里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

バイカウツギ 上品な白花

2017-03-10 | 日記
石巻市北上町十三浜地区の荒れた林道を歩いていると、山側法面に白い花を
たくさん咲かせた低木が茂っています。初めて見る花ですが、樹形や花の咲き方
から、バイカウツギ(梅花空木)と予想して撮影しました。
でも、梅花とくれば花びらが5枚あるように思われますが、この花は4枚しかなく、
或いは別の花なのか ? と疑いも生じてきます。
ともかく、写真を多めに撮って、同定する際の資料にしなければなりません。




                             二枚とも2016.6.11撮影

帰宅後、樹木図鑑でバイカウツギを調べると、梅花とあるものの花びらは4枚と
判りました。花や葉の特徴からバイカウツギで間違いないようです。
ウツギの仲間では、もっとも上品な花ですね。

花の美しさと香りから庭木として人気があり、樹高の低い低木ですから、植木屋さん
を呼ばなくても自分で管理できますね。
それに、ヒヨドリやメジロが花の蜜を吸いにくるようで、 花期にはバードウオッチング
まで楽しめるそうです。


                                 2016.6.11撮影

アジサイ科(旧ユキノシタ科)バイカウツギ属の落葉広葉樹で、樹高1~3mの低木。
岩手県以南の本州~九州に分布し、低山の明るい林内や林縁に自生する。
樹形は株立ち状で、幹は枝分かれをしながら直線状に伸びる。
幹や枝の断面を見ると、中心が白い髄になっている。
樹皮は灰褐色。縦に裂けて薄くはがれ落ちる。若枝は赤褐色。
葉は対生し、葉身は卵形~長楕円状卵形で、長さ4~10cm、幅1.5~4cm。
先端は鋭く尖り、基部は円形。縁には浅い鋸歯がまばらにある。
質は洋紙質でかたく、3~5本の葉脈が目立つ。
花期は6~7月で、枝先に集散花序を出し、白い花を5~9個付つける。
花弁は4個、広卵形で長さ1~1.5cm、幅8~11mm、先は丸く、平開する。
雄しべは20個ほど、花柱は長さ8mmほどで、先は4裂する。
萼片は4個、卵形で長さ4~5mm。花柄は長さ5~7mm。
果実は蒴果、倒卵状円錐形で長さ7~8mm。種子は褐色。長さ1.5mmほど。


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