ゆらゆら荘にて

このごろ読んだ面白い本

「俺たちの箱根駅伝」 上下 池井戸潤

2024-07-11 | 読書日記

「俺たちの箱根駅伝」上下 (池井戸潤著 2024年4月 文藝春秋 )を読みました。

「知ってますよ、箱根駅伝」という人が多い(私も毎年見ています)題材を
選ぶ
のがどんなにハードルが高いか
それをあえてやる池井戸潤
箱根駅伝の「未知」の部分は何か?
と考えたに違いない。

それが
学生連合チームと
テレビクルー
(!)

いつも最下位を争っている
(選ばれなかった大学から選抜された学生による)寄せ集めチーム

裏方であるテレビ局員
が主役として描かれる。

学生連合チームの監督に抜擢されたのは
箱根ランナーを経て商社に勤め
一度も監督経験のない甲斐
他のチームの監督も
マスコミも
こぞって甲斐を叩く
甲斐が「3位以内」という目標を公言したからだ。

学生連合チームのキャプテンになった隼斗は
まとまりのない集団を
どうまとめるかに苦悩する。

さまざまな問題が起こる。
解決するものも
解決しそうにないものも
……

下巻は
まるまる駅伝の1区から10区までが描かれる。
1月2日と3日に
テレビの前にくぎ付けになるように
1冊の前にくぎ付けになる
読書……

本当に学生連合チームは
3位以内に入れるのか?

そんな箱根駅伝を雪が襲う……

(学生連合のメンバーの1人が
青森の浅虫温泉の出身という設定になっている)
雪……

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