100分de名著 スピノザ「エチカ」
④ 真理
スピノザ倫理学の肝「活動能力の増大と減少」。ではその増減をどう判定すればよいのか。
近代科学は、「数値」「データ」といった他者と共有できる根拠のみを真理の判定基準としてきた。
しかし、これは知識が扱えるものの範囲を非常に狭めてしまったと國分さんはいう。
スピノザが提示するのは「体験」としての認識。
他者と共有できなくても、体験自体が明々白々と真実性を語るような知のあり方が、科学の一方で、確かにありうるという。
第四回は、近代が切り捨ててきた「体験」という知のあり方をスピノザにならって提示し、あらゆるものが数値化、マニュアル化する現代、もう一つの思考のあり方の可能性を考える。
Once upon a time in America
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