三酔人の独り言

ルポライター・星徹のブログです。歴史認識と国内政治に関わる問題を中心に。他のテーマについても。

アベノミクスを誰がいつどう評価するのか?

2013-07-10 20:57:26 | 経済
 「朝日新聞」2013.7.10(夕刊)「アベノミクスを懸念 IMF、財政再建求める」によると、以下のとおり(概略)。

 国際通貨基金(IMF)のブランシャール調査局長は7月9日の記者会見で、

(1)安倍政権のアベノミクスは世界経済の新たなリスクだ、と指摘した。
*IMFはこれまでアベノミクスを支持してきた。

(2)世界経済の新たな懸念材料として、「中国の金融システム不安や成長の鈍化」に次いで、アベノミクスを挙げた。

(3)信頼できる中期的な財政健全化策を伴わなければ、財政運営が困難となり、アベノミクスは難しい状況に追い込まれる、などと語った。
                               
                   <記事紹介終わり>

 この発言にどういった意味と影響力があるのか、現状では筆者には何とも言えない。専門家の意見を聞きたい。

 ところで、2013.6.28夜放送のテレビ朝日「報道ステーション」で、同日行なわれた「ネット党首討論会」を受けて、政治史学者の御厨貴(みくりや・たかし)氏は次のようなコメントをしていた。
*記憶によるので、表現は正確ではない。概略。

①野党がアベノミクスについていろいろ理論的に批判しても、「現実にこんなにうまくいっている」と数字を上げて反論されれば、どうしようもない。水掛け論になるだけだ。

②野党は、憲法問題や歴史認識問題など、他の争点で攻めていくしかない。
                          
               <御厨氏のコメント概略終わり>

 「アベノミクスがうまく行く」とは、どういった意味なのか? 判定の対象となる期間と領域は? 誰が得をし、誰が損をするのか? 分からないことだらけだ。1980年代後半から1990年代初めにかけて日本人が「乱舞」したバブル景気との違いを、どう考えたらよいのだろうか。

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