臨時国会が召集された昨日2014.9.29、安倍晋三首相は衆参両院の本会議でそれぞれ所信表明演説をした。同内閣は2014.7.1に「憲法解釈変更による集団的自衛権の行使容認」を中心とする閣議決定を強行したにも拘わらず、この演説では「集団的自衛権」に言及する事はなかった。
「東京新聞」2014.9.30(朝刊)「【日本の岐路 9月をつづる】消えた「集団的自衛権」」(政治部長・金井辰樹)は、こう . . . 本文を読む
「朝日新聞」2014.9.28(朝刊)「【人生充実Reライフ】本を整理したい」は、目新しいことはないが、「本とどう付き合うか」を再考するのに役立つ記事だ。同記事から、興味を持った部分のみを概略で以下に紹介する。いずれも、「家じゅう本だらけの人への提案」として。
【『蔵書の楽しみ』の著者・岡崎武志さん】
①「本棚1つ分の究極の蔵書」をつくる。
②「どうしても」という本を300~350冊残し、あ . . . 本文を読む
「朝日新聞」2014.9.26(朝刊)「朝日新聞紙面審議会 9月会合」に、2014.9.19に行なわれた同会合での4人の紙面審議会委員の発言(を基にした文章)が掲載されている。
特に印象に残ったのは、以下2人の「発言」部分だ。
*< >内は引用。[ ]内は引用者(星徹)が補った。
【斎藤美奈子委員】
■さいとうみなこ 文芸評論家。1956年生まれ。編集者を経て1994年、近代文学 . . . 本文を読む
米国は、イラク領内に続いてシリア領内でも、「イスラム国」を掃討するために空爆を開始した。今回のシリア領内空爆には、中東5か国も参加(協力)した。
米オバマ大統領は2014.9.24に国連総会で演説し、このシリア領内空爆は「自衛権」を根拠にしているとし、各国に支持・協力を訴えた。
この演説の前日、米国は国連の潘基文(パン=ギムン)事務総長に書簡を提出し、空爆は国連憲章51条に基づく個別的自 . . . 本文を読む
「週刊文春」2014.9.25号(*9/18頃発売)に、池上彰氏(*ジャーナリスト、元NHK記者)のコラム「罪なき者、石を投げよ」が掲載された(*連載「池上彰のそこからですか!?」の中)。
もちろん、この「罪なき者、石を投げよ」は、他人の過ちに対して過剰に攻撃する人たちを諌(いさ)めたイエス(キリスト)の言葉(とされるもの)だ。
この池上コラムについては、「東京新聞」(朝刊)の連載コラム . . . 本文を読む
「朝日新聞」は、慰安婦問題と原発問題の報道でヘマをやらかし、常々「朝日批判」に手ぐすねを引いていたメディアや人々から総攻撃を受けている。この事に関しては、当ブログで繰り返し述べてきた。
「朝日新聞」は、慰安婦報道問題で池上彰氏の連載コラム記事を一時「不掲載」(*保留?)とした(*その後、掲載した)が、ここまでは極めて不適切な対応だった、と私も思う。しかしそれ以降は、同紙への批判がさらに広が . . . 本文を読む
朝日新聞社の社長らによる記者会見(2014.9.11)とその後の動きについて、当ブログでこれまで繰り返し述べてきた(*9/12、9/13、9/14)。
この会見で、「朝日新聞」編集担当の杉浦信之取締役は、記者からの「朝鮮人女性の強制連行、慰安婦」に関する質問に対し、「いわゆる慰安婦、自らの意思に反して軍に性的なものを強いられる。広い意味での強制性はあったと考えている」などと答えた。
*「産 . . . 本文を読む
朝日新聞社の社長ら幹部は、「朝日新聞」による慰安婦関連および福島原発事故関連の報道とその後の対応への批判を受け、2014.9.11に記者会見を開き、経過説明とともに謝罪をした。
その経緯と私の意見については、当ブログ2014.9.12「「朝日新聞」批判なら基準は普遍的に」と同2014.9.13「安倍首相一派の「メディア支配」を警戒せよ」で既に述べた。
この「謝罪」会見の後に於いても、「朝 . . . 本文を読む
朝日新聞社の社長ら幹部は、「朝日新聞」による慰安婦関連および福島原発事故関連の報道とその後の対応への批判を受け、2014.9.11に記者会見を開き、経過説明とともに謝罪をした。
私は当ブログ2014.9.12「「朝日新聞」批判なら基準は普遍的に」の中で、一連の「朝日新聞」報道とそれへの批判のあり方について私見を述べ、「批判基準の普遍性・公平性」の重要性を訴えた。
この朝日新聞社の会見後、 . . . 本文を読む
政府は2014.9.11、東京電力福島第一原発事故(2011年3月)に関する「聴取結果書(調書)」のうち、吉田昌郎(まさお)元所長ら計19人分の調書を公開した。
同日夜、朝日新聞社の木村伊量(ただかず)社長ら幹部は、記者会見を行なった。会見の中身は、主に以下(1)(2)の2点。
(1)原発に関する記事について
福島第一原発事故の政府事故調査・検証委員会が作成した「吉田昌郎所長の調書」(吉 . . . 本文を読む
安倍晋三内閣の支持率は、ここ2か月ほど(*8月下旬頃まで)下落傾向にあった。しかし、2014.9.3に内閣改造が発表されると、支持率は反転して急上昇した。
共同通信社 2014.9.3-4世論調査
NHK 2014.9.5-7世論調査/NHK政治意識月例調査
朝日新聞社 2014.9.6-7世論調査
この事については、当ブログ2014.9.5「「日本の開化」観 漱石、丸山眞男、そ . . . 本文を読む
日本政府は2014.9.4、英国で開かれている北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の分科会に出席し、自衛隊がNATO軍と初めての実動訓練を実施するために調整している(A)ことを明らかにした。同時に、日本政府が集団的自衛権の行使を容認する閣議決定(2014.7.1)をしたことも説明し、「NATOとの連携強化も後押しすることになる」と強調した。
*「東京新聞」2014.9.5(夕刊)「自衛隊とNA . . . 本文を読む
当ブログ2013.7.14「夏目漱石の憂鬱」で、夏目漱石が1911年(*100年以上も前!)に和歌山で行なった講演の記録「現代日本の開化」(*『漱石文明論集』[岩波文庫/三好行雄編/1986年]などに所収)を紹介した。
1911年というのは、日本が日露戦争(1904-05年)での「勝利」を経て強国としての自信を深め、韓国併合(1910年)へと突き進んだ直後の時期だ。
上記ブログで紹介した . . . 本文を読む
「朝日新聞」2014.8.5-6朝刊に、同紙のこれまでの従軍慰安婦問題に関する記事への疑問・批判に応える検証・総括記事「慰安婦問題を考える」(上・下)が掲載された。
この事については、当ブログ2014.8.6「「朝日新聞」 従軍慰安婦報道で検証記事」で取り上げ、私の基本的考えを以下のように述べた。
<私はこの検証記事を読んで、「こういった検証をすること自体は、非常に良いことだ。ただし、もっ . . . 本文を読む
本日午後、安倍晋三内閣は「部分改造」された。数日前から、自民党4役(*幹事長など)の人事も含めた「人事予想」の報道ばかりを見聞きしていた。「もう十分すぎるほど聞きました」というのが、私の本音だ。
まあ、大手メディアにとっては“取材”しやすい事だし、とりあえず「報道の形」になるので、しつこくやるのかもしれない。しかし、何日かすれば「本決まり」になるのだから、こういった報道からは得るものがあまり . . . 本文を読む