アイアンロード (鉄の道) 2020.2.20
いま、あのシルクロードより古い「文明の道」が姿を現し始めている。
それは、現代社会に欠かせない「鉄」を伝えた道。
西アジアから日本列島にいたるその道は、「アイアンロード」と名づけられた。
このルートに沿うようにユーラシア各地の大草原や山岳地帯などで進む発掘調査からは、
謎にみちていた古代国家の実像が次々と明らかになり、エジプトやギリシャなど、
いわばメインストリームの古代文明とは異なる“未知の世界史”が浮かび上がっている。
また、これまで武器を中心に考えられてきた古代の鉄の役割が、時代が進むなかで次々と広がっていった事実も分かってきた。
鉄は和平を促す“交渉品”となり、異文明を結ぶ“交易品”となり、馬具を生んで“移動革命”をもたらし、
工具として“芸術革命”を導き、農具となって“生産革命”を起こしていた。
鉄は、武器による「征服と破壊」の一方で、「融和と建設」の主役でもあったのだ。
アイアンロードの軌跡は、トルコの中央アナトリア地方を出発点として、
ヒッタイト、スキタイへ受け継がれ、ユーラシア大陸を横切るように東アジアへ行き、二つに分かれます。
そして匈奴、中国の漢へと伝わっていくものでした。
日本へは、漢から朝鮮半島のルートによって伝わっています。
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スキタイ(希: Σκύθαι (Skythai), 羅: Scythae)は ユーラシアでは紀元前9世紀〜紀元後4世紀にかけて、
中央アジアのソグディアナでは紀元後12世紀までの活動の記録が見えるイラン系遊牧騎馬民族および遊牧国家である
カマン・カレホユック遺跡(トルコ)では世界最古の鉄器が発見されている
2009年には紀元前2100~1950年頃のものとされる「世界最古の鉄器発見」のニュースが世界中を駆け巡りました。
また、2017年には世界最古級とされる鉄の塊が発見され注目を集めました。
見つかったのは直径約3センチの酸化鉄を多く含む分銅形をした塊で、
1986年から調査を続けている「中近東文化センター アナトリア考古学研究所」所長の大村 幸弘氏が紀元前2250~2500年の地層から発見しました。
ヒッタイトは、インド・ヨーロッパ語族のヒッタイト語を話し、紀元前15世紀頃アナトリア半島に王国を築いた民族、またはこの民族が建国したヒッタイト帝国を指す。
なお、民族としてのヒッタイトは、ヒッタイト人と表記されることもある。
他の民族が青銅器しか作れなかった時代に、高度な製鉄技術によりメソポタミアを征服した。
アッシリア(Assyria)は現在のイラク北部を占める地域、またはそこに興った王国。
「日本のおかげで、アジアの諸国は全て独立した。日本というお母さんは、難産して母体をそこなったが、生まれた子供はすくすくと育っている。今日東南アジアの諸国民が、米英と対等に話ができるのは、一体誰のおかげであるのか」
と書き記しています。この言葉が、あの戦争が何であったか、そのすべてを表わしているでしょう。