里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

セイヨウヒルガオ 要注意外来生物

2024-08-03 | 日記

二年前の11月初旬、岩手県一関市藤沢町の台地上に広がる牧草地の中の農道を歩いている
と、路傍に見たことのないつる植物が繁茂しています。
牧草地ですから適宜刈払われ、また花が残っている季節でもないのですが、葉やつるの様
子からヒルガオの仲間のように思われます。つるがあちこちと這っているので、その中か
ら2株を掘り上げ、我家に植えて花を咲かせてみようと思います。

株は物置の軒下に植えたのですが、昨年はつるが少し伸びたものの花は咲きませんでした。
今年は春からつるを伸ばし、7月中旬になるとツボミらしいものが付き始めました。
7月下旬の今、漸く白い花が咲き始め、伸びたつるには新たなツボミも増えています。

                                 二枚とも2024.7.31撮影

野草図鑑「つる植物の巻」のヒルガオのページを開き、その前後のページをめくっている
と、セイヨウヒルガオの写真が載っていて、私の写真の花によく似ています。
花は白花で直径は3cmほど、花柄の先に1~3個の花を咲かすとあり、私の写真でも2個
の花が咲くように見えます。葉は卵状長円形で長さは3~6cm、基部は矢じり形~心形、
先は鈍頭とあり、私の写真の葉と同じですからセイヨウヒルガオで間違いないでしょう。

セイヨウヒルガオは、我国へは1900年頃に観賞用として導入された後、戦後は輸入農作物に
混入した種子が鉄道輸送などで散布され、現在ではほぼ全国に広がっているようです。
繁殖力の強い難防除の強害草とされ、要注意外来生物に指定されています。
花を観察しましたから、我家でも繁茂する前に除草剤を撒いて駆除するつもりです。

                                 二枚とも2024.7.31撮影

ヒルガオ科セイヨウヒルガオ属のつる性多年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
木質の根茎があり、茎はつる性でよく分枝し、他物に絡んでよじ登ったり平伏する。
つるの長さ は1~2m。
葉は互生、標準は鉾形で長さ4~6cm、基部は左右に耳状に張り出し、先端は鈍頭。
ただ、葉の形には変化が多い。葉柄は長さ1~2cm。
花期は6~8月、葉腋から花柄をのばして、白~淡紅色の花を1~3個咲かせる。
花冠は直径3cmほどのロ-ト形、雄しべは5個で長さは不等、雌しべの柱頭は2裂する。
花柄の基部に小さい苞葉が2個付く。
果実は蒴果で、卵形~類球形で長さ5~8mm。
種子は4個、卵形で長さ3~4mm。



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