読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
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貫井徳郎著「龍の墓」

2024-05-09 | 貫井 徳郎
VRツールが日常に浸透した舞台にした近未来警察小説。東京都町田市郊外で発見された身許不明の焼死体。町田署の女刑事・保田真萩は、警視庁捜査一課の南条とコンビを組んで聞き込みを開始するが、事件解決に繋がる有力な手がかりを掴めずにいた。そんな中、荒川区内で女性の変死体が発見される。その殺害状況が公表されるや、ネット上である噂が囁かれはじめた。「町田と荒川の殺人は、人気VRゲーム《ドラゴンズ・グレイブ》の中で発生する連続殺人の見立てではないのか?」一見、何の繋がりもないように思えた二つの事件だったが、やがてその噂を看過できなくなるような事態へと発展していく。ゲームの世界と現実世界がリンクして進行されるのだが、速水理帆という女による冤罪によって警察を辞めることになった瀧川が真相にたどり着くという展開。RPGゲームに馴染めがない人には理解しにくいかも。めがね型のVRゴーグルが主流でスマホを使う人は珍しい時代という近未来的な設定が面白い。
2023年11月双葉社刊 


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