
そこに赤毛の女の子も現れる。
そして、eのついたアンと名乗る。
赤毛のアン?

ティリーは近所に住むオスカーとともに
「不思議の国のアリス」の世界に入ってしまう。
「赤毛のアン」の世界
「小公女」の世界
「宝島」の世界にも。

そのことを知った祖父は
祖父も祖母も、行方不明のお母さんも
ティリーも
「本の旅人(ブックワンダラー)」という
本の中に入り込むことができる能力を持っていることを教えてくれた。

「小公女」の世界で出会った女の人が
自分と同じネックレスをしていたことを思い出して
ティリーは
その人がお母さんなのではないかと思うようになる
……

どうやったらもう一度その女の人に出会うことができるのか
……


本の旅人になれたら
私だったらどの本の中を旅したいか
と考えました。

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