「俺たちの箱根駅伝」上下 (池井戸潤著 2024年4月 文藝春秋 )を読みました。
「知ってますよ、箱根駅伝」という人が多い(私も毎年見ています)題材を
選ぶ
のがどんなにハードルが高いか
それをあえてやる池井戸潤
箱根駅伝の「未知」の部分は何か?
と考えたに違いない。
それが
学生連合チームと
テレビクルー
(!)
いつも最下位を争っている
(選ばれなかった大学から選抜された学生による)寄せ集めチーム
と
裏方であるテレビ局員
が主役として描かれる。
学生連合チームの監督に抜擢されたのは
箱根ランナーを経て商社に勤め
一度も監督経験のない甲斐
他のチームの監督も
マスコミも
こぞって甲斐を叩く
甲斐が「3位以内」という目標を公言したからだ。
学生連合チームのキャプテンになった隼斗は
まとまりのない集団を
どうまとめるかに苦悩する。
さまざまな問題が起こる。
解決するものも
解決しそうにないものも
……
下巻は
まるまる駅伝の1区から10区までが描かれる。
1月2日と3日に
テレビの前にくぎ付けになるように
1冊の前にくぎ付けになる
読書……
本当に学生連合チームは
3位以内に入れるのか?
そんな箱根駅伝を雪が襲う……
(学生連合のメンバーの1人が
青森の浅虫温泉の出身という設定になっている)
雪……